東京マルイとは、日本の玩具銃メーカーである。かつてはモデルガンやラジコン、プラモデルの製造も行っていた。モビルフォースガンガルのことはもう忘れてやれ。
(品質的な意味で)世界最高峰のエアガンメーカーの一つ。小学生ぐらいからエアガンで遊んできた方なら恐らく一度は耳にしたことはあるだろう。
世界で初めて電動ガンを商品化した会社であり、今現在出回っている電動ガンの機関部は、多くの場合東京マルイ製品のコピーと言っても過言ではない。というかそう。
電動ガンだけではなく、エアコッキングガンやガスガンでも良作を多々送り出している。
現在はほぼエアガン用品一筋の会社だが、それ以前はよくあるプラモメーカーであった。どう見てもガンダムのパチモンであるモビルフォースガンガルシリーズや、ゼンマイ自走式の落ち武者生首プラモなどは黒歴史としてネタにされている。
最大の特徴は「安定した性能」。何もカスタムを施さない、いわゆる「箱出し」の状態でも必要十分……どころか、他社製のエアガンをチューニングしたレベルの弾速・飛距離・命中率を発揮する。更に内部構造も十分な精度を出しながら堅牢であり、電動ガンならサバゲーやシューティングゲーム後に軽いメンテナンスを行うくらいで3万発くらいは十分持つ。
これがどれだけ凄い事か、エアガン業界に詳しくない人にはピンと来ないかもしれないが……。他の国内メーカーならまだしも、海外メーカー製のエアガンであれば真っすぐ飛ばない・遠くまで飛ばない・撃つたび中から異音がする・すぐ壊れるのはザラ。買ってまず最初にやることは分解からのグリス再塗布やらパッキンやらギアの交換やらである。2010年代後半からは大分マシな海外メーカーも増えてきたとはいえ、完全ノータッチの箱出し状態で遊べ、3万発くらい撃てる耐久性も備えているものは希少。
加えて、工場送付による有償修理サービスもしっかりしている。これが海外メーカーであれば専用代理店を介してしか受け付けてくれないところもあれば、そもそも窓口すら開設していないところもある。
パワーソース(ガスやバッテリー)と弾、そして安全ゴーグルさえ買い足せば、そのままサバゲ―会場に突撃しても余裕で遊べるのが、マルイ製品最大の利点。「初サバゲーにおススメエアガン教えて!」という質問に「最初の一丁はとりあえずマルイ製品から気に入ったもの選んどけ」と返すのは、サバゲ―界隈では最早様式美のようなものである(最近は「近くに信頼できるガンショップがあるなら一部海外製品もアリ」という意見もある)。
内部構造にコストをつぎ込んでいる反動からか、表面処理がいまいちでおもちゃっぽいのが難点。堂々と刻印されている企業名もリアル派のガンマニアからは憎しみの対象。また基本的に実銃メーカーのライセンスはとらないため、メーカー刻印はよく似たオリジナルデザインになりがち。
金属粒子を混ぜ込んだ重量感のある樹脂素材「ヘヴィウェイト」もほぼ導入していないため、重量感でもおもちゃっぽく感じるところもある。
ただ、近年では表面処理の質はかなり向上している。特に木目風パーツの塗装技術は凄まじく、手にとって初めてプラ製と判るレベル。新型グロック17などでは金属風塗装技術も著しく向上しているほか、大型モデルではセラコート塗装も施されている。
電子トリガーなど、電動ガンの電子制御技術や、リチウムイオンポリマーバッテリー(リポバッテリー)の導入にも、かなり腰が重かった。これらはどうしてもコストがかかる上に、安全性の問題がどうしても大きくなるため、前述の「安定した性能」が第一のマルイにとっては相性が悪かったのだろう。
海外メーカーに遅れること10年余り、限定的な採用を経て、2021年に遂に独自の電子制御「M-SYSTEM」を完成させ、専用リポバッテリーシステムと共に市場に投入した。M-SYSTEM初号機のMP5シリーズは世界最高クラスの電動ガンとして高く評価されたものの、それ以降は国際的なコスト増の影響もあってか、M-SYSTEM搭載機はなかなか発表されていない。
人件費など開発コストが安い海外メーカーに比べ、新製品の投入が遅い(そして投入後しばらくはそのバリエーションばっかり出す)のもよく指摘される。性能に対して破格の安値も魅力であったが、2024年以降は世界的な原材料コスト高も相まって大幅な値上がりを強いられ、一部の高品質海外製品との差が縮まってきたのも辛い所。
記念すべき第一号のFA-MAS(現在絶版)以降、マルイの主力となった製品。最初期こそ色物扱いだったが、ホップアップ機構が搭載されるとサバゲ―場からエアタンクとガスタンクを駆逐した実績を持つ。初期の製品はプラスチック外装が多く安っぽいが、その分安価だった。
一部ちょっと微妙な内部設計(AUGの給弾不良とかM4の首の弱さとか)もあるが、その名の通りごく普通の、しかし確かな品質を誇るラインナップ。これを使っておいて「サバゲ―で勝てない!」と言ってる人は銃のスペック以上に本人のスペックを見直した方がいい。
2023年からは過去の機種にスイッチ防護用のFET(Field Effect Transistor)を搭載し、リポバッテリーに対応させた近代化改修モデル「プラス」 がリリースされている。
2024~2025年にかけてラインナップが見直され、旧式品の多くが生産終了している。同時に価格も上昇し、エントリーモデルとしてのアドバンテージが薄れているのも実情。特に性能面では文句なしに初心者向けのプラスシリーズは、お値段もなかなかでおいそれと薦めづらい所がある。
ちなみに陸上自衛隊ではCQB訓練用として、マルイ製の89式小銃[固定銃床型]を導入しているのは有名な話。
一部のスタンダード電動ガンの内部機構を見直し、高回転ハイトルクモーター・EG30000と高耐久ギアを組み込んだ高速連射モデル。これまでユーザーやガンショップのカスタムでしか存在しなかったハイサイモデルを、ファクトリーカスタム化したものである。
秒間25発の連射速度はまさに暴力的だが、トリガーを引いてから発射されるまでのタイムロスもスタンダードから短縮されており、セミオート限定戦でも力を発揮する。一方で連射性能に寄せたチューニングのため、弾の到達距離ではスタンダードに負けている。
東京マルイ電動ガン第2世代の、事実上のフラッグシップモデル。金属パーツをふんだんに使用し、発射するたびに振動するリコイルユニットを標準搭載。更に一部の機種では弾切れ時に自動停止するオートストップ機能も実装。スタンダードから剛性・精度・弾速、全ての面で強化されており、内部構造をカスタムする余地は一切ない。事実上世界最強のファクトリーカスタムガンである。M-SYSTEMを搭載した一部機種に至っては、これを上回るクオリティの遊戯銃はほぼ存在しないと言ってもいい。
ラインナップがM4カービン系に偏りすぎていること、一部モデルは専用バッテリー「SOPMOD」しか使えないこと、M-SYSTEM搭載機種が少なすぎること、結構いい値段がする(店頭価格最低ラインが5万円)のが主な難点。サバゲ―派のユーザーはON・OFFの出来ないリコイルが煩わしくなって、結局ばらしてユニットを抜いてしまうというのもよくある話。
後、剛性が高いと言っても所詮はおもちゃなので、ゲームではできる限り大切に使ってあげよう。60000万円のHK416Dを持ち込んだら、運の悪い転び方をしてストックパイプを即日へし折った人もいる。
ちなみにマルイ唯一の軽機関銃エアガン「Mk46 Mod.0」もこのブランドで発売されている。メーカー希望小売価格は驚きの198000円(税別)。
2025年末~2026年にかけて展開予定の、東京マルイ電動ガン第3世代モデル。「エボリューション」と「ボルテージ」で「EVOLT」。その実態は「東京マルイにおける究極のM4」を掲げたハイエンドM4カービンであり、開発に際しては無可動実銃の徹底的な採寸に加えて、社員50名を動員したフィールドサバゲー試験を行っている。
M-SYSTEM タイプIIを搭載して安全性とリアリティを両立した操作系と、次世代MP5シリーズを更に改良した発射機構というマルイお得意の実射性能に加えて、ほぼ実銃準拠=実銃用パーツがほぼ無加工装着可能なリアル外観、完全新規設計の駆動系による実銃同様の工具なしテイクダウンの実現、アッパー/ロアレシーバーの単体販売など、リアル志向でも妥協していない。バッテリーは専用リポバッテリー限定でオプションパーツ商法も抜かりない。
メーカー希望小売価格はリコイル無モデルで税別90000円、有モデルで120000円(+バッテリーと充電器代)とぶっ飛んだ価格だが、他社製の同じような実物志向電動ガンが20万~30万円クラスの代物ばかりと考えると安く見えるので不思議。
同時に3発のBB弾をセミ/フルオート連射可能な鬼畜トイガン。AA-12とマルイオリジナルデザイン・SGR-12がリリースされている。
FETも搭載して安全性と耐久性が向上しており、重ささえ我慢できればサバゲーの究極兵器として活躍できる……のだが、一部フィールドではゲームバランス保全のために使用禁止指定されていることも。
その名の通り電動の拳銃。コンパクトバッテリーを搭載しており、気温の影響が大きいリキッドチャージガスと異なり、全天候で安定した動作を実現できる。
モーターをグリップに仕込む構造上、かなり太くなって握りづらい機種が多い。サイズの都合内部構造の耐久性も大型電動ガンと比べて低い。
最大の問題ははっきり言って非力なコンパクトバッテリーで、特にセミオート射撃時のもっさり感は中々。オプションパーツのバッテリーライトを装着することでだいぶ改善できるが、ヘビーユーザーはリポバッテリー対応カスタムをすることが多い(メーカー保証対象外)。
MP7やスコーピオン、MAC10など、電動ハンドガンバッテリーを搭載した小型マシンガン。サイズの割によく飛びよく当たるが、やはりコンパクトバッテリーの非力さはいかんともしがたい。
HFC134aフロンガス、あるいはHFO1234ze+LPGノンフロンガスで動作するトイガン。電子回路を挟む電動ガンと違い、純粋な機械仕掛けで動作するため、きびきびした動作が特徴。ブローバックモデルは強烈な反動も楽しめる。
年々ガス代が値上がりしており、ランニングコストでは電動ガンに劣る。
電動ガンと同じく、手を加えない市販品そのままのガスガンとしては世界最高レベルの性能を誇る。いい意味で代わり映えしないので、各レビューサイトでは「実射性能は安定のマルイ」「いつものマルイ」「マルイなので省略」の一言で解説が終わることもザラ。
なお、自衛隊用に20式小銃のガスブローバック・マシンガンも製造されている。
最初期のプラモメーカー時代から作られてきた伝統のカテゴリ。電気店などで置いている10歳以下用のモデルが有名だが、18歳以上対象のモデルも根強い人気がある。
中でもスナイパーライフル「VSR10」シリーズは、その安さに似合わぬ性能と、多彩なサードパーティ製カスタムパーツが存在するため、人気が高い。
掲示板
149 ななしのよっしん
2025/11/08(土) 21:35:12 ID: +Ung9OVg7L
新作のエボルトシリーズかなり気合い入れてる作りだな
マジでマルイ製トレポンと言っても過言じゃないわ
150 ななしのよっしん
2025/11/09(日) 07:32:44 ID: IzviTt3VRO
エボルト試射した人たち曰く、撃ち心地は次世代がちょっと良くなった感じらしいし、チャージングハンドルやダミーボルトはデフォルメ可動になってるらしいので、システマとかGBLSブランドを完全に代替するまでにはいかないんじゃないか、ということらしい
それでもマルイ性能の疑似トレポンが実売8~11万円(+MS LiPo代)で買えるとなれば、ヘビーユーザーはみんな手を出すに決まってるよなぁ
内部パーツ一切いじらず外装だけに注力できるのはほぼ確定だし
151 ななしのよっしん
2025/12/15(月) 12:58:14 ID: +Ung9OVg7L
レクイエムに登場するレオンのハンドガンがP320らしい…バイオコラボ来るかもね
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/16(火) 13:00
最終更新:2025/12/16(火) 13:00
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