レジェンドハンターとは (レジェンドハンターとは) [単語記事]

レジェンドハンターとは、1997年生まれの日本の元競走馬である。

公営所属馬の夢に最も近づいた馬の1頭である。

主な勝ち鞍
 1999年:デイリー杯3歳ステークス(GII)、兼六園ジュニアカップ(地方重賞)
2000年:スプリングカップ(地方重賞)
2001年:東海桜花賞(地方重賞)、名港盃(地方重賞)
2003年:全日本サラブレッドカップ(GIII)、中京スポーツ杯スプリント(地方重賞)
2005年:サマーカップ(地方重賞)

概要

父サクラダイオー、母サクラソフティー、母父サクラショウリという血統。よくわからんよな。書いてる俺にもよくわからん。
さじを投げずに調べると、父は南関東の条件戦で6戦5勝のマルゼンスキー産駒。兄に重賞馬サクラサニーオーがいるが、なんで種牡馬入り出来たのかさっぱりわからない馬。母に至っては調べても戦績が出てこないが、祖母は谷岡牧場隆盛の礎となった名牝スワンズウッドグローヴで近親にはサクラチヨノオー・サクラホクトオー兄弟なんかがいる案外悪くない血統。母父はサクラ軍団初のダービー馬でサクラスターオーの父でもある。なんか露骨にサクラな血統だが、本馬は谷岡牧場ではなく静内のカタオカ牧場産である。

笠松競馬場で迎えたデビュー戦は2着に敗れるが、その後怒涛の4連勝。4勝目の兼六園ジュニアカップは、当時「金沢史上最強馬か」と言われていたシュウタイセイなどかなりの好メンバーを相手に7馬身差の圧勝をしてのけたらしい。これはモノが違う、てなことで中央のデイリー杯3歳Sに駒を進める。中央競馬しか見てない馬券師は戦績をどう評価していいかわからず6番人気にとどまるが、果敢に逃げてラガーレグルスらを寄せ付けず2馬身半差の楽勝。しかもタイムも上々。これは!?ということでGⅠ 朝日杯3歳Sに挑戦。1番人気に推される。本番、好スタートから3番手と上々の位置につけるが、1000 m57秒1という朝日杯史上最速の超ハイペースに巻き込まれてしまう。それでも3角から前を捉えにかかり、直線半ばで手応え抜群に先頭に立つ。後続はダレてきており、観衆の期待は最高潮。･･･が、ゴール前の急坂で急激に減速。その時馬群を割って飛んできた馬にゴール直前で差され2着。夢はもろくも弾けた。ちなみにこの時レジェンドハンターを差し切ったのが、後に香港魔王の異名を取るエイシンプレストンだった。古馬でも冗談かと思うような殺人的ペースに2着に粘ったこの馬もすごかったんだが。

その後中央のクラシック参戦を故障で断念したレジェンドハンターはダートに主戦場を戻した。4歳時には中央のオープン特別で勝ったり、6歳までに交流重賞で1勝、3着3回とそれなりに活躍していたが、度重なる故障もあって次第に力が落ちていった。それでも笠松では強豪の部類で、10歳になってからも3連勝を記録することもあった。2007年の秋、レジェンドの翌年にデイリー杯3歳Sを制した同僚のフジノテンビーと共に引退した。通算66戦26勝。血統は古臭いし戦績も見栄えしなかったため種牡馬には案の定なれなかった。地味に貴重なマルゼンスキーの血脈だったのだが、種牡馬入りしたところで成功の目はなかった気もするし、仕方ない。

その後は土佐黒潮牧場で悠々自適の余生･･･と思われたが、2008年 12月に腸炎のため死亡。土佐にやってきてからわずか1年と11日後のことだった。

デビューから中央移籍まで手綱を取った安藤勝己は、この馬の初勝利となったレースで勝ちにこだわって強引に行かせたために馬がそれを覚えてしまい大成させられなかったと悔やんだという。今となってわからないが、何か少し運命が違えば名馬になりえたのかもしれない。まあ、往々にして競馬界はそんな馬ばかりなのだが。

血統表

サクラダイオー 1984 鹿毛	マルゼンスキー 1974 鹿毛	Nijinsky II	Northern Dancer
			Fla ming Page
		*シル	Buckpasser
			Quill
	*サニースワップス 1975 鹿毛	Hawa ii	Utrillo
			Ethane
		*アイアンエイジ	Khaled
			Iron Reward
サクラソフティー 1983 鹿毛 FNo.16-a	サクラショウリ 1975 鹿毛	*パーソロン	Miles ian
			Pal eo
		*シリネラ	*フォルティノ
			Shirini
	サクラタニマサ 1976 栗毛	*ネプテューヌス	Neptune
			Bas tia
		*スワンズウッドグローヴ	Grey Sovereign
			Fa khry
競走馬の4代血統表