ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTとは (ワイルドスピードエックススリートウキョウドリフトとは) [単語記事]

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(原題:The Fast and the Furious: Tokyo Drif t)とは、アメリカ合衆国のユニバーサル・ピクチャーズ制作の映画『ワイルド・スピード』シリーズの3作目である。

「人生は単純だ。行き先を決めたら振り返らなきゃいい。」

概要

基本情報
ワイルド・スピードX3 TOKYO DR IFT
監督	ジャスティン・リン
脚本	クリス・モーガンカリオ・セイラムアルフレッド・ボテーロ
音楽	ブライアン・タイラー
製作	ニール・H・モリッツ
配給	ユニバーサル・ピクチャーズ
公開	2006年 6月16日(米国) 2006年 9月16日(日本)
上映時間	104分
映画テンプレート

初代でドミニクとブライアンのファミリー関係のオリジンを描き、X2でファミリーを選択したブライアンのその後を描いたワイスピシリーズ。本作では新たに高校生のショーンを中心に、東京という異国の地でのレースと人間関係を描写していく。

監督は、台湾生まれで「ベター・ラック・トゥモロー」を制作したジャスティン・リン。米国では2006年 6月16日、同年9月16日には日本でロードショーされた。日本が舞台となっており、日本人の著名人も特別出演している。

ドラッグレースを題材にした初代、X2とは異なり、スポーツコンパクトやドリフトレースを重点に置いたワイスピシリーズでもかなりの異色作。しかし従来のワイスピファンの支持を得られなかったのか、興行収入は1億5千ドルと前2作よりも厳しい結果に。

不振によりシリーズ存続も危ぶまれたが、次作のMAX以降はいかにもハリウッド映画とも言えるド派手なローラーコースター・ムービーに路線転換。時系列も本作の過去のエピソードにすることで生前のハンの活躍や新キャラクターを多数輩出、前2作主人公のドミニクを中心としたドミニク・ファミリーを形成していくことになる。

また、本作のラストシーンにおけるショーンとドミニクの邂逅については7作目のSKY MISS IONでも描かれ、JET BREAKにてその真意が判明する。

あらすじ

カリフォルニアに暮らす高校生のショーン・ボスウェルは大の車好き。だがこれまで2度ストリートレースで事故を起こした彼は再び事故を起こし、少年院行きの危機を迎えてしまう。彼はこの危機から逃れるため、在日米軍として日本は東京へ移住。この地で出会った青年、トゥインキーに誘われたことからドリフトレースの世界に足を踏み入れることになった。

都内でのレースを取り仕切るD.K.ことタカシとの勝負に敗れたショーンだったが、現場に居合わせていたタカシの師匠、ハン・ソウルオーに見込まれたことでドリフトの特訓を受ける。やがてタカシから勝利を挙げるまでに上達したショーン。だがタカシは、ハンがショーンの師匠になった事を彼の裏切りと見なし激怒。彼らをレースに参加させたタカシは自分のかつての師匠を事故死に追い込んだ。

ハンの死に悲しみ、怒りを武器に敵討ちに燃えるショーン。彼は仲間の力を借りながら父親の車を整備し、タカシとの決戦に挑む。

本作より登場する主要キャスト

ショーン・ボスウェル：ルーカス・ブラック/日本語吹き替え CV:小西克幸(X3)→浪川大輔(SKY MISS ION以降)
本作の主人公で高校生。軍隊出身の父親を持っている。車好きだがトラブルも多く、過去にもストリートレースで事故を起こし少年院送りの窮地を迎えていた。移住先の東京の高校で知り合ったトゥインキーに誘われ、二度とレースをしないと約束をしたにも拘らずドリフトレースの世界へ足を踏み入れる。
そのレースでタカシの師匠として居合わせたハンに見込まれ、ドリフトの腕を磨いていくことに…
その後はSKY MISS IONで再登場。ハンの遺品を受け取りに来たドミニクと初めて邂逅し、JET BREAKでも顔を合わせることになる。
ハン・ソウルオー：サン・カン/日本語吹き替え CV:室園丈裕(X3)→川島得愛(MAX以降)
東京でクラブ兼整備工場を営むアジア系アメリカ人の凄腕ドライバー。元軍人であり、MAX以後からドムのファミリーとして様々な活動をしていた。時系列がEURO MISS ION後のエピソードである本作ではすでに恋人のジゼルを失っている。
恋人を失った喪失感から自堕落な生活をしていたが、まだ粗削りなショーンの素質に眼を付けタカシとの師弟関係を解消。ショーンに自らの運転テクニックを授けるようになる。
中盤のカーチェイスにて何者かに車をぶつけられ横転、NOSに引火し爆発して死亡したと思われたが…この真相が判明するのはSKY MISS IONであり、後の展開がJET BREAKにも繋がっていく。