ここは仮面ライダー響鬼の路線変更について記述している記事です。
過激な議論になる恐れがある場合は、なるべく本記事の掲示板で行って下さい。
仮面ライダー響鬼は第30話をもってスタッフの交代劇が発生、事実上の路線変更(テコ入れ)が行われた事でも有名である。
大規模な路線変更自体が平成ライダーでは初の事態であったが、特にチーフプロデューサーの髙寺成紀が降任(後に退社)した事が話題となった。テコ入れはともかく、製作統括者であるチーフプロデューサーの更迭は特撮史の中でも異例の出来事であったからである。後任には白倉伸一郎(現東映執行役員)が急遽抜擢され、新しいスタッフ集めに奔走する事となった。
テコ入れ後の後期放送回の特徴については、以下の点が指摘される。
この路線変更により、ファンの中で「30話以前の雰囲気のままが良かった」等の前期響鬼派と「30話以前より面白い」等の後期響鬼派に分かれ、同じ作品内でファンが分裂するという前代未聞の事態となった。
前期響鬼派では商品化リクエストサイト「たのみこむ」で路線変更前のスタッフ復帰を求める嘆願が行われたが、同時に劇場版の公式ブログにスタッフ・キャストに対する誹謗中傷を書き込むという迷惑行為に及ぶ者も現れた。現在でも「前期(後期)の響鬼が好き」という具合に、前期・後期がまるで別作品の様に語られる事も多い。
そもそもの「路線変更の原因は何であるのか」については騒動の渦中から既に論争や議論が行われていた。ネット上の議論で予想された主な理由としては以下のものがあった。
上記はあくまで噂や憶測であり、東映が公式な説明を行っていない為、はっきりとした原因は不明のままとなっている。ただし一番目の製作側崩壊については後に出版された本(インタビュー)で高寺と白倉両プロデューサー共に認めている。また井上敏樹に関しては物語の方向性を守った事、汚れ仕事承知で請け負ってくれた事もあり両プロデューサーから非常に感謝されてる。
ただし、スタイルの変更はあったにせよ、肝心のストーリーテーマに関しては引き継ぎ後もなるべく維持はされており、この点だけは貫き通した点は難色を示した方にも評価されている。
2015年に開始した高寺がパーソナリティを務める怪獣ラジオにてこんな話題が出てきた(以下、響本家記事の掲示板にて)。
806 : ななしのよっしん :2015/08/09(日) 15:09:51 ID: Zznf+h3CD0
怪獣ラジオに松田賢二登場
悪のライダーが出て来ない作風について
『“三つ子の魂百まで”って言葉がある通り、小さい頃大人に見せられた価値観は一生残る。
そんな時期に、人間同士がエゴ剥き出しで醜く争い合う物を刷り込むのはどうかと。
仮面ライダーは“将来こうなりたいと思う大人の見本”じゃないといけないと思うし
親になった今、当時よりももっと強く子供に見せる番組に対してそう感じる』と松田賢二が語っていた
同時に、松田賢二が井上敏樹の事を語っていて、意外にも井上敏樹が自分自身でも後半の路線変更と脚本内容に納得していなくて
『仕事だし、会社の命令だから仕方ない』という半ば暗澹たる気持ちで嫌々脚本を書いていた事を証言していた
井上敏樹自身は番組前半の従来の東映製子供向け番組の枠を打ち破ろうとしていた高寺率いる響鬼製作陣のマンネリ打破の意欲の方を支持していたと
だから実は、作風を変えろ、いつも通りに戻せって上から圧力をかけられてるけど出来るだけ抵抗して響鬼らしさを変えすぎないよう
いつも通りの平成ライダーになるべく戻らないように抵抗していた側だったんだそうだ
出演していた俳優陣も、正直後半になってから士気が下がったり台本の内容に納得がいかなくて
抗議や衝突があったのだそうだけど、出演者の不満を解消するために脚本家の井上のこういう真意を聞かされて事情を説明されたのもあり
だからこそ現場ががんばって作品の質を落とさないよう演技でがんばるしかない、って納得して
使命感と現場の団結に変わっていったそうな
キバについてもちょっと触れてた(松田賢二自身にとっては次狼役は印象薄いらしくてあんまり記憶に残ってないらしいけど)
響鬼後半に続いてキバの時も、井上は従わなきゃいけないルールが多くなりすぎた脚本に筆があまり気乗りしなくなってた様子を語っていた
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最終更新:2024/04/20(土) 12:00
最終更新:2024/04/20(土) 12:00
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