共通戦術装輪車 単語

キョウツウセンジュツソウリンシャ

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共通戦術装輪車とは、三菱重工開発した装輪装甲車である。

概要

16式機動戦闘車体をベースとした装甲車グループの事をす。

2023年9月現在では歩兵戦闘車、自走迫撃砲の2種類が採用されているが、他にも偵察戦闘が確認されており、今後さらに種を増やす可性がある。

パトリアAMVライセンス生産が既に決まっているのに、別系統の装備を調達するのは非効率的かと思われるかもしれないが、これには後述する陸自内の運用思想が絡んでくる。

運用思想

共通戦術装輪車のな配備先は「即応機動連隊」と「偵察戦闘大隊」である。

部隊には16式機動戦闘車が集中配備されており、これに部品を共有している共通戦術装輪車を配備することで、整備・教育の手間やコストを下げる論見がある。

また両部隊ともに機動力を重視してはいるが、部隊編成に相応しい装備が足りないor調達終了により、迫撃砲は牽引式しか装備できず、最大火力も16式と120mm迫撃砲程度と装備面で問題を抱えていた。

それら諸問題の解決のため、共通戦術装輪車の採用に踏み切ったものと考えられる。

またこうした背景から、配備先は「即応機動連隊」と「偵察戦闘大隊」に優先される可性が高い。
つまり、89式装甲戦闘車や96式自走迫撃砲等の装軌式装備は、引き続き現役を維持するものと思われる。

73式「共通戦術装軌、はやくきてくれー!」

パトリアAMVとの運用

前述の通り、共通戦術装輪車は運用部隊を絞ることで、AMV装輪装甲車棲み分けを行う予定である。

これはの調達計画も同様であり、共通戦術装輪車は歩兵戦闘車、機動迫撃砲、偵察戦闘火力面を重視したものが多い一方、パトリアAMVでは揮通信、患者輸送と、汎用性の高いを調達する予定である。

もっとも、AMV96式装輪装甲車の後継と明記されたため、即応機動連隊内でも共通戦術装輪車との共同運用が不可避と考えられている。

各種派生型

現時点で確認されているは以下の通りである。

歩兵戦闘車型

乗員3名+人員8名を輸送可
武装はMk.44 30mm機関と、Mk.52 7.62mmチェーンガンに搭載。

令和6年度概算要では調達数24両、調達費246億円が計上されている。
この調達ペースが維持できれば、3年で89式装甲戦闘車の総調達数に追いつくことになる。

名前に「歩兵」の文字が使われているため、一部で話題になった。(陸自は基本「歩兵」を使わず、「普通科」の名前を使うため)

機動迫撃砲型

後部に120mm迫撃砲を搭載する自走砲
乗員は長、操縦手、照準手、手、弾薬手の5名体制。

搭載する迫撃砲フランス製の2R2M。
これは半自動装填装置とコンピュータ制御式の射撃管制装置を備えており、同じ自走迫撃砲である96式自走迫撃砲よりも高度な装備となっている。

令和6年度概算要では調達数8両、調達費82億円が計上されている。
この調達ペースが維持できれば、3年で96式自走迫撃砲の総調達数に追いつくことになる。またこのパターンかよ!!

偵察戦闘車型

歩兵戦闘車ベースにしたと思われる偵察
歩兵戦闘車との違いは、

などが上げられる。

令和6年度概算要では調達が計画されなかったものの、旧式化している87式偵察警戒車の置き換え、16式機動戦闘車を強行偵察任務から外して火力支援に注力できる、歩兵戦闘車と装備や部品を共有できる等のメリットがあるので、今後採用される可性がある。

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