勇気が生まれる場所とは、『ハピネスチャージプリキュア!』の挿入歌・キャラクターソングである。
作詞:こだまさおり/作曲・編曲:高木洋/歌:キュアラブリー(中島愛)、キュアプリンセス(潘めぐみ)、キュアハニー(北川里奈)、キュアフォーチュン(戸松遥)
初出は映画版『人形の国のバレリーナ』。ブラックファングとのラストバトルにおいて、スーパーハピネスラブリーへの変身からクライマックスに至るまでを盛り上げる激アツな一曲。
その曲の格好良さは初代での「☆SHINING STAR☆」や、ハートキャッチプリキュア!の「HEART GOES ON」「MOON~月光~ATTACK」、またシチュエーション的にはスマイルプリキュア!の終盤でのキュアビューティ対ジョーカー戦で使われた「あなたの鏡」などを想起させるような状況である。
何より曲の格好良さもさることながら、歌詞が物語の内容を落とし込んだ形となっている事、さらにプリキュア役の4人のハーモニーが重なり合ってより強烈な印象を残している(特に中島愛の高音のハモリは必聴)。
この曲が生まれた背景は、アニメージュが映画公開に合わせて発行した特別増刊号に詳しく書かれている。
元々はプロデューサーの柴田宏明が前年公開の『ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス』で、マナ・六花・ありすの歌うテーマソング「たからもの」を使った事による。失意のマナの心証の場面から3人のそれぞれの想いを歌ったこの曲を使うことで演出的に効果があったことから、今年も「監督がいいんだったら使おうか」と思い、監督の今千秋に許諾を求めた。今はこれを快諾。ところが柴田は前年同様しっとりとした曲で行こうと思ったら、今は開口一番こう言った。
「Moon Revengeみたいにクライマックスの熱いシーンで使いましょう!」
と言うのも、今は東映アニメーションというか往年の東映動画のアニメを見て育ってきた世代。『美少女戦士セーラームーン』や『聖闘士星矢』のように熱いバトルシーンを念頭に置いており、その今が挿入歌で連想したのが『劇場版美少女戦士セーラームーンR』の主題歌であり、セーラームーンシリーズ屈指の名曲である「Moon Revenge」だった。ちなみにスーパーハピネスラブリーへの変身は、『聖闘士星矢』での「倒れた聖矢に射手座の黄金聖衣が舞い降りる」というイメージなんだとか。
これで決まったと同時に、今は劇伴作曲者の高木洋に「Moon Revengeのような熱い曲を今風の感じで」とオーダー、マイナー系の曲調の熱い楽曲を作り上げ、それにこだまさおりが勢いのある歌詞を付ける形で完成したという。
映画を見た人からは絶賛する声が多いこの曲、中には「本編の最終決戦で使えば盛り上がるだろうなあ」という声も多い。
そうした中、12月14日放送の第44話でのこと。
ディープミラーの実態であるレッドから精神攻撃を食らい悪堕ちしそうになるキュアラブリー。もはやこれまでと思ったときに聞こえたのは自分を呼ぶ誠司の叫び。そして思い出す、仲間の、友達の、そして誠司のことを。レッドの呪縛を振り払い、立ち上がりサイアークに立ち向かおうとしたときである。流れてきたのはこの曲のイントロ……そう、あまり見られない映画からの逆輸入だった。途中まではカラオケバージョンで使い、サイアークと激突するあたりからサビが重なると同時にボーカル付きに切り替わるというBGMの演出手法をとっている。
ちなみにこの回の演出はオールスターズDX3部作やスマイルプリキュア!でおなじみの大塚隆史。この辺の演出のうまさはやはりプリキュアシリーズで培ったうまさと言えるんじゃないだろうか。
シングルは映画公開に合わせる形で2014年10月8日に発売されている。このCDにはカップリング曲としてめぐみ(中島愛)とゲストキャラクターのつむぎ(堀江由衣)が歌う「見上げれば青い空」も収録されている。ラストバトル後のめぐみとつむぎの心情が描かれた曲なのでこちらも聞いていただきたい。
また、2015年1月14日に発売されるボーカルベストにも収録されることになっている。
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最終更新:2024/12/23(月) 11:00
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