太平洋の奇跡‐フォックスと呼ばれた男‐とは、日米共同で作られた映画である。2011年2月11日公開。
終戦65周年の記念として日米共同で製作された戦争映画。上映時間は128分。平山秀幸監督がメガホンを取り、俳優の竹野内豊氏が主演を務める。原作は、大場大尉の活躍に敬意の念を抱いた米兵トン・ジョーンズが執筆した「タッポーチョ 敵ながら天晴れ 大場隊512日の勇戦」である(現在は絶版)。アメリカ人の製作陣も加わっており、チェリン・グラック監督が率いていた。他にもタイのチームが参加していた。
太平洋戦争の激戦地の一つ、サイパン島の戦い(1944年6月15日~7月7日)で僅か47人の兵士を率いて45000人のアメリカ兵を翻弄し、フォックスと畏れられた大場栄大尉の姿を映した。終戦後もその事実を知らずに戦い続けた様子を日米の双方の視点から描いている。太平洋の奇跡はノンフィクション映画で、大場大尉は実在した人物である。この映画は厚生労働省社会保障審議会が推薦する児童福祉文化財の1つに指定されている。ちなみにロケ地はタイである(サイパンでの撮影もあったが)。
時代考証には膨大な資料や証言が活用されており、緻密に世界観を構築している。主人公・大場大尉の人物像は、息子の証言を参考にして作られた。また日本側の資料が殆ど存在しなかったため、補完としてアメリカ側の資料が多用されている。ロケ地のタイは日中40℃に達し、重い装備を背負っての撮影はかなり過酷だったようで「ペットボトル10本分の水を飲んでも、全て汗で出てしまう」と竹野内氏は述懐している。撮影が進行していくと体も痩せ細っていき、ジャングルとホテルの往復で精神にも悪影響が出ていた。大場大尉とその部下は山中でゲリラ戦を行っていたので、撮影も基本は山の中。食事の時だけ山を降り、後は全て山で過ごしていたとか。大場大尉を演じた竹野内氏は、スタッフから「大尉」と呼ばれていた。
配給は東宝が行い、興行収入は公開から2日で約2億5500万円を記録。観客動員数は約21万人であった。最終的に興行収入は15.7億円となった。イギリス、スイス、ドイツ、アイルランド、オーストリアでも公開された。
2012年8月3日、金曜ロードショーにて放映され地上波初登場を果たした。
掲示板
6 ななしのよっしん
2015/08/17(月) 22:10:00 ID: V/Uf6BhcLb
ゆっくり文章で読みたい人は祥伝社から『タッポーチョ 太平洋の奇跡』ってタイトルで文庫本が出てるのでお勧めしておく。映画とは細部が異なるけども、なかなか惹き込まれる内容だった。
7 ななしのよっしん
2017/06/23(金) 00:26:19 ID: kM7QJ5sn3C
ゲリラ戦を主軸に置く部隊をメインに据えるのだから、派手な戦闘シーンが少なめになるのも致し方ない。
(ゲリラが大部隊と派手に戦闘を行う=ゲリラ側の壊滅を意味する)
まぁ、「史上最大の作戦」や「遠すぎた橋」みたいな大規模な戦闘を行う映画のイメージを持って観ると退屈に感じるのも分かるけどね。
8 ななしのよっしん
2017/08/01(火) 19:26:32 ID: 5MDEZpOsAO
戦争の悲惨さ()とかウザいだけだし。智力を尽くして戦っう姿がかっこよかったな。
主役のまわりをあえて無能に描く邦画の戦争映画とは大違いだ。堀内今朝松が良い感じに陽気なキャラで好きだな。
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最終更新:2024/04/24(水) 01:00
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