威勢のいい銭湯とは (イセイノイイセントウとは) [単語記事]

威勢のいい銭湯とは、ドリフ大爆笑に登場する伝説の名作コントである。
現在ではドリフターズやドリフ大爆笑を紹介する際に必ずと言っていいほど触れられる機会の多い作品としてよく知られている。

概要

もしもシリーズに登場するコントで、放映時期によっては「サービス過剰の銭湯」と言われる事もある。

いかりやが銭湯に入った瞬間に非常にハイテンションな店員が…

衣服を脱がせてくれたり(帰る時はなし)
(何回も)湯船に入れてくれたり
髪の毛にシャンプーしてくれたり(ついでに洗顔)
鈴のついた縄で股間を洗ってくれたり(素股洗い)
(メンバーの)股間で腕を洗ってくれたり
タオルで体を(鞭で打つがごとく)拭いてくれたり

と、至れり尽くせりのサービスをしてくれる。

お風呂から上がった後は料金を収受することなく、畳んだ衣服を手に持たせ、全裸のまま外へ放り出される。そう、これだけのサービスを大人数で提供しているにもかかわらず、入浴料は無料なのである。一体どうやって経営しているのだろうか？

放映時期による違い

このコントは1982年・1985年・1994年と3回製作された。その為、放映時期によって違いが出てくる。

もしもシリーズはいかりやと1人のメンバーが1対1でコントをするのが基本であるが、このコントはメンバーが総出で登場している。1回目と2回目の収録ではその当時はまだ準メンバーであったすわ親治も登場している。

中はお祭り会場の如くであり、メンバーは法被を着こみ、太鼓が鳴っている(1回目・2回目の演奏者はすわ親治、3回目は加藤茶)浴槽のお湯は1回目と2回目が入浴剤入りであり、3回目は通常のお湯である。

このように細かな違いはあるが、大まかな流れは下表のとおり概ね一貫している。

放送日	1982年 7月27日	1985年 5月28日	1994年 7月26日
メニュー	強制脱衣	強制脱衣	強制脱衣
	顔をめがけて掛湯	湯船突き落とし	湯船突き落とし
	素股洗い	シャンプー(2回)	シャンプー(顔も洗う)
	桶シャンプー(桶に顔面を沈める)	湯船突き落とし	湯船突き落とし
	湯船突き落とし	股間で腕を洗う(泡無し)	股間で腕を洗う(泡付き)
	湯船突き落とし(上がり湯)	素股洗い	素股洗い
	体拭き(タオルしばき)	湯船突き落とし	湯船突き落とし
	お帰り(全裸のまま外へ押し出す)	体拭き(タオルしばき)	体拭き(タオルしばき)
	(苦情からの)湯船突き落とし	「ダメだこりゃ」	湯船突き落とし
	「ダメだこりゃ」	湯船突き落とし(アンコール)	湯船突き落とし(アンコール)
			(いかりや以外のメンバーが) 「ダメだこりゃ」
太鼓	浴室内に配置すわが太鼓のふちを叩く (音は「カッカカッカ…」)	浴室内に配置すわが太鼓の膜を叩く (音は「ドンゴドンゴ…」)	脱衣場に配置事前録音(序盤のみ加藤が叩くフリをする)

評価等々

もしもシリーズのみならず、ドリフ大爆笑の中でも最も人気の高いコントの一つである。また、業界内でもこのコントが一番面白いと推す声もある。

これは他のドリフ大爆笑のコントではあまり見られないたたみ掛ける様な怒涛のテンポと半ば力技で推し進めるエネルギッシュないかりや以外のメンバーの進行ぶりによるところもあるのだが、世間一般のイメージとして半ば認知されている絶対権力者であるいかりや長介とその下で日々「苛められて」いる他のメンバーがここぞとばかり思いっきり復讐をするように見ていて納得する・スッキリとする内容である所が大きいと思われる。