実際その通りだしなとは、世界平和統一家庭連合(旧・統一教会/統一協会)の幹部がとある「耳に痛い指摘」を受けたときに発した言葉である。
新興宗教の教団である「世界平和統一家庭連合」の幹部の言葉。
批判的な言葉を投げかけられて傷つきそうになっても、「まぁ事実だからしょうがない」の精神で受け入れて特に落ち込まずに物事を進めていく「強さ」を感じられる、非常に前向きな言葉である。
確かな信仰に支えられた強靭な精神が感じられるだろう?
情報元は、世界平和統一家庭連合の関連組織である「天宙平和連合」(Universal Peace Federation、略称UPF)の議長であり、同じく教団関連の政治団体「国際勝共連合」の会長でもある「梶栗正義」氏。
やや紛らわしいのだが「実際その通りだしな」と言ったのは梶栗氏自身ではなく、「とある教団幹部が「実際その通りだしな」と言った」と梶栗氏が明らかにしたものである。
梶栗氏が2021年10月17日の教団の日曜礼拝において語ったとされる、以下の苦労話の中に登場する。
この日曜礼拝の約一ヶ月前(2021年9月12日)、韓国においてUPFが主催する会合「神統一韓国のためのTHINK TANK 2022 希望前進大会」が開催された。この大会においては、世界各国の要人にオファーをかけて祝福のスピーチを依頼していた。
そして日本からは、安倍晋三元首相のビデオメッセージが会場で放映された。これは教団の信者らにとってもとんでもないサプライズであった。
梶栗氏は実は、日本からの登壇者として別の3人の首相経験者にオファーをかけていた。そのうち一人はOKギリギリというところまで行った。
しかし結局これらは受け入れてもらえず、彼らのうちひとつの事務所からはこのような言葉を投げかけられてしまった。
結局、あなたたち団体は、わたしどもの〇〇先生を団体の宣伝材料に使いたいだけでしょ?
布教のために、利用したいだけでしょ?
あなたたちに利することがあって、私どもの先生に利することはいったい何があるんですか?
ククク...ひどい言われようだな。
落ち込んだ梶栗氏が、「ある我が教団の幹部」に「こんなこと言われたんだ」と愚痴ったところ、その幹部は一緒に落ち込んだり憤ったりするのではなく、「いや実際その通りだしな」という言葉を返したのだという。メンタル強そう。
そして大会が近くなり、トランプ元大統領の出演が決まったことを受けて、梶栗氏は安倍晋三元首相を説得。ついに「やりましょう」という答えを引き出したのだった。こうして日本からの登壇者は安倍晋三元首相に決定した。
実は、梶栗氏は先立つ2021年春に安倍元首相に接触して「先生、もしトランプ(注:アメリカ合衆国の元大統領であるドナルド・トランプ)がね、やるということになったら、やっていただかなくちゃいけないけどどうか」と問い、安倍元首相から「ああ、それなら自分も出なくちゃいけない」という言葉を引き出していたのだという。このやりとりを交渉のカギとしたものと思われる。
安倍元首相のビデオメッセージの撮影が終わったのち、梶栗氏が安倍元首相を玄関から見送る際、梶栗氏はお礼の意味で深々と頭を下げた。
ところが、頭を下げる梶栗氏は、自分の横に故・梶栗玄太郎(梶栗正義氏の父で、かつての国際勝共連合会長、世界平和連合会長。2012年没)と故・久保木修己(旧・統一教会や国際勝共連合の初代会長。1998年没)が一緒に頭を下げていることに気づいたという。
そして、安倍元首相も深々と頭を下げていたのだが、その横では故・岸信介(安倍元首相の祖父で、第37代内閣総理大臣。1987年没)と故・安倍晋太郎(安倍元首相の父で、外務大臣、通産大臣などを歴任した大物政治家。1991年没)が一緒に深々と頭を下げていたのだ。
梶栗氏は鳥肌が立つほど感動し、「過去、現在、未来という時世が編み上げられた形で、奇跡的な瞬間が実現した」ことを理解した。さらに、その光景を斜め上から故・文鮮明(旧・統一教会の教祖。「真のお父様」にしてメシア。2012年没)氏が腕を組んでニコニコと見守っていたという。
梶栗氏はこういった関係に重要なこととして「誠意」を挙げたという。
この、8年弱の政権下にあって、6度の国政選挙において、私たちが示した誠意というものも、ちゃんと本人(安倍元首相)が記憶していた。
ま、こういう背景がございました。
この6度の国政選挙において示された「誠意」とは具体的にはどういったものだったか、気になるところではある。
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最終更新:2025/12/06(土) 03:00
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