江雪左文字とは…
本稿では1について記載する。
南北朝時代の刀工・左衛門三郎、通称「左文字」の作で、初代左文字唯一の太刀。
もと後北条家の臣であった板部岡江雪斎の愛刀であったところからこの号があり、徳川家康の手に入った経緯は明らかでないが、家康から紀州(徳川)頼宣に与えられたもの。
磨上げながら、長さは二尺五寸八分四厘と長く、反りは九分と高く、鎬造、丸棟、鋒は中鋒僅かに延びているのもこの工の時代を示すものである。
鍛は小板目肌よくつみ、地沸厚く、地景入り、処々に飛焼があり、しかも明るく澄み切ってさえざえとした感がある。
刃文は、小のたれ、互の目、小乱など交り、総体に匂最も深く、小沸よくつき、砂流しかかり、これも匂口が明るい。帽子は乱れ込んで尖りごころの掟通りで、表裏に棒樋があり、区上で丸留となっているが、これは後刻である。磨上げた茎先き棟寄りに、「筑州住左」と書下しに銘がある。
長さ77.9cm、 反り2.7cm、 元幅3.3cm。
昭和八年一月二十三日、旧国宝に認定。
昭和九年二月、紀州家の競売があり、二万四千三百円で落札された。これは戦前の競売では日本刀の最高の値段であったとされている。
終戦後には他の国宝と同様、重要文化財に指定され、更に昭和二十六年に新しく国宝に指定された。
現在はある法人が所有権を持ち、広島県のふくやま美術館が管理をしているが、常設展示ではない。
(文化遺産オンライン)
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最終更新:2025/12/16(火) 09:00
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