滅殺とは、対象を滅ぼし殺すことである。
『対象を消す』『対象を殺す』という意味合いで用いる言葉の一つ。
明治・大正時代には普通に使われていたようだが、徐々にあまり使われない表現となっていった。2024年現在でも普通に使われることは皆無ではないものの、むしろ大仰な雰囲気を込めて二次元で用いられる言葉となっている。
第五章 「イポテーク」ノ権又は「プリウィレージ」ノ権ノ記入ヲ塗抹スル事及ヒ滅殺スル事
又「チモール」ハ「ビルツ」ヲ撲滅スルノ力石炭酸ヨリ强シ然レ𪜈只「パクテリン」等ヨリ上等ナル「ビルツ」ヲ滅殺スルハ石炭酸ニ劣レリ其他高等動物ヲ毒害スルノ性石炭酸ノ如ク甚シカラス
リアリズムの批評的精神は、單に空虚放慢なる幻影を拂拭して、苦澁にして苛烈なる物質的現實を暴露することに止まるべきであつたらうか。もしさうであつたとすれば、その批評的精神は單に生命を冷却し滅殺する傷害の刄たるに過ぎないことになる。リアリズムの弱點は事實そこに現はれてゐると言はねばならぬ。
※片上伸『生みの力』(大正2年5月16日発行『生の要求と文学』に収録)より
女子は唯內に在りて家を守り、舅姑に仕へて孝を盡くし、夫に一身を捧げて貞節に身を處することを强要せられて永く習慣づけられてあつたとはいへ、之によつて婦女子の一切の欲望を滅殺し去る譯にはゆかぬ。
※斎藤隆三『近世時様風俗』(昭和10年10月30日発行)より
※『科学技術白書 : 外国依存から自主発展へ』(昭和33年3月24日発行)より
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最終更新:2025/12/05(金) 22:00
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