
王塚真唯とは、みかみてれんによるライトノベル『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』(通称:わたなれ)の登場人物である。
CV:大西沙織(アニメ)、田所あずさ(PV)
概要
容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、そして誰にでも分け隔てなく接する優れた人格者として、学校内外で絶大な人気と信頼を集めている。彼女がリーダーを務めるグループは、校内カーストの頂点に君臨しており、その中心にいる真唯はまさに「学校のスーパースター」と呼ぶにふさわしい存在である。
その非の打ち所のない完璧な振る舞いから、周囲からは畏敬の念を込めて「ミス・パーフェクト」や「スパダリ(スーパーダーリン)」といった異名で呼ばれている。物語の主人公である甘織れな子も、当初はそんな完璧な真唯に強い憧れを抱き、彼女のようになりたいと願っていた。
しかし、パブリックイメージとしての完璧な姿は、彼女の一面に過ぎない。物語が進むにつれて、特にれな子との関係が深まる中で、真唯の人間らしい、あるいは「ポンコツ」と評されるような側面が明らかになっていく。
公式のキャラクター紹介にも「好きな人には甘えたいし甘えられたいタイプで、意外にポンコツな一面も」とあるように、彼女は心を許した相手、とりわけれな子の前では独占欲や嫉妬心を隠さず、時には子供のように甘える姿を見せる。完璧超人としての外面と、恋愛に不器用で感情豊かな内面とのギャップは、彼女の大きな魅力となっている。
物語は、「親友」の関係を望むれな子と、「恋人」の関係を求める真唯のすれ違いを軸に展開される。れな子の無自覚な「人たらし」な言動に一喜一憂し、振り回される真唯の姿は、読者や視聴者にとって応援したくなる対象であり、物語の大きな推進力となっている。
交友関係
- 甘織れな子(あまおり れなこ)
- CV: 中村カンナ
本作の主人公であり、真唯にとって最も特別な存在である。中学時代を孤独に過ごした反動で「高校デビュー」を果たしたれな子は、当初、完璧な陽キャである真唯を憧れの対象として見ていた。しかし、ひょんなことから二人は「お試しで付き合う」ことになり、その関係は単なる憧れから複雑な恋愛感情へと発展していく。
真唯は当初かられな子に好意を抱いており、彼女を「恋人」として独占したいと願っている。しかし、れな子は「他人から嫌われたくない」という過去のトラウマから、真唯との関係を「最高の親友」という枠に留めようと葛藤する。この「恋人になりたい真唯」と「親友でいたいれな子」という根本的なすれ違いが、本作のラブコメディの核となっている。
れな子は、無自覚に相手を口説き落とすような言動を連発する「天然人たらし」であり、その言動に真唯は日々振り回されている。他の女子と親しくするれな子に嫉妬を燃やしたり、れな子からの些細な一言に舞い上がったりと、普段の「ミス・パーフェクト」からは想像もつかないほど感情を露わにする。このれな子の言動が「れな子が悪いんだよ」というインターネットミームを生み出すまでに至った。
- 琴紗月(こと さつき)
- CV: 市ノ瀬加那
真唯とは幼馴染であり、「腐れ縁」と評される関係の黒髪美人。クールで不愛想に見えるが、実際は誰よりも真唯のことを気にかけている親友である。真唯に対しては常にライバル心を燃やしており、「いつか彼女に敗北感を味わわせてやるのが目標」と公言しているが、その根底には深い友情と信頼関係が存在する。
物語においては、真唯とれな子の関係を最も近くで見守る観察者であり、時には鋭いツッコミを入れる重要な役割を担う。真唯がれな子にのめり込んでいく様子を心配したり、二人の関係の進展を後押ししたりと、彼女の存在なくして真唯の恋愛模様は語れない。れな子に対して思うところがあるようで、今後の関係性の変化が注目される。
- 瀬名紫陽花(せな あじさい)
- CV: 安齋由香里
グループの癒やし系で、「ほんわかオーラを振りまく大天使」と称される少女。誰にでも優しく、自然と場の空気を和ませるムードメーカーであり、リーダーとしてグループをまとめる真唯にとっては心強い存在である。
一見すると穏やかで競争とは無縁に見えるが、彼女もまたれな子に惹かれる一人であり、物語が進むにつれて真唯のライバルとしての一面を見せ始める。その大らかな包容力と優しさは、時にれな子の心の拠り所となり、真唯をやきもきさせる原因となる。
- 小柳香穂(こやなぎ かほ)
- CV: 田中貴子
グループの最年少でマスコット的な存在。「真唯推し」を公言しており、常に真唯を信奉し、彼女のパーソナルカラーである黄色の小物を身に着けるなど、熱烈なファンとして振る舞っている。
しかし、その明るいキャラクターの裏には「隠された一面がある」と示唆されており、ややミステリアスな一面も垣間見える。
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関連項目