みかみてれんとは、日本のライトノベル作家、漫画原作者である。主に百合(ガールズラブ)ジャンルの作品で知られ、2020年代の百合ライトノベル界を代表する作家の一人とされる。
宮城県仙台市出身。2014年、Web小説投稿サイト「小説家になろう」に連載していた『勇者イサギの魔王譚』がKADOKAWAから書籍化され、商業デビューを果たした。デビュー当初は、同作のようなファンタジー作品のほか、『父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ』といったデスゲームものなど、多様なジャンルの作品を執筆していた。この『父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ』は、2018年に「カクヨム漫画原作小説コンテスト」を受賞している。
商業活動と並行して、同人活動も行っていた。2014年頃、作家の古宮九時と共に同人サークル「つらたにあ」を設立。2015年に古宮が独立した後は、みかみてれんの個人サークルとして活動を継続し、2016年には自身の個人サークル「てれたにあ」を設立した。
キャリアの大きな転機となったのは、2020年前後からの百合ジャンルへの本格的な進出である。2019年6月には「なにうじうじしているんですか、このいくじなし!」で第1回百合文芸小説コンテスト百合姫賞を受賞。このあたりから本格的に百合作品に注力するようになる。
代表作の一つに、GA文庫から刊行された『女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話』(通称:ありおと)がある。本作は、もともと同人誌として発表されていた作品が商業化されたもので、百合を否定する少女が徐々に惹かれていく様をコミカルかつ繊細に描き、多くの読者の支持を集めた。
また、ダッシュエックス文庫から刊行された『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』では、孤独を愛する主人公と学園のスター的存在の少女との関係性を描き、ライトノベルの読者層に広く受け入れられ、シリーズ累計発行部数が50万部を超える成功を収めた。『わたなれ』は「次にくるライトノベル大賞」にもノミネートされるなど高い評価を受け、2025年にはテレビアニメ化も達成している。
これらのヒット作により、「2020年代を代表する百合ライトノベルの巨匠」と称されるようになり、現代の百合作品を牽引する中心人物としての地位を確立した。
活動の幅はゲーム・マンガにも及んでおり、ゲーム『Link!Like!ラブライブ!』のシナリオや、マンガ『ブラック・ブラック・ロータス』の原作なども務めている。
作風は、巧みな心理描写と軽快なコメディセンスが特徴。特に百合作品においては、登場人物たちの感情の機微や関係性の変化を丁寧に描き出すことで、読者に深い共感と没入感を与える。『わたなれ』における主人公・甘織れな子の複雑な内面や、『ありおと』における登場人物たちのコミカルな掛け合いは、その作風を象徴するものと言える。
| タイトル | イラストレーター | レーベル | 刊行状況 |
|---|---|---|---|
| 勇者イサギの魔王譚 | 荒川眞生 | KADOKAWA | 2014年 - 、既刊3巻 |
| 恋をしたら死ぬとか、つらたんです! | 依存、松本テマリ | KADOKAWA | 2014年 |
| 俺たちのクエスト クズカード無双で異世界成り上がり | 佐々木あかね | カドカワBOOKS | 2016年 - 、既刊2巻 |
| 魔少女毒少女 リリスとサラの情炎行 | 夜汽車 | KADOKAWA | 2016年 - 、既刊1巻 |
| 滅びゆく世界を救うために必要な俺以外の主人公の数を求めよ | 森倉円 | 角川スニーカー文庫 | 2016年 - 、既刊2巻 |
| マジメな妹萌えブタが英雄でモテて神対応されるファンタジア | パルプヒロシ | 角川スニーカー文庫 | 2017年 |
| 父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ | いなほ咲貴 | ノベルゼロ | 2018年 |
| プラネット・ウィズ | (原作: 水上悟志, BNA, JC) | KADOKAWA | 2018年、全2巻 |
| 勇者の君ともう一度ここから。 | えいひ | LINE文庫エッジ | 2019年 |
| 女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話 | 雪子 | GA文庫 | 2020年 - 、既刊8巻 |
| わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?) | 竹嶋えく | ダッシュエックス文庫 | 2020年 - 、既刊8巻 |
| 百合に挟まれてる女って、罪ですか? | べにしゃけ | 電撃文庫 | 2020年 |
| ラブライブ! 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 102期活動記録 〜Shades of Stars〜 | (原作: 矢立肇, 公野櫻子) | KADOKAWA | 2024年 |
| タイトル | 作画 | 掲載誌・レーベル | 刊行状況 |
|---|---|---|---|
| JK小説家っぽい! | 九郎 | コミックキューン | 2016年 - 2017年、全2巻 |
| 父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ | いなほ咲貴 | 月刊少年エース | 2018年 - 2019年、全2巻 |
| おとめバレ | ろうか | コミックキューン | 2018年 - 2021年、全6巻 |
| もし、恋が見えたなら | 七路ゆうき | 少年エースplus | 2020年 - 2022年、全3巻 |
| わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?) | むっしゅ | 水曜日はまったりダッシュエックスコミック | 2020年 - 、既刊9巻 |
| 女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話 | かやこ | マンガUP![ | 2020年 - 2022年、全3巻 |
| ブラック・ブラック・ロータス | おぎしろ | コミック電撃だいおうじ | 2023年 - 、連載中 |
| ガールズ×ヴァンパイア | - | X(旧Twitter), note | 連載中 |
| タイトル | 担当 | プラットフォーム |
|---|---|---|
| Link!Like!ラブライブ! | メインシナリオ(藍藤唯と共同) | スマートフォンアプリ |
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掲示板
7 ななしのよっしん
2025/09/26(金) 21:06:14 ID: Vce9hPTXe7
あかほりさとる氏に近いかなって思う。ジャンルの敷居の高い部分をコメディとエロで上手く誤魔化せてライト層に求心できたり、細かく見るとあんまし一般受けしない作風だったり(わたなれは主人公第一主義的なハーレムジャンルじゃなくてヒロイン間も湿度高めのポリアモリー寄りだし)
>>6
蓮未プレイだけど、少し前、蓮からわたなれに戻るとバンパイアすら出していい自由な世界観で驚くとか変なツイートしてて、無論わたなれは現実世界と同じだから、要するに蓮の制約キツくて上手くいってないってことを嫌でも察せざるを得なかった。
8 ななしのよっしん
2025/09/26(金) 21:19:32 ID: EuAytFiqX4
蓮のシナリオは初期から追ってるけど、自作のラノベと比べるとだいぶ無難な作風に落ち着かせてるなっていうのはだいぶ感じる
わたなれでも描かれた自分の性質を受け入れつつ前に進んでく成長譚の要素に関してはだいぶ上手く出せてるなと思う一方、コメディ部分に関してはキャラ物という制約多すぎてちょっと勢い足りてないなという印象は受けた
持ち味の一つであるエロとハイテンションギャグが封じられてるから勿体なさはあるかな……
9 ななしのよっしん
2025/11/15(土) 10:14:29 ID: qR6RSHJ2Ix
正直蓮のシナリオは藍月回の方が面白いし無駄がないかな
花田雨野みたいに倫理的にアレなことや特定の悪者を作るような荒れるようなことはあんましない(花帆の教祖化、さやかのキャラ崩壊などから目を逸らしつつ)けど話の持っていき方が花田以上に強引なところが多々ある印象
104期以降は中身のない茶番が増えたり102期贔屓がより酷くなっていったようにも思える
その尺をもっと必要な描写に割けば105期の蓮の人離れはもう少し抑えられたんじゃないの?
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最終更新:2025/12/06(土) 06:00
最終更新:2025/12/06(土) 06:00
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