葛木宗一郎とは (クズキソウイチロウとは) [単語記事]

葛木宗一郎（くずきそういちろう）とは、TYPE-MOONの『Fate/stay night』とその関連作品に登場する人物である。

CV：中田和宏 / 石塚運昇（アンコ・タイころアッパー） / てらそままさき（TVアニメ第2作・hollow ）

プロフィール

身長：180 cm
体重：70kg
特技：格闘技
好きな物：特になし
苦手な物：特になし
天敵：（強いてあげるなら）キャスター
イメージカラー：無色

表向きの概要

主人公の衛宮士郎たちが通う穂群原学園の教師。世界史と倫理の担当で２年Ａ組担任で、生徒会の顧問も勤めている。

柳洞寺に居候しており、お寺の息子である柳洞一成から慕われている。彼の兄である柳洞零観とは酒飲み仲間であり、兄弟共々良好な関係を築いているようだ。何かの武術の経験があるらしく、週末には一成と組手をしている模様。正反対な性格である同僚の藤村大河とは一見反りが合わないように見えるが、相談事を持ちかけられたりすることもあり仲は悪くはない。

無表情で愛想を振りまいたりしない人物だが、その実直な態度から教師としての評判は悪くない。上級生になるにつれて彼の良さがわかるようになるとか。ただ、あまりにも真面目過ぎる部分がありテストで誤字があっただけで即座にテストを中止したという出来事も…。

Fate 本編では、セイバールートでは出番があまり無いが凛ルートで彼の正体が判明する。詳細は重大なネタバレなので注意。

氷室の天地 Fate/school life

本編 Fate/stay nightでの脇役3人娘である氷室鐘・蒔寺楓・三枝由紀香や美綴綾子・沙条綾香・遠坂凛らのクラス担任ということでそこそこ出番がある。が途中で行方不明に。「居候の美女は亡国のお姫様で葛木先生は実はSPだった」という噂が立っている。大体あってる。

裏の概要

ここから下の記事はFate 本編の重大なネタバレを含んでいます。
自己責任でお願いします。

とある暗殺組織によって暗殺道具として育てられた男であり、キャスターのマスター。それが彼の正体である。本来暗殺の仕事が終わった後自害させられるはずだったが、自身の成果に疑問を感じ、命を断つこと無く惰性で生き続けた。

戸籍・社会的地位は元々は暗殺のために用意したものだったが、その後もそれを利用して教員としての生活を送っている。日々を無感情に過ごしているように見えるがそれは『感動する心』が訓練によって失われているため。人を殺しても何の感慨も湧かなかった自身を嫌悪しており、殺人は一度しか犯していないため『殺人鬼』というわけではない。

戦闘では『蛇』と呼ばれる暗殺拳を駆使して戦う。変幻自在な動きにより牽制と強襲を行う左腕と普段はあまり動かさないものの隙あらば強力な一撃を放つ右腕を組み合わせた武術で、トリッキーな戦法が持ち味である。

暗殺者として生きることを強いられていた全盛期はとうに過ぎており身体能力自体もそこまで高い部類ではないが、初見では見切ることが困難な拳の軌道とキャスターによってかけられた『強化』の魔術により、サーヴァントから白星を収めることすら可能な技の冴えを見せる。が、元々暗殺拳であり闇討ち・奇襲・初見時にこそ真価を発揮できる武術なため、技の特性を知られてしまうと非常に不利になってしまうという欠点がある。

ここまでの経歴を読めばわかる通り、彼は魔術師ではない。他の魔術師を殺して逃れてきたキャスターが彼と出会ったのは偶然であり、マスターとサーヴァントの契約は行なっているものの令呪も魔術回路も持ち合わせていない彼とキャスターの間に魔力の繋がりはない。

望まれるままに力を貸すことになり結果的に聖杯戦争に巻き込まれることになった彼だったが、キャスターとの出会いは惰性で日々を送っていた彼にとっては意味があるものだったようだ。Fate 本編では最終的に命を落とすことになる彼だが、派生作品である『Fate/hollow ataraxia』や『タイガーころしあむ』では妻であるキャスターのために悩んだり命をかけて戦ったりする彼の姿を見ることが出来るので必見である。