衛星 単語

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衛星とは、恒星の周りを転する体(惑星準惑星小惑星)の周りを転する体である。人工物の場合は人工衛星と呼ばれる。

概要

天然の衛星

太陽系惑星水星金星以外の惑星が衛星を持っている。その数は今日も増え続けており、2018年2月現在、衛星だと確定しているものだけでも156個、確定していないものを含めれば180近くになる[1]

また2018年2月現在、衛星を持つ準惑星小惑星325個存在する[2]

なお、惑星リングを構成する氷や岩石などは衛星とは呼ばれない。ただしリングの中の粒子が寄せ集まって衛星に成長することはあり得るし、リングの間隙に衛星が居座っていることもある。

地球の衛星である。転じて、衛星そのものを「○○」と呼ぶことがある(○○惑星名前)。

大百科に記事がある衛星については天体の一覧を参照のこと。

人工衛星

人工的に作られた衛星を人工衛星という。通信、放送、気観測、天体観測宇宙ステーションなど用途はいろいろ。「人工」を省略して単に衛星と呼ぶこともある。

転の軌上で周期が24時間の衛星は、地上から見て上の一点にとどまっている。そのような人工衛星を静止衛星と呼ぶ。

衛星の転軌はだいたい惑星を中心とした円であり、その軌半径は惑星の質量と衛星の転周期のみによって決まる。したがって静止軌というのは一本しか存在せず、それは地上からの高度約3万6千kmの軌である。一方で静止軌は実用性の面から人気の軌であり、みんなここに衛星を置きたがる。そのため静止軌の利用にはルールが定められている。

事実上の弾道ミサイルのことをオブラードに包んで人工衛星と呼称する場合がある。

大百科に記事のあるものを含む代表的な人工衛星については打ち上げロケット・宇宙機の一覧を参照のこと。

比喩としての衛星

大きな物の周りに小さな物がくっついているような場合に「衛星」と呼ぶことがある。

一番よくおにかかるのが「衛星都市」で、「千葉市東京の衛星都市である」「市原市千葉市の衛星都市である」という使い方をする。衛星都市はただ単に近くにあるだけでなく、中核都市ベッドタウンなどとして深いつながりがあるのが普通だ。

また、「衛星国家」という表現もある。こちらは冷戦時代にソビエト連邦の強い下にあった東欧すのに使われた。現在でも衛星と呼べそうなシチュエーションが存在しない訳ではないが、「傀儡」や「属」と同じようにあまり肯定的な表現ではないので注意が必要だ。

天文学でも衛星という概念を拡して、大きな銀河の周りを小さな銀河が回っている場合に「衛星銀河」と呼ぶことがある(伴銀河という表現もある)。たとえば、々の銀河系重力圏にとらわれている大マゼラン・小マゼラン(「」とは言っても共にれっきとした銀河である)はよく「銀河系の衛星銀河」と呼ばれる。

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関連項目

脚注

  1. *国立文台の「惑星の衛星数・衛星一覧exit」参照。
  2. *Wm. Robert Johnston "Asteroids with Satellitesexit" 参照。
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