博とは (ハクとは) [単語記事]

博とは、広く行き渡ることをいう漢字である。また以下のことを表す。

漢字として

常

博

意味: ひろく行き渡る、あまねく、知識が広い、大きい、（簙と通じて）すごろく、バクチ、賭け事をする。; 〔玉篇〕に「廣なり、通なり」とある。
字形: 十＋尃の会意説、尃（フ）声の形声説がある。尃には、布く、あまねく、ひろく、という意味がある。; 〔説文解字・巻三〕には「大いに通ずるなり。十に從ひ尃に從ふ。尃は布（し）くなり。亦聲」とあって、会意としている。〔説文〕は、十を上下左右に備わる意味が原義の字としているが、それで十に尃（し）くで大いに通じるとしている。一方、博の十を干に変えた字があり、それが訛した字ではないかという説（この場合は尃声の形声）もある。
音訓: 音読みは、ハク（漢音）、ハク、バク（呉音）、訓読みは、ひろい。
規格・区分: 常用漢字であり、小学校4年生で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
声符: 博を声符とする漢字に簙、𪙍がある。
語彙: 博愛・博引旁捜・博奕・博学・博古・博士・博識・博大・博打・博通・博物・博文約礼・博聞・博訪・博覧