Adobe Photoshop(アドビ フォトショップ)とは、Adobe Systemsが開発/販売しているフォトレタッチツールである。通称「フォトショ」。「写真屋」と呼ぶ人も。
画像編集を得意とするソフトであり、画像合成や色調調整などの多くの機能を備える。写真加工のみならず、画像加工やイラストレーション作成、印刷など、コンピュータ上で画像を扱う場合には欠かすことのできないソフトであり、あらゆる画像処理における事実上の標準ソフトである。ニコニコ動画においては、主に「描いてみた」カテゴリに属する動画でイラストレーションの作成に使用されることが多い。
1990年代後期には既に趣味でCGイラストを作成するユーザーにも口コミで広まっていたが、10万円近い価格設定であったため、その多くはCD-ROMに焼くなど不正コピーとして広まったものであった(当時バンドル版専用のLE=Elementsの前身という機能制限版もあったが、バージョン4.0以前はレイヤーマスク機能すら搭載されていないなど、制限が強すぎるあまり個人使用でも不満を持たれる内容だった)。
この事態を重く見たAdobe社は、バージョン6からオンラインによるシリアル番号の使用状況の調査を開始し、その結果に基いてCS1(Mac OS版はCS2)からアクティベーションが導入されたため、これ以降は不正コピーによる使用は困難となった。
最新バージョンの Photoshop CC では売り切りのパッケージ販売は無くなり、月額料金を払っている間のみ最新版を使用できるシステムとなった。一見高くつきそうだが、2015年4月現在、月額980円で契約することができ、売り切りだった時代とは比べものにならないほど個人でも気軽に使えるようになっている。
バンドル専用の機能限定版であるLEを源流とする、廉価版のElementsも販売されている。製品版の定価は2万円ちょっと(実勢価格は1万7~8千円)、ペンタブレットなどのバンドル版だと1世代前のバージョンが実質2~3千円で入手できる安価さが魅力であるが、CMYKカラーやパスやマスクが使えない(レイヤーマスクのみ可能)ため、技巧書によっては読んでも同じことができない場合があるので注意。デジタル入稿を必須としない者にとっては一応使用可と言える製品ではあるが、最近のバージョンでは写真編集を大前提としたUIになるなど、いまいち使い勝手は悪いかもしれない。
Photoshop Express (Photoshop.com) というオンラインフォトレタッチサービスも存在するが、ペイント系機能は廃されており、画像編集に特化している (JPEGフォーマットのみをサポート)。利用にはアカウント登録が必要だが、2GBのオンラインストレージスペースが与えられ、画像や動画をアップできる。スマートフォンで使えるPhotoshop.com Mobileもある。
スマートフォン・タブレットに対応した Photoshop Touch というアプリもある。ペイント機能やレイヤー、フィルタ機能などごく基本的な機能を備えており、かゆいところに手が届く内容となっている。
つい数年前までは、競合他社との合併を果たし市場を寡占したため、調子に乗っている傾向にあった。業務用のプロ向けアプリケーションの事実上標準として君臨しているせいか、価格設定が10万円台半ばととても強気であった。 そのため、Photoshopを導入するために趣味貧乏になったり、合併前の比較的安価だった(といっても税込10万円近い価格であった)時代を知るユー ザーにはいまいち現バージョンは受けが悪かった。
これを受けてのことか、あるいは円高還元なのかどうかは不明であるが、2012年に発売されたCS6はそれ以前のバージョンよりも大幅に値下げされ、合併前の水準をも下回る92,400円(本体価格88,000円)で発売された
また、学生または教員であれば、アカデミックパッケージで6~7割引超の優待価格で買うことができた(例:Photoshop CS5 Extendedの場合、140,700円→37,590円。CS6は前述のとおり通常版は値下げされたが、アカデミックパッケージの価格は据え置かれている)。
社会人でも、一時的にパソコン教室の学生になることで、アカデミック版よりもさらに安い「指定校ライセンス版」を購入することができた。「指定校版を買うための、3ヶ月で終わる通信講座 (ぶっちゃけ学生の身分になるためのダミーのようなもので、受講しなくてもいいくらい)」と「指定校ライセンス版」のセット販売も頻繁に行われており、一見怪しさ抜群であるが、これはれっきとしたAdobe公認であり、CS6のパッケージ販売終了まで続けられた。
なお、アカデミックパッケージや指定校ライセンス版は、通常版と機能に違いはない。無論、卒業したあとでも続けて使っても問題はない(→参考リンク)。
Elementsから優待アップグレードを受けることで、アカデミックパッケージほどの安さではないが、Photoshop CSシリーズを実質半額程度で入手することも可能であった。しかしPhotoshop CSのCCへの移行による実質値下げが行われたのに加え、Elements自体の定価が13から数千円値上げされたこと(12までの定価は15,000円 弱であった)から両者の差は縮まり、Photoshop=超高価・超高機能版、Elements=廉価・ベーシック版という構図は若干崩れつつある傾向にある。
2013年の Photoshop CC からは、前述の通りパッケージ販売による売り切りモデルが廃止され、サブスクリプションモデル(月額または年額課金制、契約中のみ使用可能)のみとなり、現在に至る。これにより、毎月2,200円(1年契約の場合)で常に最新版のPhotoshopが利用できるようになった。
しかも2015年4月現在、「Photoshop フォトグラフィプラン (写真家向けプログラム)」というキャンペーンを実施中であり、なんと誰でも月額980円(1年単位の契約)で使えてしまう。
すなわち、Photoshop CCを利用するための費用は1年あたり12,000円の支払で済むようになり、利用し続ける限り毎月の支払は発生するものの、従来の製品版と比べて入手するためのハードルは一気に下がったと言えるであろう。
掲示板
205 ななしのよっしん
2023/05/25(木) 10:21:51 ID: V6PmpUHnku
AIジェネ塗りつぶしすごすぎる
DALL・E2の比じゃないなこれ
206 ななしのよっしん
2023/09/15(金) 11:02:59 ID: HtRGoskNdQ
AdobeFireflyに釣られてPhotoshopそのものの需要も上がりそう
先発している他の生成AIを押しのけられるか
207 ななしのよっしん
2023/09/30(土) 14:33:30 ID: jkl5JNQ+09
ブラウザ版「Photoshop」正式リリース インストール不要、非CCユーザーによるデータ確認にも使える
https://
データの共有先がPhotoshopユーザーではない場合でも、共有時に生成したリンクからWeb版Photoshopを立ち上げることができ、ファイルの表示とコメントが可能。共同作業に招待することができる。例えばクライアントにPhotoshopのデータをチェックしてもらいたい場合でも、ブラウザが利用できる環境であれば確認が可能となる。
Adobeの生成AI「Firefly」を活用した機能「生成塗りつぶし」と「生成拡張」も搭載。画像の切れている部分を生成AIで補完したり、オブジェクトの追加・削除などがブラウザ上で行える。プロンプトは日本語を含む100以上の言語に対応する。
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最終更新:2024/04/18(木) 04:00
最終更新:2024/04/18(木) 04:00
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