BBドバイとは、スマホゲーム『Fate/Grand Order』に登場したサーヴァントの一騎である。
サーヴァントについてはサーヴァント(聖杯戦争)の記事を参照。
2024年の夏イベント「BBプレゼンツ☆セレブサマー・エクスペリエンス! ~逆襲のドバイ~」にて初登場した期間限定☆5サーヴァント。セレブに着飾ったゴージャスなBBくんである。
2024年の夏休みシーズン、カルデアのメンバーたちはどこへ観光へ行くか話し合っていた。そんな状況の中、いつものようにBBが通信を入れ、未体験の海や都市が体験できる夢のようなリゾート地「西暦2030年のドバイ」への観光を提案する。BBの手で近未来のドバイへレイシフトし、ドバイ観光を楽しむ主人公達だったがそれはBBの狡猾な罠であった。
ドバイではBBの看板があちこちに掲げられていた。というのも主人公一行が来るまでの間、BBはあの手この手でイベントを開催して盛り上げていたのだが、それが住人たちに受けて大人気となってしまい、投票でドバイの支配者へと祭り上げられたのだという。しかし近未来とはいえドバイは古くから王族が統治する地。一般市民の政治への参加は制限が課せられているはず、だった。また2017年時点のドバイと比較して地理が若干異なっているなど不審な点も見受けられる。
そしてBBはドバイで最も高い建造物ブルジュ・ハリファに身を置いていた。バスで観光したのち、ブルジュ・ハリファ前の噴水広場ドバイ・ファウンテンに案内された主人公一行は遂にBBと対面。彼女から「ドバイ観光でどれだけの幸福を得たか」を可視化する幸福度カウンターを手渡される。カンスト手前の9998まで貯まったら噴水広場に戻ってくるよう言われ、広場でBB自ら演出する最高の出し物で残りの1ポイントを付与してくれるようだ。最後はブルジュ・ハリファの展望台へと招待。それが終わったらカルデアへ帰還できるとの事。
時々バトルを交えながらも幸福度を9998まで貯めた主人公たちは言われた通り噴水広場へ移動。そこでグラサンをかけた上級市民たちから盛大に歓迎され、BBが用意したエンドロール演出付き特別記念戦闘をこなして遂に幸福度カウンターがカンストする。しかし突然上級市民たちが襲い掛かってきて主人公たちは訳も分からぬままブルジュ・ハリファへの逃走を強いられる。エレベーターで昇った先はBBのマイルームだった。BBは不敵に笑う。
おかげでようやく、人類終了を決める選挙が始められます。
なんのことか分からない、という顔ですね。一言で言うと、まあ――
皆さんのおかげで人類滅亡の許可が下りた、という事です。
サーヴァントを何騎集めようと無駄なこと。
全員そろってカルデアに送還してあげましょう。
BBドバイが生まれた並行世界は、現実世界よりAI技術が遥かに発達、神秘さえも完全に解明できるほど科学が発展し、2400年の時点でアーキタイプの開発に成功するというトンデモ技術力を有していた。その並行世界において、地球に残ったあらゆるリソースや技術の粋を集めて造られたのが最後の第二世代AI「ラストスロット」。これがBBドバイのベースである。ワンオフ高級AIなので量産は到底不可能。
更にBBドバイはラグランジュ・ラグジュアリー(通称LL)と呼ばれる隠し玉も持っている。これは虚数空間に造られた人類最大の建造物で、地球と月を永続的に観測するための人工天体。ムーンドバイ中の電力を供給できるだけの発電量を持つとともに、キングプロテア・オルタですら立っていられないほどの凄まじい重力を発生させ、敵対者を床に組み伏せる。また自動復元機能もあるので損傷しても修復されてしまう。使用しない時は遠近写実エーテルレンズという謎技術で圧縮されており、BBドバイがアクセサリー代わりにしていた。
ちなみに本物BBとBBドバイは容姿がそっくりなだけの別人である(実際BBは主人公の事を「センパイ」と呼ぶが、BBドバイは「マスター」と呼ぶ)。
人類の健康管理だけでなく、宇宙都市開発、未来管理、人理査定などを一手に引き受ける人類の継続管理AIに昇格したBBドバイは、月面に築かれた都市ムーンドバイの管理を担う。このためムーンドバイ内に限り絶大な権力とパワーを振るう事が出来る。まるで積み木を立てるかのように高層ビルを建設もしくは破壊し、上級AIをシークレットサービスの如く引き連れて金色のハイヤーに乗り、そしてラストスロット由来の超演算能力により滞りない都市運営を可能とする。
彼女が生み出す金の砂はナノマシンであり、これを使って本来人が住めない月の荒野をテラフォーミング化する。およそ100年ほどで宇宙服無しでも活動可能になるらしい。したがってムーンドバイの周辺を覆う砂漠はこのナノマシンで構成されているのだが、エジソン・オルタがナノマシンを栄養にするサンドワームを砂漠に放ったらしく、この事に怒るマイルームボイスがある。
アーキタイプの開発に成功した西暦2400年にラストスロットが完成。しかし「おまえたちが人間に仕える理由が分からない」とAIを恐れた所有者によって僅か1年ほどの稼働期間で電源を落とされ、国家資産として押収された。
それから100年後の2500年に肉体を持つ旧人類とAI化した新人類との間で最終戦争が勃発。余波で月への軌道エレベーターが破壊され、月に取り残された新人類は地球に戻れず、地球に残留した人類は100年かけて滅亡。
2600年に月面都市ムーンドバイの開発計画がスタート。同時に2070年から稼働し続けていた巨大量子コンピューター・ソフィアに複数の機能不全が確認されるも、既に技術の衰退が始まっていた上、資源も足りない現在の人類にはもう、ソフィア級量子コンピューターは作れなかった。そこで国庫に死蔵されていたラストスロットを流用。ソフィアによる並行世界観測の結果、2030年に観測したAIモデル――BBのデータをインストールし、モデルにした事でラストスロットはBBそっくりの容姿を獲得。こうしてラストスロットはBBドバイに生まれ変わった。そしてBBドバイを都市管理AIとし、ムーンドバイの管理と人類の存続を委ねるのだった。
彼女はムーンドバイを希望あふれる街にすべく、滅びの道を転がり落ちていく人類を助けるべく尽力する。しかし2999年に月面の人類も肉体を捨ててAIになる形で滅亡してしまった。
その後、剪定事象化現象ムーン・キャンサーがやってきてAI化した新人類の一部が変質。この時はBBドバイの迅速な対応で事なきを得たが、ムーン・キャンサーがまたいつやってくるか分からないため、変質していない第三世代AIに人間として生きてもらうよう指示し、奴の出現を抑えている間に対策を立てる事にした。
ヒトがヒトとして生活しているうちは、アレはやってこないでしょう。
その間に対策を練るのです。あの異変を起こさない方法。
あんなわけのわからない終わりを迎えないために、私の手で、明確な滅亡を提供してみせましょう。
2030年のドバイ特異点へレイシフトするはずだった主人公を3017年の並行世界「AIが霊長となった月面人工都市ムーンドバイ」へと招き寄せた。「幸福カウンター」を溜める目的で観光を楽しませることで、旧人類のやり残しを消化させることでAIとムーンキャンサーによる「人類ラスボス決定戦」を開催する。
人類ラスボス決定戦とは、ムーンドバイをA~Gのエリアに分け、それぞれのエリアに1人ずつ配置された候補者(ムーンキャンサー)がマニフェスト代わりに人類滅亡の理由を掲げる。この中で最も住人の支持を得られた理由が人類滅亡の原因となるのだ。そして候補者たちは様々な計略や武力を用いて他エリアと支持者を奪い合う。支持率が70%に達した時点でその候補者の勝利となる。BBドバイもエリアBの候補者だったが観戦に徹し、重い腰を上げて出馬表明したのは、主人公たちの活躍で候補者の大半が撃破ないし退去した後である。
真の目的は「ムーンドバイ世界の剪定事象化の回避」。この世界における旧人類滅亡の理由が明確ではなく、新人類となっていたAI達にもその滅亡理由が伝わっていなかった。BBドバイ自身もまた長らく電源を落とされていたので何故滅んだのか理解できていなかった。ただし、この世界が剪定事象になることをBBドバイは予測しており、「人類ラスボス決定戦」を通して滅亡理由を後付けすることで剪定事象化を回避することを狙っていた。
生産性を、創造性を失ったとしても、この世界の人類は理想的な人類でした。
なのに意味がないから剪定する?人類は愚か? 間違いばかり起こす?
そんなの当たり前でしょう、努力するんですから!あんなにがんばるんですから!
間違いなんて起きるに決まっています!
それの何が悪いんですか!
できない事をやろうとして失敗する!より良い幸福を追い求めて力尽きる!
剪定されて無かった事になるなんて、私は認めない!
口では「人類が嫌い」と言いつつも、胸の中では、不完全だけど努力をして足掻く人類を愛していた彼女は剪定事象に人類の足跡さえも消されてしまう事に反発。「人類ラスボス決定戦」を行って足跡だけでも守ろうと一人孤独に悪役を演じていたのだ。なんというツンデレ。ちなみに主人公を未来のムーンドバイへ呼び寄せたのは候補者(ムーンキャンサー)の一人に選んでいたため。
今回も主人公を騙してラスボスとして待ち受けていたカルデアのBB。しかし主人公一行は遥か未来の並行世界へと飛ばされたため追跡、主人公たちより6日遅れて、ようやく追いついた。ブルジュ・ハリファにてBBドバイと対峙するも、あまりにも性能差がありすぎてBBは一瞬で火星へと吹き飛ばされてしまう。
しかしタダでは転ばず霊基を宇宙戦仕様へと改造し主人公の元へ帰還した。カルデアへの帰還のために主人公に協力する。宇宙服の割にはやけに露出が多い謎。
そう! わたしこそ黄金の月の都を守護するバニー!究極にして最新の電脳魔!
地球人類の衰退理由。それは「ムーン・キャンサー」。濾過人理補正現象とも言われるそれは2999年に現われ、人類は知力を失い精神活動を停止させた、もしくは世界滅亡のために動く傀儡となった。その正体は「自分より優れたものを認めたくない」「置いて行かれたくない」「このままでいい」といった人類の集合無意識。発展した人類の後ろ髪を引く「月の暈」である。(Fate/EXTRA世界で蔓延したアムネジア・シンドロームも濾過人理補正現象の一種であるらしい。)
この世界では次代の霊長である「アーキタイプ」を開発、ロケットに改造したブルジュ・ハリファに搭載して宇宙へ打ち上げようとしていたのだが、自分たちが旧人類になることを恐れた人類たちの手で封印されていた。「次代の霊長の否定」が引き金となってムーン・キャンサーが表れたことで、この世界の人類は滅んでしまったのである。
これに対抗するためBBコスモは霊基をBBドバイへ譲渡、ゴールデンBBへと進化し主人公や岸波白野と協力し最終決戦へ臨む。
ただでさえ高性能なBBドバイにBBの霊基が加わった事で「今のBBちゃんに不可能はありません」と豪語するほどのチート性能を獲得。本来なら対策の立てようがない事象ムーン・キャンサーを物質化・可視化して実際に殴れるように仕立て上げ、更に主人公たちが万全な状態で戦えるよう規格外の援護を行ってくれた。
BBドバイと本物BBの霊基が混ざり合っている関係上、記憶や人格も一緒くたになっている模様。マイルームでの台詞から察するに本物BBの方が色濃く人格が表れている。そのためか多くのサーヴァントがゴールデンBBを本物BBと見ており、BBドバイに対する台詞は用意されていない。ただしスペース・エレシュキガルやカズラドロップなど「セレブサマー・エクスペリエンス!」及び「アーキタイプ・インセプション」の関係者はBBドバイへの言及がある。ゴールデンなのに何故か金時は反応しなかった。
ゴールデンBBが発する主人公向けの台詞もかなり曖昧で、BBドバイなのか本物BBなのか判別が付きにくい。一応BBドバイはマスター呼び、本物BBはセンパイ呼びになるので、二人称がはっきりとしている時は分かりやすい。
筋力:C | 耐久:C | 敏捷:C | 魔力:EX | 幸運:B | 宝具:EX |
C.C.C.(コスモス・クラフト・クレーター)
G.G.G.(ゴールド・ギガンド・ガーメント)
ランク:EX / 種別:対界宝具 / レンジ:0~999/ 最大捕捉:100体
月面限定ではあるが、電脳世界でのデータ量を通常空間の質量に変換し、超ド級人型演算機構として出現させる電脳世界における権能。人類が建造したどんな建造物よりも大きい筐体を得たBBに、実現不可能な事象はなくなった(もちろん、時間と資材は必要とするが)。攻撃、防御、どちらにも使用できる。攻撃の時は『C.C.C.』の名称通り、宇宙都市開発を行い、その余波で足下にいる『保護対象外』を吹き飛ばす。防御の時は『G.G.G.』の名称通り、月の砂漠を巨大な衣装に変えて、『保護対象』の生命活動を守護する。以前のBBは人類の健康管理AIであっても、成長のために獲得した悪性情報……『呪い(カース)』……から解き放たれる事はなかったが、人類がその役目を終え、新霊長が地球を離れた事により、BB自身も自らの役職……から卒業できたのである。
イベント「新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション」にて実装。
限定星5ムーンキャンサー。
HP | (Lv1/Lv90/Lv100) 2286/15592/17082 |
ATK | (Lv1/Lv90/Lv100) 1661/10753/11771 |
COST | 16 |
コマンドカード | Quick/Quick/Arts/Arts/Buster |
所持属性 | サーヴァント、星属性、混沌属性、善属性、人型、女性 神性、特別な星の力、超巨大、ヒト科、機械、夏モード サクラシリーズ ケモノ科、バニー系(第三再臨) |
保有スキル | |
---|---|
都市改造:EX (CT8→6) |
味方全体のArtsカード性能をアップ[Lv.](3T) &NPを増やす[Lv.](10→20%) +自身を除く味方全体に〔保護対象〕特性を付与(3T) +味方全体の〔ムーンキャンサー〕クラスと〔今を生きる人類〕の宝具威力をアップ[Lv.](3T) &NP獲得量をアップ[Lv.](3T) |
ラグランジュ・ラグジュアリー:EX (CT8→6) |
敵全体の強化状態を解除 &攻撃力をダウン[Lv.](1T) &Arts攻撃耐性をダウン[Lv.](3T) &〔保護対象外〕特性を付与(3T) +味方全体の〔ムーンキャンサー〕クラスと〔今を生きる人類〕のスター発生率をアップ[Lv.](3T) &クリティカル威力をアップ[Lv.](3T) |
黄金の月の都:EX (CT9→7) |
自身のスキルチャージを1進める &NPを増やす[Lv.](30→50%) &自身の宝具タイプを選んで変化させる(3T) |
クラススキル | |
道具作成:C | 自身の弱体付与成功率を少しアップ |
対魔力:EX | 自身の弱体耐性をアップ |
未来管理:A | 自身の被クリティカル発生耐性をアップ &スター集中度を少しアップ |
人理査定(攻):B | 自身の〔悪〕または〔善特攻持ち〕または〔サーヴァント以外〕に対する攻撃力をアップ |
人理査定(防):B | 自身の〔秩序〕または〔悪特攻持ち〕または〔サーヴァント〕の敵からの攻撃に対する防御力をアップ |
女神の神核:A | 自身に与ダメージプラス状態を付与 &弱体耐性をアップ |
アペンドスキル3 | |
対ムーンキャンサー攻撃適性 |
通常時/攻撃タイプ C.C.C(コスモス・クラフト・クレーター) |
|
---|---|
カード種別:Arts | ランク:EX |
自身に〔天の力を持つ敵〕特攻状態を付与(1T) &〔星の力を持つ敵〕特攻状態を付与(1T) +敵全体に強力な〔保護対象外〕特攻攻撃[Lv.]<OCで特攻威力アップ> &Arts攻撃耐性をダウン(3T) |
|
変化時/防御タイプ G.G.G(ゴールド・ギガント・ガーメント) |
|
カード種別:Arts | ランク:EX |
味方全体に無敵状態を付与(1T) &弱体無効状態を付与(1T) &宝具威力をアップ[Lv.](3T) +自身を除く〔保護対象〕特性の味方全体のNPを増やす(30→50%)<OCで効果アップ> |
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最終更新:2024/12/26(木) 13:00
最終更新:2024/12/26(木) 13:00
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