ビショーネ(Fate)とは、スマホゲーム『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァントの一騎である。
サーヴァントについてはサーヴァント(聖杯戦争)の記事を参照。
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2025年1月15日に実装された☆5サーヴァント。同時にイベント「育て!マイ・リトル・ドラゴン ~鱗ある者たちの見る幻想~」の主要人物を務める。美少年ではない。一人称は「私」。
ビショーネとは、イタリア北部のミラノ地方に伝わる伝説上の大蛇。毒の息を吐き、人々を喰らって、近隣住民を困らせていたところを、ヴィスコンティ家の祖たる貴族の騎士ウベルティによって討たれた。しかし、ビショーネ本人は討伐された事に凄まじいトラウマを抱き、サーヴァントとして召喚されてからは、「安心・安全・安定の生活」を手に入れるべく、リクルートスーツに身を包んでカルデアへの入社を希望する、今までにない就活系ドラゴンサーヴァントと化す。尻尾を器用に使い、うまく立ったまま寝れる謎の能力がある。
マテリアルでは、ヨーロッパに伝わる別種の竜ギーブル(ヴィーヴル)と同一ではないかと指摘されており、実際ギーブルと同じ「男性の裸が苦手」という弱点をビショーネは持っている。露出狂や裸に近い格好の男性サーヴァントがいるカルデアは彼女にとってセクハラ地獄ではないだろうか。
ちなみに彼女の身長は148cm。実はアビー(152cm)よりも背が低く、ボイジャー(Fate)やドン・キホーテ(Fate)と同じ身長なのである。
彼女の第三再臨は、「育て!マイ・リトル・ドラゴン」の結末に大きく関わるものであるため、ビショーネを所持している場合にのみ出現する、霊基解放クエストをクリアしないと見られない。これはフレンド画面に表示されるビショーネにも影響し、仮に第三再臨に設定していても条件未達成だとイラストが差し替えられる仕様。
ミランで退治された過去から、自分が「やられ役」である事に漠然とした不安・無力感を抱いており、それ故に「今度は正しい人生を送れば退治されずに済む」と考え、安全・安心・安定した生活を手に入れるべくカルデアへの入社を熱望。ちなみに毒ブレスの有資格者。
このため念願叶って召喚された時には粉骨砕身働く意欲を見せる。しかし本人の認識は契約社員の仮採用期間らしく、解雇を恐れるあまり、努力が空回りしてしまう事もしばしば…。聖杯に願うのも正式採用や終身雇用といった切実なもの(ただしすぐに自分自身の力で勝ち取るべきだと考えを改めている)。このような背景から「圧迫面接」「福利厚生」「雇用契約」といったビジネス用語を多用する。カルデアでの働きぶりが認められたのか、NFFサービスからスカウトが掛かっているようだが、第六感でブラック企業の気配を感じたらしく、あまり乗り気ではない。
カルデアには彼女が苦手とする半裸の男性サーヴァントや、竜殺しの逸話を持った者、更にはビショーネとは比べ物にならないほどの格を持ったスーパードラゴンも数多く在籍する関係上、割と職場環境は過酷なようだ。元々カルデアはブラック企業ではあるが。それでも福利厚生の充実っぷりや社食の美味しさには満足している模様。主人公を直属の上司兼先輩兼面接官、メドゥーサ(Fate)を部長、エリザベート・バートリー(Fate)を先輩、アスクレピオス(Fate)を先生と呼び、慕っている。今のマスター直属の部署を気に入っており、配置換えや引き抜きに警戒している様子も窺える。
第二再臨にすると、ラフな格好で良いと言われたため私服(?)に着替える。カルデア所属のサーヴァントはみんな思い思いに服を着ているので私服こそが制服なのかもしれない。
自分の背丈より大きな槍を尻尾を使って器用に振るいつつ、時折盾や毒ブレスを攻撃に織り込む戦闘スタイル。戦いの最中でも仮眠や勉強を欠かさない新入社員の鑑である。
ヴィスコンティ家の祖ウベルティに討伐されたのをきっかけに、ミラノ公国の紋章や有名自動車メーカーのエンブレム等になった事で、結果として最も多くの人間に認知されるようになった。その認知度・知名度から得られた存在強度は紋章の蛇:EXというクラススキルの形で表れている。ビショーネは「物語に登場するやられ役の竜蛇」に分類されるのだが、このクラススキルのおかげで、同じような物語の竜蛇の中では、頭一つ抜きんでた存在強度を誇る。一方で竜種:Bを持っており、彼女もまた幻想種の頂点に座す竜種なのではないかと思われる。
やられ役とはいえドラゴンは例外なく人の手に負えない強大なモノ。対魔力:Aにより現代の魔術師はビショーネに傷を負わせられず、蛇だからか隠密行動に向いた気配遮断:Bと、マスターを失っても1日間現界可能な単独行動:Cを持つ。
――そう、わたしは可能性のドラゴン。漠然とした、あるいは名前すらない、やられ役として退治されるだけの――物語に出てくる竜、蛇のような怪物。そんな小さなものたちの幻想。
イベント「育て!マイ・リトル・ドラゴン」の終盤にて誕生したビショーネの新たなる姿、ビショーネ〔ウロボロスシフト〕。新入社員の時とは違う落ち着いた声や白い長髪が特徴的。
蛇王ザッハークの攻撃で一度は死亡したビショーネであったが、メドゥーサの血と、三井寺の蛇女房が遺した魔力リソースから作られた蘇生薬を投与され、見事生き返った。蛇女房には、宝具とも言うべき「子を健やかに成長させる」特性があり、その性質を受け取って成長したビショーネがみんなを助けられる力を求めた結果、物語に登場するありとあらゆる無名のドラゴンたちの想いがビショーネを中心に集まり、1つの霊基を象った。言うなれば無名ドラゴンの集合体。「決まった形」や「決まった生態」こそ持たないものの、逆に言えば無限の可能性を内包していると言える。この姿は主人公一行との旅、蛇竜人との触れ合い、マシュのドラゴン小話等をヒントに彼女が辿り着いた終着点。
ビショーネはミランの竜蛇として、小さな分身たるチビーネはあらゆる竜になれる可能性を秘めた彼女の根幹部分として特異点へと生まれ落ちた。その可能性の竜は、円環の輪ウロボロスになれる可能性をも秘めており、ウロボロスの力を得ようとしていた黒幕ザッハークにとって、ビショーネ&チビーネは2匹目のウロボロスとして覚醒する危険性のある、目下最大の脅威だったのだ。ザッハークの野望を打ち砕くため、接続可能なドラゴンの中で最も強大であるウロボロスに自らの在り方をシフト。そして、ウロボロスと化したビショーネと黒姫(Fate)の宝具が、連環の力を得ていたザッハークを倒す決定打となるのだった。
ウロボロスは永久・不滅・完全等の象徴である事から、無限とまではいかずともそれに近い力を疑似的に有し、「果ての無い形」という概念を利用した仮想の巨大魔力炉心のようなもの。そのためか、ウロボロスの力があると判明して以来、学者系や錬金術師サーヴァントがビショーネ〔ウロボロスシフト〕に興味を抱き、本人がビビるほどの熱い視線を送っている。
第三再臨ではウロボロスの力たる仮想無限回路を駆使し、ありあまる魔力で形成した緑光の槍を飛ばしたり、より長くしなやかに動く尻尾で敵を打ち払う。その戦い方はランサーというよりキャスター寄りと言えるだろう。更に他の様々な伝承で語られるドラゴンの要素をウロボロスの力で瞬間的に少しだけシフトさせ、姿を変えながら戦う。すなわちビショーネ1人であらゆる無名ドラゴンの力を自在に操れる訳である。そのためか第一、第二再臨と比べて攻撃のエフェクトが派手。ちなみにシフト時の姿はチビーネの成長先として選べる地竜、中型竜、軽竜をそれぞれ模している。これに伴って毒以外にも炎や氷のブレスも扱えるようになった。
元ネタは北イタリア・ロンバルディア地方の中心都市ミラノに伝わる竜もしくは蛇ビショーネ(biscione)。イタリア語の女性名詞ビッシャ(biscia)が訛ってビショーネになったという。ミラノ近郊の沼地に住み、毒の息を吐き、人々を喰らって困らせていたが、1200年頃にヴィスコンティ家の始祖にあたる貴族の騎士によって討伐される。
このような縁に加え、1187年に十字軍の司令官だったオットーネ・ヴィスコンティが、倒したサラセン人の軍旗から「子供を呑み込む大蛇の紋章」を取り出してミラノへ持ち帰った事もあり、1277年にヴィスコンティ家が興したミラノ公国の紋章にビショーネを採用(赤十字との組み合わせ)。1447年にヴィスコンティ家が途絶えて傭兵隊長のスフォルツァ家が公国を継いだ後も、引き続きビショーネの紋章が使用された。ちなみに1487年から1500年頃までミラノ公国にレオナルド・ダ・ヴィンチが滞在していたとか。
いつしかミラノ市を象徴するシンボルとして、ビショーネは同市に関連あるいは拠点を置く企業・組織の紋章に用いられ、ミラノ発祥の自動車メーカー「アルファロメオ」やイタリアの名門サッカーチーム「インテルナツィオナーレ・ミラノ」、エスプレッソマシンメーカー「ベッツェラ」のエンブレムにも採用されるなど、現代でも姿かたちを目にする機会は多い。知名度だけならちょっとした有名竜。実はミラノ以外にも、ハンガリーの宮廷貴族ニコラス1世ガライが1375年より10年間の治世で掲げた印章、またスフォルツァ家と繋がりがあったポーランドのサノク、ベラルーシのプルジャニの紋章にビショーネが描かれており、何気に外国進出も果たしている。
ビショーネと同一存在ではないかと指摘されているギーブル(guivre)/ヴィーヴル(vouivre)は、主にフランスに伝わるドラゴンの一種。guivreはフランスの古語で「蛇」を意味する。1080年頃の『ローランの歌』辺りが初出であり、上半身は美しい女性、下半身は蛇、背中にはコウモリの羽、宝石またはガーネットの瞳を持つ。宝具演出時にビショーネの両眼が赤く光るのはガーネットの再現と思われる。ギーブルは雌しかいない種族とされ、ビショーネの性別が女性なのもこれに由来している可能性が高い。
フランスのフランシュ・コンテ地方では無人の城を住処とし、ジュラ山脈でよく目撃されるが、普段は宝石の明かりを頼りに地底に住み、人間を捕食する目的で地上へ出た時は暗闇の中を自由に飛び回った。ギーブルに襲われた時は干し草の束を9つ用意し、その下に潜り込むと助かる。ギーブルは獲物を引きずり出すべく干し草の束を食べ始めるが、腹の中には8つまでしか入らず、9つ目を食べるとたちまち腹が破裂して死ぬからだ。いつ頃かは不明だが、ギーブルの弱点が「男の裸」だと広く知られるようになり、襲おうとした男性が全員裸になって抵抗。その結果上手く捕食が出来なくなって、フランスから姿を消してしまったとか。
また、水を飲んだり水浴びをする際、濡れるのを嫌って瞳(もしくは額)の宝石を川岸に置く習性がある。その宝石には物を見る力や魔力が宿っているとされ、もし盗み取る事が出来れば世界一の権力者になれると伝わる他、幸運のお守りとしても価値が高い事から、魔法使いが自分の魔法に使おうとこぞって欲しがった。水浴び中はギーブルも盲目になるので難易度は決して高くはない。宝石を盗み取られたギーブルは悲嘆と絶望のあまり衰弱死するか、盗んだ者に絶対服従を強いられる一方、宝石を失った個体はいないとする説もある。
ちなみにギーブルの伝承はイギリスにも渡り、そこではワイバーンと呼ばれている。イギリス人が発音しやすいようにギーブルが訛ったものらしい。話の途中だがワイバーンだ!の起源はビショーネだった…?
| 筋力:A | 耐久:B | 敏捷:C | 魔力:A | 幸運:D | 宝具:B |
未蘭邪竜・紋章咬合(ヴィスコンティ・アセンツァ)
ランク:B / 種別:対人宝具 / レンジ:1~10 / 最大補足:10人
自らの魔力を、最も適合性が高い形───すなわちミラン近郊の沼地に住んでいたとされる蛇竜ビショーネそのものの形にし、敵に嚙みつかせる宝具。宝具名は「ヴィスコンティの不在」を意味する。退治される前、ヴィスコンティ家の騎士が来ていなかったころの自由な動きの再現。生み出された魔力蛇は草むらを掻き分け接近する真実の蛇のように素早く獲物を襲い、まさしくミラノの紋章の図のように犠牲者を口に咥えて捕らえる。「その形」を人々が紋章の意匠としてよく知っているがゆえに、彼女は「そうするものである」と認識されており、その概念的強度がこの宝具の威力・精確性に補正を加えている。
イベント「育て! マイ・リトル・ドラゴン ~鱗ある者たちの見る幻想~」にて入社した限定星5ランサー。
自力で毒状態と蝕毒状態を用意出来る毒特攻系アタッカー。ステータスはHP偏重型。宝具「未蘭蛇竜・咬合紋章」は毒の数だけ威力が上がる仕様(最大10個分まで)であり、敵全体に5ターンの間、毒と蝕毒を付与するスキル「有毒の幻想」との相性は抜群。自身の弱体化成功率&クリティカル率を上げる副次効果も嬉しい。毒で火力を出すのはロクスタ(Fate)と似通っているが、クラスやカード編成の違うので実際の運用方法はかなり異なる。「魔力放出」を使用すると5ターン間クイック攻撃時に毒が付与出来るため「有毒の幻想」と合わせて宝具の下準備にも使える。更に毒付与のコマンドカードをクイック以外に付けておくと利便性が向上、毒によるスリップダメージだけで若干の火力支援が出来るだろう。
「紋章の蛇」には毒を付与する効果こそ無いが、2ターン間自身に無敵付与+NPチャージ+3ターン間NP獲得量アップという便利なものが揃っている。敵の宝具を防ぎたい時や後少しNPが欲しい時に有用。
ビショーネ最大の弱点は、宝具威力を毒に依存している事。ボス戦等で弱体無効や毒耐性の敵が出てきた場合、火力の要である毒が付与出来ず、またビショーネに自己バフ以外が備わっていない=味方の支援が出来ない点も手伝って、ひたすら殴る以外役割がほぼ皆無になってしまう。毒はクラススキルで弾かれやすいのも難点。ただし、彼女には弱体化成功率を上げる「有毒の幻想」があるので、無効化はどうしようもなくても、耐性ならブチ抜ける場合がある。事前にどの敵が出現するか調べておくのが吉。
余談だが宝具Lv1で毒も付与していない場合、宝具威力は約6万5000程度となる。
| HP | (Lv1/Lv90/Lv100) 2244/15300/16762 |
| ATK | (Lv1/Lv90/Lv100) 1699/10995/12036 |
| COST | 16 |
| コマンドカード | Quick/Quick/Arts/Buster/Buster |
| 所持属性 | サーヴァント、地属性、混沌属性、中庸属性、人型、女性 竜、蛇、魔性、魔獣型、ケモノ科 |
| 保有スキル | |
|---|---|
| 有毒の幻想:A (CT8→6) |
自身の弱体付与成功率をアップ[Lv.](3T) &クリティカル威力をアップ[Lv.](3T) +敵全体に毒状態を付与[Lv.](5T・-1000→-2000) &蝕毒状態を付与(5T・+100%) &回復量をダウン[Lv.](5T) |
| 魔力放出(竜):B (CT8→6) |
自身のQuickカード性能をアップ[Lv.](3T) &Busterカード性能をアップ[Lv.](3T) &「Quickカード攻撃時のダメージ前に対象に毒状態(5T・-500)を付与する状態」を付与(3T) &「Buster攻撃時にスターを獲得(5個)する状態」を付与(3T) |
| 紋章の蛇:EX (CT8→6) |
自身に無敵状態を付与(2回・3T) &NPを増やす[Lv.](20→30%) &NP獲得量をアップ[Lv.](3T) |
| クラススキル | |
| 対魔力:A | 自身の弱体耐性をアップ |
| 気配遮断:B | 自身のスター発生率をアップ |
| 単独行動:C | 自身のクリティカル威力を少しアップ |
| 竜種:B | 自身のBusterカードの性能をアップ &被ダメージカット状態を付与 |
| アペンドスキル3 | |
| 対ランサー攻撃適性 | |
| 未蘭蛇竜・紋章咬合(ヴィスコンティ・アセンツァ) 有鱗幻想(ドラゴンファンタズム) |
|
|---|---|
| カード種別:Quick | ランク:B |
| 敵単体に毒状態を付与(5T・-1000→-5000)<OCで効果アップ> &蝕毒状態を付与(5T・+100%) &超強力な〔毒〕特攻攻撃[Lv.]<対象の〔毒〕状態が多いほど対象に対して特攻威力アップ(最大10個)> &チャージを減らす |
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最終更新:2025/12/12(金) 16:00
最終更新:2025/12/12(金) 15:00
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