CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビルとは (カオスナンバーズロクジュウゴサイダンマオウジャッジデビルとは) [単語記事]

現れろ！CNo.65！
あまたの怨念をまといし裁きの魔王…。裁断魔王ジャッジ・デビル！

CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビルとは、アニメ「遊☆戯☆王ゼアル Ⅱ」に登場するカードである。

概要

「No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター」が「RUM－バリアンズ・フォース」によってランクアップした姿。

エクシーズ・効果モンスター
 ランク3/闇属性/悪魔族/ATK 1600/DEF 0
闇属性レベル3モンスター×3
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
相手モンスター1体の攻撃力・守備力は1000 ポイントダウンする。
このカードが「No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター」を
ランクアップしてエクシーズ召喚に成功した場合、以下の効果を得る。
●このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手フィールド上に存在するモンスターの効果は無効化され、効果を発動できない。
※アニメ「遊☆戯☆王ゼアル Ⅱ」第136話による。一部推測

悲鳴の迷宮におけるNo.96とアストラルのデュエルで、No.96が使用した。
効果で「護封剣の剣士」の効果を無効にして、さらに守備力を1000 ポイントダウンさせて「No.96 ブラック・ミスト」の戦闘を補助し、その後このカードでダイレクトアタックを仕掛けたが、アストラルが「エクシーズ・リボーン」で「No.39 希望皇ホープ」を復活させたため、攻撃は中断された。
最終的に、アストラルの「スペリオール・オーバーレイ」によって破壊された。

その後はベクターの手に渡っていたようで、ベクター VS ナッシュ戦でベクターが使用。
「カオス・ライジング」の効果でエクストラデッキから特殊召喚された（効果が使えないのでベクターとしてはあまりうまみがないが、「カオス・ライジング」はランダムに選択する効果であったためにこのカードが出されている）。「カオス狂宴」で出されたほかのCNo.とともに、ナッシュにダイレクトアタックを決めた。

その後、ナッシュが「スプリット・ディフェンダー」^[1]でオーバーハンドレッド・カオスナンバーズが奪われそうになった際、「ガード・オフ」で全てのモンスターの守備力を0にすることで狙いを外させ、最低攻撃力のこのカードをナッシュに渡す。

だが、ナッシュにとってはこれで十分であった。「エクシーズ・チャージ・アップ」でこのカードの攻撃力は3200となり、「CNo.104 仮面魔踏士アンブラル」へと攻撃、破壊した。このバトルにより、ベクターに真の記憶がよみがえる。自らがドン・サウザンドの記憶改竄の影響で狂ってしまったことを自覚したベクターは、前のターンに伏せていた「エクシーズ・ディスチャージ」でナッシュに自らのCNo.を渡し、とどめをさすように願った。

ナッシュはその願いを聞き入れたか、「エクシーズ・ディスチャージ」の効果を適用してCNo.のコントロールを得、とどめを刺そうとする。しかし、記憶を取り戻して改心したこと自体がベクターの演技であり、ベクターは「トリック・バスター」でこのカードを含むナッシュのフィールドのCNo.をまとめて破壊してしまった。

自身のナンバーの刻印は、服の右裾にある。

効果無効化が適用されたモンスターは、赤紫色の結晶で覆われる。

No.96はこのカードの攻撃力・守備力を減少させる効果について、「攻撃力または守備力」と説明しており、どちらか一方にしか適用できないような説明の仕方であったが、のちにベクターが使用した際に確認できるテキストを見る限りは両方に適用される（ただし、この違いで矛盾が発生するような場面は存在しない）。

OCG版

「SHADOW SPECTERS」（2013年 7月20日発売）でOCGに登場。

エクシーズ・効果モンスター
 ランク3/闇属性/悪魔族/ATK 1600/DEF 0
闇属性レベル3モンスター×3
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの攻撃力・守備力を1000 ポイントダウンする。
また、このカードが「No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター」をエクシーズ素材としている場合、
以下の効果を得る。
●このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手フィールド上の効果モンスターは効果を発動できない。
※「Vジャンプ」2013年 7月号付録冊子「遊☆戯☆王ZEXAL かっとブック」8ページによる

効果の発動は不可能だが、効果を無効にはできなくなった。

相手モンスターの攻守を下げる効果があるため、自分ターンならば攻撃力2600未満のモンスターに対応できるが、相手ターンに使用できないため、相手ターンには下級アタッカーにすら劣る攻撃力しか持たない。
後半の効果から、なるべくフィールドに維持したいモンスターだが、この数値では心もとない。

「No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター」を素材にしている場合に使用できる効果は、相手モンスターの効果発動を封じるものである。
発動を完全に封じるのはいいのだが、攻撃力の数値も低く、特に破壊耐性なども持たないため、封じてもすぐさま突破されてしまうのが難点。また、「エフェクト・ヴェーラー」をはじめとする、フィールド以外で発動する効果には対処できない。ジャッジ・バスターは対応可能なため、進化前より無効化範囲が狭まっている。

素材指定の厳しさや後半の効果の都合から、「RUM－バリアンズ・フォース」か「RUM－ヌメロン・フォース」でランクアップすることになるが、どちらもランクアップ元のモンスターを用意できなければ使い道がなく持て余しがちになり、特にこのカードのランク2から3へのランクアップの場合、他に対応するモンスターが少ないことから、より扱いにくい。
また、「RUM－ヌメロン・フォース」を使用する場合は、ヌメロン・フォースの効果でフィールド上のカード効果を無効化できるため、発動を封じる効果のうまみが少なくなりやすい（ヌメロン・フォースの後に出るカードなどを考えれば、まったく無意味ではないが）。

結局のところ、わざわざRUMを使って出すほどの価値があるかという問題になるだろう。
効果発動を封じるという効果自体は強力なので、「ナンバーズ・ウォール」といった、破壊から守るなどのサポートがあれば使いやすい。

ランクアップならぬランクダウンを行うカード「パージ・レイ」で、「No.85 クレイジー・ボックス」などのランク4悪魔族をリリースして、このカードを出すという手もある。
だが、この方法の場合、発動を封じる効果は使えない他、同様の方法で爆発力のあるカオス・マリオネッターや痛み分け効果を持つブラック・ストームも出せるため、状況を選ぶ。