FASTECH360Sとは、JR東日本の高速試験車両である。
東北新幹線での360km/h営業運転を目標として、その試験を行うために製造された試験車両。形式名はE954形。
名称はFASTとTECHNOLOGYを組み合わせた造語で、車両愛称に目標速度が入るのはJR西日本のWIN350(500系900番台)以来となる。Sは新幹線をローマ字表記した際の頭文字。
また、JR東日本としてはSTAR21以来の高速試験車両でもある。
8両編成1本が投入され、設計上は最高速度405km/h。2005年に投入されたこの車両は翌年に投入されたFASTECH360Zと共に高速試験に使用された。S,Z共に空気バネによる車体傾斜装置を搭載しているが、Sは普通車、グリーン車のみだったのに対して、Zの5号車には北海道新幹線延伸での乗車時間増加を見据えたカウンターを備えたミーティングスペース(実質的な半室ビュッフェ)が設けられていた。Sの供食設備は1号車に車販準備室が備えられた程度だった。
先頭形状が2種類あり、東京側は「ストリームライン」・盛岡側が「アローライン」となっていた。本車両の結果をフィードバックした営業車両のE5系では盛岡側の「アローライン」をベースとした先頭形状となっている。
また、通称「ネコミミ」と呼ばれた空気抵抗増加装置も装備されていたが、実際のE5系では装備されていない。これはネコミミを搭載すると壁に収納するスペースを設けなければならない関係上座席数が丸1列分減ってしまうことや、ブレーキ性能の向上に伴って不要になったことが挙げられている。但し、地震発生時の緊急停止用の空気抵抗増加装置は屋根裏に搭載されており、普段は見られないが、非常時には屋根上が開くような構造で設置されている。
試験車両で、再現の難しいマジョーラ塗料を採用している上、保存もされずに早々と廃車になってしまったこともあってNゲージなどの模型化には幻ノN車両Worksの3Dプリンタ製のガレージキット化があるくらいで恵まれていないが、プラレールでは2008年3月にFASTECH360S立体レールセットとして発売されているほか、8月にはカプセルプラレールのファステック360S&新幹線試験車両編の景品にもなっている。前者には「次世代新幹線ファステック360のひみつ」と称した5分ほどの走行、解説映像の入ったDVDが付属している。このDVDは車両が結構中古で出回るのに対して、あまり中古に出回らないのでちょっとしたプレミアアイテムでもある。この他の立体化としては何かの記念品で作られたと思しきディスプレイモデルも確認されている。プラレール、ディスプレイモデル共に手動スイッチでネコミミが飛び出る仕掛けになっている。それ以外にも、JR東日本の20周年記念スタンプラリーの景品で128MBのUSBメモリ化もされている。
掲示板
5 ななしのよっしん
2014/04/10(木) 22:14:44 ID: kVh7V3YWYv
結果よりもメトロ16000系みたいな音響かせて発車してたのかが気になる
6 ななしのよっしん
2017/07/12(水) 23:00:21 ID: TzdCAkoH/5
ダサいという人もいるアローラインだが
あのロングノーズならE5系やE6系よりかっこいいと自分は思う
塗装の境界が一直線で一体感があるし、きりっとした印象に見える
7 ななしのよっしん
2018/04/22(日) 02:26:08 ID: 7JHWpSyl3T
>>1
ジムがガンダムよりカッコ良かったらおかしいだろ?
それと同じことよ
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最終更新:2024/12/22(日) 01:00
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