RB26DETTとは、日産自動車が製造していたエンジンである。
直列6気筒、ツインターボ過給のガソリンエンジンで、指定燃料はハイオクである。
R32、R33、R34型の、いわゆる「第2世代」GT-Rに搭載されていた(一部限定車のステージアにも搭載)。
もともと、レーシングシーンでの活躍をにらんで開発がおこなわれているため、市販状態でこそ280馬力だが500~600馬力という馬力にも対応できるほど頑丈である。
全日本ツーリングカー選手権での予選時には800馬力もの馬力を発生したとも言われる。
アメリカでは1500馬力や2000馬力オーバーというわけの分からない出力を出す者もいる。
R32型GT-R発売当時、このエンジンと同レベルのチューニング容量を持つエンジンはトヨタのJZエンジンのみであり、それと並んでチューニングベースのエンジンの代名詞的な存在である。
ちなみにJZエンジンと比べ、RB26はかなり高回転まで回る。
80型スープラ搭載の2JZエンジンが7000回転弱からレッドゾーンなのに対し、RB26はR32型に搭載時で7500回転、R34型搭載時には8000回転からレッドゾーンであり、国産ターボエンジンでは最も高回転型の部類である。
チューニングでのボアアップで「RB27」「RB28」「RB29」「RB30」とあったが近年「RB31」というのが開発された。
ちなみに、このエンジンを搭載したR32型GT-Rは、エンジンも含めたそのポテンシャルの高さから「陸の王者」とも呼ばれた(らしい)。
たまによく似た名前の「R26B」と間違える者がいたりするが、そっちはマツダの4ローターエンジンという完全に別物なので混同しないように。某レーシングポエムゲームで「RB26」を捩り「R26B」という名前で登場したことがあったため余計間違えるものが増えたとか。
上記のように、名機と呼ぶにふさわしいRB26ではあるが弱点も多数存在する。
まず、重量。
RB26DETTは重量が約250kgほどある。
これは生産コストの関係上、当時としても時代遅れ感が否めない鉄製ブロックでの生産を余儀なくされた結果である。
同じ直列6気筒の他のエンジンと比較すると・・・
と、結構な差をつけられている。
また、この重量級のエンジンを支えるエンジンマウントやボディを強化した結果、他のライバル車に比べGT-Rは数段ヘビーな車重になってしまった。
さらにさらに、これを4輪駆動のGT-Rの車体に乗せると、かなりフロントヘビーな重量配分になってしまい、挙動はかなりアンダーステアであった。
次に挙げられるのがトルク。
2.6リッター(厳密には2568cc)の排気量を持ち、市販状態で280馬力を発揮するエンジンではあるが、反面トルクは排気量に対して細い部類にある。
これは特に低回転時で目立つが、最大トルクを比べてみてもRB26のトルクは細い。
例をあげると・・・
R34GT-R VスペックⅡに搭載されていたRB26は
40.0kgm/4400rpm(4400回転時に40.0kgmのトルク)を発揮するが・・・
と、同時期の同車格ライバルにほとんどトルクで負けているか、排気量の少ない車に迫られている。
これは前述の通り、RB26がサーキットでのレースをターゲットにしていたため、低回転よりも高回転でのパワーを求めた結果である。
蛇足だが、ランサーエボリューションやインプレッサはWRCでのラリー走行を狙っているため2リッタークラスでも格段にトルクが太いことも記しておく。
(とはいえ1段高い税金払ってるのにパワーもトルクも同じじゃちと寂しい・・・。)
次に挙げられるのが、オイル周り。
こちらはwikipediaが詳しいが、諸々の事情でとにかくオイルの減り、劣化が早い。
筆者の個人的な感想だが、2000キロで交換でもちょっと遅いくらい。
3000キロまで放置などもってのほか!シャバシャバになって真っ黒なオイルがたまってしまいます・・・。
これは、運転の仕方や走行距離の状態にもよりますが、 それを差し引いてもRB26のオイル消費は激しい。
とはいえ、やはりRB26はかなり高性能なエンジンであることに変わりはなく、登場から20年以上たった今なおチューニングによるパワーウォーズのトップクラスに位置するエンジンである。
長々書いてしまいましたが、百聞は一見にしかず。
下記の関連動画をご覧いただければRB26の健在っぷりが分かると思います。
RB26DETTに関するニコニコミュニティを紹介してください。
掲示板
25 ななしのよっしん
2019/04/03(水) 13:18:37 ID: RvscEEACX4
云うてJZと比べると何故か矢鱈ブローしてるのを見る謎のエンジン
何がそんなに弱いのか、逝く場所もビッグエンドだったり親メタルだったりヘッドだったり
26 ななしのよっしん
2020/07/28(火) 13:59:23 ID: hMV4uhKcuj
ステマになるが、可変カムシステム組むと街乗りでのトルクが結構厚くなる。ただでさえ複雑なオイルラインに加工が必要、かつエンジン積み降ろしが必要で工賃もお高いが
27 ななしのよっしん
2020/10/11(日) 01:50:55 ID: 4peYfNlq71
5~600よくて700馬力級までならRBでいけるが
今のD1みたいに800馬力級以上になってくるとさすがに2JZに負ける
てか最近はタービンのほうがエンジンより偉くてエンジンはブロックが圧に耐えられればなんでもいいような感じ
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最終更新:2025/05/23(金) 15:00
最終更新:2025/05/23(金) 15:00
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