SCP-3293とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
| SCP-3293 | |
| 基本情報 | |
|---|---|
| OC | |
| 著者 | Joreth, djkaktus |
| 作成日 | 2018年6月18日 |
| タグ | 人間型 現実 改変 知性 自我 |
| リンク | SCP-3293
|
| SCPテンプレート | |
6歳のコーカソイド男性、名前はクーパー・ウェルズ。元はアメリカ合衆国はオハイオ州コロンバスに住んでいたクーパー少年は、その周囲にあるありふれたものから、複雑かつ説明不可能な機械や技術を思うままに生み出すことができる能力を有していた。――と書くと要領を得ないが、要はどんな機械も科学的・工学的に不可能であるにも関わらず、既存のなにかから類推する形で作り変えられるという、限定的な現実改変能力を有していたのだ。
彼が最初に発見されたとき、異常かつ説明不可能な高レベルの放射線がウェルズ家の家屋から報告されていた。彼はおもちゃのオーブントースターに、赤いマグカップとアルミホイルでできたトリウム原子炉を取り付けて実際にオーブントースターとして運用できるようにしてしまっていた。クーパー少年はまだ6歳。放射線は危険なものであるなど理解しているはずもない。おもちゃで遊んでいたら、おいしいマカロニ・アンド・チーズができたとしか認識していないのだ。
収容されてから最初のあいだ、クーパー少年は財団を児童託児施設であると認識していた。彼はそこでくつしたで作った「クッキー出し機」や歯ブラシとホワイトボードとワイヤーで作った「テレビ」を託児所職員――もとい、博士に紹介していた。どれも本来ありえない構造でありながら、見事にその役割を示していたのだ。そしてだんだんクーパー少年は、おうちに帰りたがるようになる。彼はその能力で、「透明ハット」、「縮ませ銃」、「ワープ毛布」、「穴掘りシューズ」といった脱出用のアイテムを次々に生み出すのであった。
財団としては、アノマリーであるクーパー少年を収容しない訳にはいかない。彼の存在により、人々が信じている正常性の核心が揺らいでしまい、あるべき世界が崩壊してしまう。そこで財団は当初、彼の両親をEクラス職員として雇用することにした。クーパー少年は酷い難病に脅かされており、そのため収容下に置かれているのだというカバーストーリーのもと、3ヶ月これは成功していた。しかしやがて両親は彼にここから脱出するように説得を始める。まあ親心を考えれば、この陰気な研究所染みた場所から脱出することを願うのは当然だが、これはまずいと判断した財団は両親に記憶処理を施し、別の部署に再配置するという手をとった。――これが、悲劇のはじまりだったといえよう。
そう、財団は記憶処理を行いクーパー少年を忘れたウェルズ夫妻にSCP-3293を単なるアノマリーであると認識させ、目撃次第すぐに地元警察 (に潜入中のフィールドエージェント) に連絡するように指令したのだ。SCP-3293は度重なる脱走を行ったが、行動パターンが容易に予測可能 (脱出後は家に向かう) であるため、そこで待ち構えてそのまま警察に引き渡すだけで彼を簡単に連れ戻せるのだ。しかしクーパー少年からすれば、大好きなパパとママが自分のことを覚えていないわけである。彼はどんどん内向的になり、財団職員にも敵意を向けるようになったのであった。そして彼を普通に収容できなくなったため、食事と睡眠のたびに財団も彼を鎮静化する必要がでてきた。
その日も、職員はクーパー少年の鎮静化に向かったが、物陰に隠れていたクーパー少年は財団職員にふいうちを食らわせると、その職員が持っていた鍵ですばやくテーザー銃を作成し両職員を失神させ、その直後にその場にあったもので収容下からの脱出を図り新たな発明を試みた。この間、彼はずっと家に帰るという言葉を繰り返していた。
しかし出来上がったデバイスは、彼の四肢を肥大化させてしまった。肌はちぎれ、目は充血し、下顎はもはや閉じることも出来ず、混乱のままにあった。職員がどうにかクーパー少年を宥めようとしている間にそのデバイスは爆発。クーパー少年と、職員2名の命を奪ったのである。
どうやらこのデバイスは、対象の記憶処理影響を無力化するものであったらしい。しかしなぜクーパー少年を化け物にしてしまったのか、そもそもなぜこの場で活性化したのかは不明である。いずれにせよ、クーパーくん、
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最終更新:2025/12/17(水) 00:00
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