広有射怪鳥事 ~ Till When?とは、東方Projectで使用されるBGMである。
東方音楽で読めない曲名No.1。初見の人なら大抵「こうゆうしゃかいちょうじ」などと読んでしまうだろう。
読み仮名は原文に則れば「ひろありけてうをいること」となるが、旧仮名遣いであるため「ひろありけちょうをいること」と読む。
また、「広島怪鳥事件」ではない。
本項では、由来となった昔話についても記述する。
同人サークル『上海アリス幻樂団』制作のSTG『東方妖々夢』5面ボス、魂魄妖夢のテーマ曲である。
広有射怪鳥事は、『太平記』巻第十二に収録されている話である。
後醍醐天皇の時代、夜になると紫宸殿上空に怪鳥が現れ、「いつまで、いつまで」と鳴いて人々を恐れさせていた。公卿たちは源義家、頼政の怪鳥退治の例に倣い、源氏の者にこの怪鳥を射させようとしたが、誰も志願する者はいなかった。
そこで、隠岐次郎左衛門広有にこの怪鳥を射させた。広有はこの怪鳥を見事射殺し、天皇から褒賞と姓を賜ったという。
広有が射殺したこの怪鳥は以津真天(いつまで、いつまでん)という妖怪であるとされる。
以津真天は、戦乱や飢餓などで死んだ死体が野ざらしのまま放置され、そのことを恨んだ怨霊が鳥に憑依して妖怪になったものだという。
以津真天は、頭は人のようで体は蛇の形をしており、先の曲がった嘴からは鋸のような鋭い歯が生えており、両足には剣のように鋭い蹴爪があったという。両の翼を広げた長さは、およそ4メートルから5メートルにもなったという。
曲名の「Till When?」は和訳すると「いつまで?」であり、この妖怪の名が由来である。
ちなみに隠岐次郎左衛門(真弓広有)は、元プロ野球選手である真弓明信の先祖としても知られている。
広有が以津真天を見事射殺し賜ったのが「真弓」という姓であった。
なお、NetEaseが提供しているスマートフォンゲームアプリ「陰陽師 - 本格幻想RPG」において以津真天(を擬人化したキャラクター)を「不思議の幻想郷シリーズ」の博麗霊夢と同じ声優が演じているが、関連性は不明。
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最終更新:2025/12/25(木) 11:00
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