アルセーヌ(ペルソナ)とは (アルセーヌとは) [単語記事]

どうした…見ているだけか？
我が身大事さに、見殺しか？
このままでは本当に死ぬぞ？
それとも、あれは間違っていたのか？

雨宮蓮「間違って…ない…！！」

良かろう…覚悟、聞き届けたり。

契約だ。
我は汝、汝は我…
己が信じた正義のために、あまねく冒涜を省みぬ者よ！
その怒り、我が名とともに解き放て！

たとえ地獄に繋がれようとも全てを己で見定める、強き意志の力を！

雨宮蓮「来いッ！『アルセーヌ』！！」

アルセーヌ(ペルソナ)とは
P5 主人公（ジョーカー/主人公/来栖暁/雨宮蓮）の初期ペルソナである。

概要

我が名は、逢魔の掠奪者『アルセーヌ』！
私はお前に宿る反逆者の魂
 お前が望むなら、難局を打ち破る力を与えてやってもいい。

雨宮蓮「力を…寄越せッ！！」

主人公が最初に得ることになるペルソナ。
名前のモチーフは「アルセーヌ・ルパン」と思われる。

とある事件に巻き込まれたのをきっかけに、主人公がペルソナ能力に覚醒する時に現れる。
主人公の写見である初期ペルソナらしく、夜会服に因んだデザインなのは本体と共通。
こちらは丈が短い代わりに大きな翼とシルクハットを被った”怪盗紳士”な姿を色濃く反映している。
それでいて黒を基調として赤がアクセントの主人公に対して赤基調の真逆のカラーリング。
顔はバイザーに目鼻が光となって映る形となっている。
これは、アルセーヌ・ルパンが変装の達人で「定まった顔がない」ことに由来するものと思われる。

スペック

アルカナ　…　愚者
初期能力　…　Lv：1/力：2/魔：2/耐:2/速：3/運：1
属性耐性　…　呪怨（呪殺）耐性 / 氷結弱点 / 祝福（破魔）弱点
初期スキル　…　呪怨（呪殺）魔法【エイハ】

呪怨（エイハ）属性を主体としたオールラウンダー。
レベルの上昇は”運”を除いて満遍なく伸びる。運が低いのでバッドステータスをもらいやすい。
また、弱点が氷結（汎用魔法）と祝福（即死魔法含む）の２種なので狙われやすいし食らうと危険。
物理・魔法の両方の低位スキルを覚えるが、レベル７で新しいスキルは打ち止めとなる。
そのため、最初のステージの攻略完了ぐらいには新しいペルソナの素材として使われる運命にある。
ベルベットルームのチュートリアルで容赦なくギロチン台にぶち込まれる姿に絶句したプレイヤーも多い。

……のだが、主人公の半身という設定・格好よさからかつての「事故ナギ」のようにあらゆる手を使って最終局面でも通用するようなカスタマイズを施して使い続ける「事故アルセーヌ」が多数発生。
ペルソナ５では継承やスキルカードといったスキルのカスタマイズ面での負担が少ない作品なのも一因。
ただし後半のペルソナは上位互換に等しい耐性や専用スキル持ちがゾロゾロいるのでそこまでして使うのはひとえに”愛”であるということは覚えておいてもらいたい。

P5における「ペルソナ」

そもそもペルソナとは、「人が物事と関わる際に面に現れる心の鎧、もしくは心の仮面」と呼ばれている。

P1・P2では、集合的無意識のとある存在に名乗りを上げることで素質を得て、ある条件を満たした時に発現する。
P3では、ある特定の状態を満たした状態で「召喚器」で自らの頭を撃つことで発現・召喚する。
P4では、己のシャドウを受け入れることによって発現し、自分のアルカナが書かれたカードを破壊することで召喚される。

と言った感じで作品ごとにペルソナの召喚方法は異なっているが、自己と向き合う点に関しては共通している。

P5では、パレスなどを形作る「民衆の認知世界」の中においてのみ出現。
世間の常識に縛られる主人公たちが克己し、それらに反逆の意思を持つことで自身のシャドウと契約を結び、怪盗服とともに顕現する。
「契約」の際には、本体となる人間は眼がシャドウのように金色に輝き、強烈な頭痛によってもがき苦しむ。
そして、面に現れた「仮面」を顔の皮ごと自らの手で剥がすことで契約が完了する。