コンテ・ディ・カブール(Conte di Cavour)とは、ゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場するキャラクター(艦娘)である。モデルはイタリア王立海軍のコンテ・ディ・カブール級戦艦<コンテ・ディ・カブール>。
2021年8月21日開始のイベント「増援輸送作戦!地中海の戦い」第2海域(8月22日実装)報酬艦として実装された艦娘。2015年実装のリットリオ/イタリアとローマ以来のイタリア戦艦艦娘実装となる。
史実での性能を反映し、初期状態では速度は「低速」、各種性能も低めで、場合によっては重巡改に劣るほど。多少の雷装はあるが、副砲や各種砲弾、大型電探等が搭載できないなど制約が多い。しかし改では雷装を失う代わりに速度が「高速」になり(内部的にも高速戦艦として扱われる)、搭載可能装備も通常の戦艦並みに。さらにはキャラクター実装時から第三段階「nuovo」が設定されており、雷装の復活、水上戦闘機・水上爆撃機搭載可能などの変化により、素の性能こそ高くはないがきわめて「つかいでのある」艦娘へと進化する。
主な所持装備は305mm/46連装砲/三連装砲(初期)と320mm/44連装砲/三連装砲(改・nuovo)。いかんせん砲口径の小ささのため性能は低いが、カブール搭載時には火力について装備ボーナスに加え連装砲/三連装砲同時搭載によるシナジーボーナスがあるため、最終的にはそれなりの数値になる。燃料・弾薬消費もほぼ据え置きで総じて実際の艦同様取り回しが良い
イタリア王立海軍が第一次世界大戦の迫る1910年代初頭に計画した弩級戦艦艦級の一番艦。いつもの仮想敵フランス海軍のクールベ級戦艦(30.5cm連装砲6基、最大速力21kt)などへの対抗として設計・建造され、30.5cm砲連装2基三連装3基、最大速力21.5kt、常備排水量25000tの戦艦として就役した。艦名はリソルジメントに大きく貢献したカヴール伯爵カミッロ・べンソに基づく。
さて、この<カブール>、一次大戦中の就役とはいえ当時の活躍はさほどなく、戦後はコルフ島事件に関わったり小改装などを行ったりしていたのだが、1930年代初頭にフランスがダンケルク級戦艦(33cm四連装砲2基、最大速力30kt)という地中海的でフランス的で比較的につよくてはやい新型戦艦を発表すると西地中海の海軍事情が一変。大きく劣勢となるイタリア海軍は、早急にダンケルク級に多少なり対抗できる戦艦を求めてコンテ・ディ・カブール級の全面的かつ徹底した近代化改装を決定した。
その内容は、艦全長の10m延長など艦体の再構築と装甲量増加、三連装砲1基撤去、砲身の中刳により砲塔更新や砲門減を要さず砲口径を32cmへと拡大、そして重油石炭混焼の機関を重油専燃缶に統一して出力を31000馬力から93000馬力へと三倍増といったもの。結果、32cm砲連装2基三連装2基、最大速力28kt、常備排水量29000t余という(地中海的には)それなりに有力な高速戦艦が誕生することとなる。
1937年に再就役した<カブール>は1939年、アルバニア侵攻参加の後に第二次世界大戦を迎える。最新鋭のリットリオ級戦艦が未就役、改カブール型であるカイオ・ドゥイリオ級戦艦は同様に改装中という当時のイタリア海軍の看板となった<カブール>は、結局フランス戦艦ではなくイギリス相手にプンタ・スティーロ海戦やマルタ島への輸送作戦の妨害に出撃する。しかし1940年11月、タラント空襲において雷撃を受け大破着底。浮揚修理が試みられたものの進展する前にイタリアが降伏してドイツ軍に接収され、さらにトリエステ空襲では横転するに至った。戦後、1950年代初頭に解体。
白銀の長髪をうしろでまとめ、小柄な身体で胸が大きないわゆるトランジスター・グラマー。服装は白と灰色が基調のドレスで、胸元と腋が大きく開けられている。さらに改以降では長袖からノースリーブとなり、白手袋をつけるようになる。兵装は身体の小ささに似合わず5基の主砲塔がぐるりと取り巻く豪壮なもので、改以降では煙突に挟まれた三連装砲塔ひとつが削減される一方、イタリア艦特有の甲板部の紅白縞が追加されている。首元には黒リボンが目立つが、改以降ではこちらも大改装後の艦橋上部構造物を思わせるデザインとなる。
性格的な特徴は「儂」という一人称で、なんだか年季が入ってはいるが意外にも「のじゃ」口調ではなく、女の子らしさもありつつ気の強い姉貴気質。戦間期イタリア海軍を支えた戦艦らしく、地中海に対するマーレ・ノストルム意識が強いほか、リットリオたちには先輩風を吹かせている様子。
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最終更新:2024/04/20(土) 04:00
最終更新:2024/04/20(土) 04:00
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