デザートクラウンとは (デザートクラウンとは) [単語記事]

デザートクラウン(Desert Crown)とは、イギリス生産・調教の競走馬である。鹿毛の牡馬。

概要

父Nathaniel、母 Desert Berry、母父 Green Desertという血統。

父Nathaniel(ナサニエル)は2011年キングジョージVI世&クイーンエリザベスS、2012年エクリプスSの優勝馬。種牡馬として歴史的名牝のEnableを出したことでも有名。
母 Desert Berry(デザートベリー)は3戦1勝。母父 Green Desert(グリーンデザート)はスプリントからマイルを中心に14戦5勝。

UAEの実業家S.スハイル氏によって所有され、"サー"マイケル・スタウト調教師に預けられた。

2歳時(2021年)

11月3日のノッティンガム競馬場での未勝利戦(8.5f)にリチャード・キングスコート騎手でデビューし、これに5馬身半差で勝利した。

3歳時(2022年)

5月12日のダービーステークスの有力な前哨戦、ダンテステークス(ヨーク競馬場・芝10f56y・GII)にデビュー戦と同じキングスコート騎手で出走。道中やや後方から直線で一気に抜け出し3馬身1/4差で勝利を飾った。これを見た大手ブックメーカーはデザートクラウンを1番人気に支持した。

6月4日のダービーステークス(エプソム競馬場・12f6y・GI)はエリザベス女王の即位70周年の祝賀行事の一環としての開催になったが、エリザベス女王は残念ながら高齢のため競馬場に現れなかった。また先日に逝去した同レース9勝の偉大な騎手レスター・ピゴットの追悼記念としても行われた。

レースではデザートクラウンは5～6番手に位置しながら直線で2馬身半抜け出し勝利。2015年 Golden Horn以来の無敗のダービー馬となった。"サー"マイケル・スタウト調教師は2010年*ワークフォース以来6度目の同レース勝利。キングスコート騎手はダービー2度目の騎乗にして、もちろん初勝利となった。

優勝騎手のキングスコートはこうコメントした。

うまく言葉にできないのだけれど……子供の頃自分は役に立たなかったけれど多くのサポートによって育てられました。この馬はたくさんの能力を持っていて、素晴らしい飛躍をして、素晴らしい旅をして、そしてすべて上手くいきました、それはまったく素敵でした。彼の数多くの能力は自分に自信を与えてくれました。彼とサー・マイケルのおかげです。彼は素敵な馬で、素晴らしい紳士が彼を育て上げました。

その後は7月23日のキングジョージVI世&クイーンエリザベスSに向かう予定であったが、7月13日(現地時間)に翌14日の調教を脚部不安に取りやめることがスタウト師から発表され、そのまま回避することが14日に発表された。結局2022年はこの後レースに出走せずに終了となった。

4歳時(2023年)

当初はドバイシーマクラシックに照準を合わせていたが、結局復帰戦は5月25日のブリガディアジェラードS(サンダウン競馬場・芝9f209y・GIII)となった。ここでは単勝1.4倍の1番人気に推されたが、先に抜け出したHukumに半馬身差で敗れ2着となった。

その後ロイヤルアスコットやキングジョージVI世&クイーンエリザベスSを視野に入れていたがどちらも態勢が整わず回避し、インターナショナルSを目指していた矢先のレース3日前に球節を痛め回避。またしても残りのシーズンを棒に振るどころか、今回の故障は現役続行の可能性すら不透明になるほど重いものとされていたが、現地時間10月23日に回復叶わず安楽死措置が執られたことが報じられた。

血統表

Nathaniel 2008 鹿毛	Galileo 1998 鹿毛	Sadler's Wells	Northern Dancer
			Fairy Bridge
		Urban Sea	Miswaki
			Allegretta
	Magnif icient Style 1993 鹿毛	Silver Hawk	Roberto
			Gris Vi tesse
		Mia Ka rina	Icecapade
			Basin
Desert Berry 2009 鹿毛 FNo.1-p	Green Desert 1983 黒鹿毛	Danzig	Northern Dancer
			Pas de Nom
		Forergn Courier	Sir Ivor
			Courtly Dee
	Foreign Lang uage 2003 栗毛	Dist ant View	Mr. Prospector
			Seven Springs
		Binary	Rainbow Quest
			Balabina