後志地方の東端、札幌市の西隣に位置する。後志地方の人口の半分以上が集まる都市で、2010年現在北海道の市町村のなかでは7番目に人口が多い。
小樽市は日本海に面した港湾都市としての顔を持っており、古くは石炭の輸送やロシアとの交易で栄えた。
また、市域の多くは山地になっており、その傾斜は市街地にまで及ぶ。そのため市街地の中であっても坂が多く、「坂の街」と呼ばれることもある。小樽の市街地と、小樽市の最東端にある銭函地区とは日本海と山とで地理的に隔てられているため、銭函地区はどちらかというと札幌とのつながりが強いイメージである。
前述の通り小樽市は古くから港湾都市として栄えていたが、近年エネルギー転換の影響などから小樽の港湾都市としての役割は縮小し、人口の流出が続いている。その結果、2010年には10万人以上の人口を有する都市でありながら、ついに過疎地域として指定を受けることになってしまった。
小樽は道内屈指の観光都市として全国的に知名度が高い。異国情緒を感じさせる近代的建築物に小樽運河など、名所は枚挙にいとまがない。
小樽運河は小樽駅から降りて、海側に少し歩くと見ることができる。ここで人力車が待機していることがあるので、値段は張るが思い出作りに利用してみるのも良いだろう。
冬には小樽運河を中心として多数のキャンドルが街中に設置される「小樽雪あかりの路」というイベントが開催される。さっぽろ雪まつりのような派手さはないが、温かな光が街を包み込むその様はとても幻想的。機会があればぜひ一度見に来てほしい。
前述の通り、小樽市街地と札幌方面とは、日本海と山とで地理的に隔てられている。しかし鉄道や道路は十分に整備されており、小樽⇔札幌間のアクセスは比較的良好であるといえる。そのため、小樽市は札幌市のベッドタウンとしての役割も持つ。
市内を通っている鉄道は現在のところJR函館本線のみ。市内にある駅は西から順番に
(←倶知安方面)蘭島 - 塩谷 - 小樽 - 南小樽 - 小樽築港 - 朝里 - 銭函(→札幌方面)
となっている。このうち小樽駅よりも東側の駅からは札幌市内まで普通列車一本で行くことができるほか、小樽・南小樽・小樽築港の3駅には快速エアポートが停車する。逆に小樽駅以西は単線非電化のローカル線となっている。
なお、かつては朝里駅と銭函駅との間に張碓駅という駅があり、停車する列車のない有名無実化した秘境駅として一部の駅マニアに有名であったが、この駅を訪問しようとして線路を横断した者が列車に轢かれて死亡する事故が発生したこともあり、2006年に正式に廃止された。
将来的には小樽市経由で北海道新幹線が開通し、新小樽駅が開設される見通しである。
道路に関しては、国道5号線と札樽自動車道が小樽⇔札幌を繋ぐ重要な役割を持っている。また、小樽港からはフェリーが出ており、新潟行き・舞鶴行きがそれぞれ一日一便ずつ運航されている。
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最終更新:2024/06/05(水) 12:00
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