グラトノスとは、メタルマックス3の登場人物である。
概要
メタルマックス3の敵組織である武装集団『冷血党(若しくはクラン・コールドブラッド)』の創始者。
実質的な指導者であり、自らを人を超えた存在『超人』と称する本作のラスボスでもある。
外見は緑色の長髪を生やした青年で、上半身裸に白衣を纏っている。
この髪は実は触手のようなもので、これで敵を攻撃したり絡め取ったりする事が出来る。
グラトノスの正体と過去
実は大破壊以前の人物で、青年に見える外見ながら実年齢は50歳を超えている。
嘗てはシエルタの創始者であるキング・ギンスキー(本名キングズレー・ギンスキー。故人。本作に登場するリチャード・ギンスキーの父でコーラの祖父)の下で働く、グレイと言う名前の科学者だった。
当時彼は、ノアに対抗するための人間兵器を作り出すプロジェクト「V-ジーン計画」に従事しており、劇中に登場するメタモーフ細胞やメタモルフィンはこの計画の産物である。
ある時彼はキングの娘であるアリーゼと恋仲になるも、その事を怒ったキングによりアリーゼ共々キングの部下に襲われる。
それによってアリーゼは死亡し、グレイも重傷を負ったが、キングはグレイを最後まで苦しませる為にそのまま放置した。
だがグレイは未だ試作段階のメタモーフ細胞を己に注入し、辛うじて一命を取り留めるも、アリーゼの遺体が腐敗して行く様を見続けることしか出来なかった事でその性格を大きく歪めた。
以後彼は『超人』グラトノスを名乗り冷血党を結成、シエルタとギンスキー一家に激しい復讐心を抱いて活動を開始する。
つまり冷血党とは、あくまでもグラトノスがギンスキー一家に復讐するためだけに作り出された組織といっても過言ではない。
彼を含め冷血党の幹部クラスの構成員は、ほぼグラトノスの実験体とも言うべき改造人間で構成されている。
その中には主人公であるドラムカン=ブレードトゥースも含まれており、グラトノスは主人公を「実験体1313」と呼んでいる。
その顔と身体に刻まれた赤い3本のラインは主人公と同じもので「バイオテクノロジーによる改造」を示している。
前述通り、彼の最終的な目的はギンスキー一家への復讐なのだが、アリーゼを殺したキングはとっくに故人なので、途中で目的がキング個人から家族全員に変わった可能性がある。
その為に、彼はシエルタ破壊を目指して大破壊前の大型潜水艦「ジャガンナート」の再起動を図っている。
老ハンター『魔犬のオズマ』はジャガンナートの起動に必要な「双子の蓮」を両親から託されていた為、その命を狙われる事になった。
また、何時からかは不明だが、彼はキングの孫娘であるコーラが嘗て自分の愛したアリーゼと瓜二つである事を知って特別な感情を抱き、タロミオ・ヤマダニンゲンの下に嫁ごうとする所をドミンゲスに襲撃させて拉致しようとしたりしている。
最終的にはコーラはグラトノスに拉致されるのだが、その際に多数のコーラのクローンを作ったり、その内の一体にメタモーフ細胞を注入して主人公を襲わせたりしている。
しかしながら幾らクローンとは言え、愛する女性の生まれ変わりだ何だと言って、コーラを「アリーゼ」と呼ぶほどまでに執着しておきながらメタモーフ細胞ブチ込むとかこの男は一体何を考えているんだろうか。
段々物語を進めると分かる事だがこのグラトノス、プレイヤーの間では他のシリーズのボスよりも小物人間臭いと評判。
その理由として・・・
- やっている事は派手なのだが、その行動原理は結局ただの「復讐」。
- 「人を超えた存在」「人としての感情は過去に捨てた」等と豪語しつつも、復讐相手が既に故人なのにも関わらず復讐を続けたり、コーラを嘗ての恋人に見立てて執着したりと、滅茶苦茶人間臭い。
- でもジャガンナートによる砲撃はアラモ・ジャックに防がれたため、結局復讐は出来ないままに終わった。
- 「ジャガンナート無しでもシエルタを破壊出来る」等とのたまいながら、いざジャガンナートを主人公にぶっ壊されると滅茶苦茶ブチキレる。
- 最終決戦のグラトノサウルス(後述)でも思いっきりブチキレたまま。人間としての感情は捨てたんじゃないんかい。
等などと、人を捨ててると言って居る割には本当に人間臭い。ラスボスの威厳なんてあったもんじゃない。
とは言え、それが逆にグラトノスの存在感とキャラの魅力を引き立たせる事に一役買っていると筆者は思う。
過去を捨て去ろうとしつつも、過去に縛られ続けたグラトノスと、過去の一切を失い、それを取り戻そうとした主人公。
この二者の対比もまた、メタルマックス3のテーマの一つであると言えるだろう。
そして、彼は確かに主人公を初め様々な人々に酷い事をし、その報いを受けるべき存在であることに変わりは無いが、彼がそうなってしまった悲しい原因があることもまた、忘れてはいけない事だと思う。
そんなグラトノスとはプレイヤーの選択次第だが、最大5回戦う事になる。
崖っぷち海岸
ネツィブ・メラハ最上階
メタモーフ細胞を注入されたコーラのクローンとの連戦。白兵戦となる。
2回行動をし、単体攻撃と範囲大の炎属性攻撃「地獄の炎に焼きつくされるがよい」 と、全体通常攻撃の「この程度で死なないでくれよ、実験体1313号!」を使ってくる。
「地獄の炎~」は喰らうと燃焼状態にさせられるので、ヒートバスターでリカバー。
弱点はガスと音波攻撃。スイミンDXも有効。
ジャガンナート内部
破壊神座に乗ってくる。お供に希望砲、絶望砲が付いてくる。
破壊神座は2ターンチャージ後、3ターン目に全体攻撃のビームを放ってくる。
チャージ中は希望砲と絶望砲が破壊神座をカバーするようにビームを撃ってくる。
何れも馬鹿に出来ないダメージなので煙幕必須だが、これ等は其処まで頑丈ではない。
破壊神座を撃破するとグラトノス本人との戦いになる。
攻撃パターンは大体一緒だが、背中から伸びてくる蜘蛛の足が放つ麻痺攻撃や、ほぼ痛恨確定の腕をハサミに変えての攻撃がキツイ。
回復アイテムは大目に持っておこう。
時々専用のモーションを取ってこちらの攻撃を完全にガードしたり、HPが少なくなると完全回復してきたりするが、矢張りスイミンDXが効く。
回復される前に一気に倒すのが良いかも。
ジャガンナート最深部
グラトノスの生首。HPは低いのだが守備力が呆れ返るほどに高い。カミカゼクイーン級に高い。
通常攻撃と目からビームの攻撃は大した事無いが、突撃だけは守備力依存の攻撃力なので滅茶苦茶痛い。
だが戦車で戦えるので、ハンターの「ねらいうち」やAPFSDS弾を使った会心の一発狙いで倒すのが一番手っ取り早い。
ジャガンナート甲板
メタルマックス3のラストバトル。
さっきまで首だけだったのに、一体何処からこれだけの質量をヒネり出したのかグラトノサウルスと言う巨大な三つ首竜になってくる。竜退治は、もう飽きた!
恐らくはメタモーフ細胞の力でティア湖の水生生物をありったけ掻き集めて同化しまくったものと思われる。
中央にグラトノス本体の首と、左右の首の合計3つの攻撃部位が存在し、それぞれ属性が異なるが共通してガスに弱い。
バイオデストロイヤ辺りを保険として持っておくのが良いかもしれない。
攻撃回数は左右の首が1~2回、グラトノスが1~3回。
左の首は単体通常攻撃と全体冷気攻撃に、全体を800ほど回復する回復ガスを使用。
右の首は単体通常攻撃と全体電撃攻撃に、ジャガンのように砲弾を迎撃してくる。
そしてグラトノスは単体通常攻撃と全体火炎攻撃に、身体を揺らして全体を津波で攻撃してくる。
真ん中のグラトノス本体さえ倒せばいいのだが、左の首が回復し、右の首は砲弾を迎撃するので先ずはこの二本から倒すのが良い。
特にジャガンとナートにグラトノスの首との連戦なので、ドリルだらけにしたディノヒウスでS-Eラッシュすると弾を気にせずダメージを稼げる。
実は煙幕とスイミンDXが通用するので、さっさと右首を眠らせて袋叩きにして倒すと、後が滅茶苦茶楽になる。
また、首が3本あると火炎・凍結・電撃属性の三位一体攻撃を使ってくるが、その派手なエフェクトからフリーズ報告が多数ある。
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