もぐもぐカービィとは、カービィがごはんをもぐもぐするアニメ動画である。
現在は動画投稿者によって最初の投稿動画は削除されている。
概要
カービィがごはんを食べるという内容の、非公式の短いアニメ。カービィの動きや声の再現率、クオリティは非常に高い。カービィの声はテレビアニメ版(アニメカービィ)準拠だが、後述するようにアニメからの流用である。
1話時点では、カービィがもぐもぐするときは、箸などの食器を使ってお行儀よく食べている。吸い込みも使うものの、皿ごと吸い込むことはないようだ。
カービィが「食べていいの?」というような素振りを見せるとカメラが上下に揺れていた(=うなずいていた)ため、自撮りではなく、撮影者の人がいるようだ。
ニコニコ動画での投稿者名は「ナゾのクリエイター集団」であり、アカウントページの説明には「手描き動画を投稿するナゾのクリエイター集団のアカウント。投稿内容はUP主によって それぞれで異なる。」と書かれている。
Twitterのアカウントは「@mg_poyo」、pixivのアカウントは「もぐもぐカービィ」、YouTubeのアカウントも「もぐもぐカービィ」という名前。それ以外の情報は明らかになっていない。動画の最後には「グッズや同人誌もよろしくね!」というメッセージがあるものの、それ以外にはグッズや同人誌関連の情報は出なかった。
ニコニコ動画に2019年7月21日に1話が投稿された直後から再生数・マイリスト数が急増し、24時間総合ランキング1位を獲得、一躍人気動画となった。投稿から1週間程度はYouTubeやTwitterよりもニコニコ動画の再生数が多い状態になっていたが、後にYouTubeに再生数を抜かれた。YouTubeのユーザー母数の方が多い上に、カービィも「ぽよ」しか言っていないので、言語の壁を越えて外国人にも注目されていったためである。
アカウント一斉削除騒動
2019年8月9日にニコニコ動画・YouTube・Twitter・Pixivの当該アカウントが削除された。これに伴い、動画・画像の閲覧が不可能となった。「ナゾのクリエイター集団」からは特にアナウンスはなく、詳細は不明である。なお削除直後から複数のアカウントによりYouTube等に再アップロードされているが、このアカウントはナゾのクリエイター集団ではないとのちに作者が言及している。
閲覧が不可能となる前には、動画のタイトル・説明文には一切「非公式」であることが書かれていなかった。公式(一次創作)の動画と勘違いした人もいたのにもかかわらず、その状態で同人誌・グッズ販売を行おうとしていた。この記事の書き込みから著作権の問題を意識し、自主的に削除したと説明されている。
なお、これに関連して内容が原作に準拠していないという指摘もあるが、単なる二次創作として見れば描写自体にはさほど問題はないと考えられる。当記事の掲示板では「カービィは箸を使って食べない」という指摘には「アニメカービィでは箸をちゃんと使って食べている(92話)」という反論がされているし、「咀嚼もしない」という指摘には「星のカービィ64では咀嚼している(ムービー)」という反論が返っている。
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https://twitter.com/0604kisui/status/733164218829004801
また、「そもそも二次創作なんだから原作に忠実である必要性は無いだろ(>>49)」「動画の本編部分にケチ付けたら世の中の二次創作者の殆どは死んでしまうので程々にしてさしあげろ(>>50)」という意見もある。
もちろん、二次創作として見た際の描写に問題がないからと言って先述した一次創作と誤認しうる状態で同人誌・グッズ販売を行おうとした件が咎められないわけではない。
また、音声部分はアニメカービィからの流用である可能性が高く、著作権侵害となっているという指摘もある。音声使用自体は他のネット上のMAD動画でも散見されるが、音声を無断使用した動画を宣伝にして同人誌やグッズで利益を得ようとしていたという点で特に問題視する意見がある。
8月13日以降の動き
8月13日に当記事の掲示板にもぐもぐカービィの作者のひとりを名乗る書き込みが現れる(>>94)。その後、15日にTwitterアカウントが復活し、もぐもぐカービィで多くの人に迷惑をかけてしまったことへの謝罪と、投稿・削除に至るまでの経緯が漫画で説明された。もぐもぐカービィ1話の背景の線画・色画が投稿されており、当アカウントが作者本人である可能性は非常に高い。
内容の真偽は不明だが、ツイートの漫画に書かれた経緯の概略は以下のようなものである。
中学生4人組が旅行で会ったコミケの人に憧れ、自分たちにも何かできないかと考え始めた。そのとき、VHSのアニメカービィを見て内容が面白いと思い、食べ物を口に入れるカービィを見てもぐもぐカービィを発想した。投稿者が動画の内容を伏せ親戚の人のPCを借りて投稿し、グッズや同人誌の売上を地方に住んでいたメンバーのうちの1人の交通費として使おうとしたが、予想以上に動画が伸びてしまった。
しかし、ニコニコ大百科の当記事の二次創作・著作権関連の書き込みを見て、4人で話し合った結果「二次創作は犯罪である」と考え、全てのアカウントを消去した。ちなみに「ナゾのクリエイター集団」というアカウントはもともとは借り物で、実況プレイヤーやオリジナル動画制作者、ゲーム手描き二次創作者などの別の投稿者と共有で使うはずのものだったが、これも話し合いの結果消してもらった。
経緯を親戚の人に説明した後、まとめブログに「もぐもぐカービィが任天堂に訴えられて消された」と書かれたが、特に任天堂から何か言われたことは無かった。「炎上して当然のことをしたんだからもっと炎上すべきだ、その上で謝らなければならない」とも考えたが、ニコニコ大百科の当記事に「ツイッターやブログで謝罪と経緯の説明をした方がよい」と書かれていたため、ツイッターへの投稿を行った。
メンバーは数日寝込み、地方のメンバーとは連絡が取れなくなった。
翌16日昼に再びTwitterアカウントが消失し、現在は連絡が取れない状態になっている。
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https://twitter.com/mg_poyo/status/1161990737799462912
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一方で当記事掲示板やTogetterでは「二次創作全体を悪とみなしている」などの批判もある上、「そもそも本当に中学生なのかどうかが疑わしい」という意見も出た。以下にそのように考えられた理由を記述する。
- 漫画のフォントがモリサワのゴシックMB101であり、同人活動に不慣れな中学生が使うフォントとは考えにくい(17日19時半追記:実際はWindows等でも標準で入っている創英角ゴシックUBである)
- メンバーのうちの1人の東京までの交通費が5万円という記述があったが、大人の同伴なしでLINE仲間との旅行を親が許可する距離とも考えにくい
- 掲示板への書き込みが8月15日で、寝込むなどのショックを受けながらもそれから約1日で高いクオリティの漫画を描き上げており、あまりにも行動が迅速すぎる
- 地方のメンバーとテレビ電話等でやりとりをしながら映像作品を作るという、中学生にしては高度な能力を持っている
- 星のカービィのアニメのVHSは多くはレンタル向けであり手に入りにくい上、もう現在は中学生の目に触れることも少ないVHSから音声を抽出する技術を中学生が持っている
17日昼にTogetterでナゾのクリエイター集団と関連の深いと考えられるアカウント群が発掘されたが、直後にすべて削除された。
関連項目
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