シンカリオン E5はやぶさとは、テレビアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』及びタカラトミーから発売されているロボット玩具シリーズに登場するロボットである。アニメ作品並びにおもちゃシリーズにおける主人公機となる。
概要
全長 | 26.5m(アニメ版) 40m(PV版) |
重量 | 100t |
新幹線モード | E5系はやぶさ |
運転士 | 速杉ハヤト |
所属 | 超進化研究所・大宮支部 |
武器 | カイサツソード |
必殺技 | グランクロス |
ベースはE5系はやぶさ。新幹線超進化研究所が初めて開発したシンカリオン。脚部のスラスターが特徴で、大ジャンプと空中での高速機動が可能。ウイングを背中に装備することでその性能はさらに強化される。脚部にあるツメも強力。パワー、スピードとのバランスが重視された機体である。
新幹線モードは3両編成となっており、1両目(先頭車両)がシンカリオンの上半身、3両目(後尾車)が下半身に変形して連結ことで本体を構成。2両目(中間車両)はカイサツソードやウイングなどの武器が収納されている武器庫となっている。
他のシンカリオンと違い、非常に高い適合率とナビゲーターである車掌ロボット・シャショットを触媒としたインターロックが無ければ手足を満足に動かすことすらできない。そのため、適合する運転士が中々見つからず、96%という脅威的な適合率を持つ速杉ハヤトが乗るまでは地下格納庫の隅で待機状態が続いていた。
運転士であるハヤトとシャショットの思いが重なり合う程、性能が格段に上昇し、ハヤトの適合率の上昇によって絶大な力を発揮する。逆に、必要以上の適合率が無ければ武器と技は使えず、素手や蹴りによる格闘戦で行うしか対抗する手立てがなく、最悪の状況下では戦闘中に機能停止を起こしてしまう。また、ハヤトとシャショットが仲違いなど意思が噛み合わなかったときにも、機能停止を起こす。
良くも悪くもあらゆる可能性と潜在能力が秘められた機体であり、後述するように他の機体とのリンク合体やクロス合体によってさらなるパワーアップが可能である。
アニメでは1話から63話まで主人公機として活躍しており、数々の巨大怪物体やエージェント、ブラックシンカリオンとの戦いに勝利している。64話でハヤトがカイレンとの決戦を前にE5はやぶさ MkIIに乗り換えたため以降のテレビアニメシリーズでは登場しなくなる。劇場版では、ゲンブが運転士として搭乗し、再登場する。なお、ゲンブが運転士を務めた際はなぜかシンカギアの声がゲンブ本人になる。
必殺技・武器
- グランクロス
- 胸部のE5系先頭部の連結器カバーを開いて最大出力で放つ必殺技。シンカギアのレバーを一番上に倒すことでエネルギーをチャージし、一気に下げることで超強力なビームが放たれる。多大なエネルギーが必要なため発射に限りはあるが、エネルギーが最大値の場合では一回の戦闘で最低三発は放てる。
- カイサツソード
- 超スピードと強力な剣の技で相手を圧倒する専用武器。刀身を正面に翳し、相手をビーム状の改札機に封じ横一線に切り裂く。ちなみにハヤトが初陣で使用したとき、レイルローダーをわずか10秒で瞬殺している。リンク合体時には、ハヤトの適合率が上がったことで超カイサツソードに進化し、同じ武器を持つH5はやぶさと組んだときはダブルカイサツソードを放つことができる。
リンク合体
シンカリオン E5+E7(イーファイブ・リンク・イーセブン)
E5の上半身に山岳地帯での単独走破が可能なE7かがやきの下半身からくるパワーを加えた局地戦闘形態。右手にはカイサツソード、左手にシャリンドリルを持つ。厳しい環境下での戦いでもパワーを保ったまま戦い続けることができる。
必殺技であるグランクロスもE7のパワーが加えられた青い閃光を放つ。
シンカリオン E5+E6(イーファイブ・リンク・イーシックス)
E5の上半身に地上機動力の高いE6こまちの下半身部分を加えた近接砲撃戦闘形態。右手には適合率が高まった事で装備可能となった超カイサツソード、両肩にフミキリキャノンを装備する。機動力がさらに向上したことで敵の懐に飛び込む戦い方が可能となる。
グランクロスの火力も高くなり、赤い閃光を放つ。シンカリオン E5+800(イーファイブ・リンク・はっぴゃく)
シンカリオン E5+800(イーファイブ・リンク・はっぴゃく)
E5の上半身に飛行能力を付与された800つばめの下半身を加えた遠距離飛行形態。右手には空中からの攻撃が可能となった超カイサツソード、左手にはパンタグラフアローを備え、背部のスワロウウイングによって音速を超えるスピードで自在に空を飛ぶことが可能に。
グランクロスの光は黄色に輝く。
シンカリオン E5×500(イーファイブ・クロス・ごひゃく)
概要
速杉ハヤトが操縦するE5はやぶさと速杉ホクトが操縦する500こだまが「クロス合体」したことにより誕生した機体。子供と大人が力を合わせたことにより、速杉ハヤトの適合率が飛躍的に上昇し、ブラックシンカリオンに対抗できるだけの機体性能を手にする。
E5はやぶさの先頭車両と500こだま4両編成全てが合体。500本体が右腕パーツを構成し、装備するミサイルシールドなどの武器パーツはE5の左腕合体パーツとして纏う。そして500の両腕となっていたパーツは脚パーツとなる。そこへ両腕を収納した状態のE5の上半身部分が合体し、最後に額部分に頭飾りが装着されることで合体が完了する。
超進化研究所地下訓練所でのブラックシンカリオンとの戦いで登場し、見事ブラックシンカリオン撃退に成功。しかし、高い性能を持つ反面、後述するように超グランクロスを一発放つと機能停止になるという諸刃の剣の側面が大きく、超進化研究所が新たなシンカリオンの開発に踏み切ったことからしばらくの間出番はなくなっていた。桜島でのカイレンとの一度目の戦いで再出動し、カイレンを撃退するもこれは、これはシャショットのディープラーニングシステム回収を目的としたカイレンの作戦だった。
必殺技・武器
- 超グランクロス
- 「グランクロス」を上回る大出力の粒子ビームを発射する最強の必殺技。ただし、全ての電力を集約させる為に出力全開した後はシンカリオンの機能が停止する欠点を持つため、一度限りしか打つことができない。
- ブラックシンカリオン・バーサーカーモードとの戦いでは、超進化研究所の全電力を送電して充電するというウルトラCによって2発目の発射を実現させている。なお、その後バージョンアップを施し、地底世界でカイレンと戦った際は複数回の発射が可能になっていた。
- カイサツトライデント
- E5はやぶさのカイサツソードが、500こだまのシンゴウスピアと合体したことにより三又の槍となった専用武器。
シンカリオン E5×ドクターイエロー
概要
E5はやぶさとドクターイエローがクロス合体したシンカリオン。ブラックシンカリオン・バーサーカーモードをも圧倒する力を持った最強形態。E5の先頭車両とドクターイエロー5両編成全てが合体し、E5の機体をドクターイエローが包み込み、ボリューム感のある黄金に光り輝く神々しいビジュアルとなっている。
アニメにおいても複雑な変形シーンが特徴的になっているが、一旦核となるE5を分離し、ドクターイエローの脚が左右逆、胴体(ドクターイエローの最先頭車両部分)の機首部分と最後尾車両が両肩になる。E5側は500とのクロス合体と同じように両腕が収納された上半身部分のみとなり、下半身部分は両脚が収納され腹部から膝上までのパーツとなる。そして、ドクターイエローの専用武器だったレーザーウェポンは、ウイング部分として構成される。最後にヘッドギアを装着することでクロス合体が完成する。
圧倒的なパワーを持つE5×500だったが、消費エネルギーが想定外に大きいという問題を抱えていた。その問題を解決すべく超進化研究所名古屋支部と超進化研究所京都支部が共同に開発した機体である。合体後の戦闘力は圧巻なものであるが、クロス合体を実現するには運転士同士の適合率の誤差が0.2%前後という厳しい条件がある。ドクターイエローの運転士である清洲リュウジの適合率がハヤトの高い適合率に近づくことができたため実現するに至った。
3度目となったブラックシンカリオンとの戦いで登場し、その圧巻の戦闘力と神々しい姿は敵であるセイリュウも思わず見とれてしまう程だった。戦いの中で、ハヤトはゲンブを殺されたことで復讐心に駆り立てられていたセイリュウとの対話に成功し、お互いを分かり合うという目的を果たす。
必殺技・武器
- ウルトラグランクロス
- E5×500の超グランクロス、ブラックシンカリオンのヘルグランクロスをさらに上回る大出力の粒子ビームを発射する究極の必殺技。超グランクロスの弱点であった電力の大量消費を解消するために、背中のウイング上の翼に大気中のエネルギーを収束することで発射される。
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関連項目
外部リンク
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