「ロトの墓」とは、リンクの冒険に登場する勇者ロトのお墓のことである。
また、それを契機にした一連のゲームキャラのお墓パロディーについて記述する。
概要
リンクの冒険
1987年1月14日に任天堂より発売されたゲーム「リンクの冒険」では、サリアの町にあるお墓を調べると、「ユウシャ ロト ココニネムル」というメッセージが表示される。
ゲーム中では何の説明もないが、勇者ロトとは「ドラゴンクエスト」に登場するロトであることは明白で、公然の事実として認知されている。
ドラゴンクエストはもちろん他社であるエニックスのゲームである。
そのため、見方によっては「他社の看板作品のキャラのお墓を出すなんて何事だ」と思う人もいなくはないであろうが、おそらくはスタッフの遊び心から付け加えられたパロディーだと思われる。
なお、バーチャルコンソール版でも、このお墓は削除されていない。
ファイナルファンタジー
1987年12月18日にスクウェアより発売された「ファイナルファンタジー」のエルフの村に、今度は「リンク ここにねむる。」と、リンクの墓が登場した。
多数の移植やリメイクが存在するFF1だが、それらでもこのお墓は削除されていない。
ケルナグール
1989年7月21日、ナムコが発売した「ケルナグール」には、「(中略)フリオニール ここにねむる いったい だれのことだろう」と、FF2の主人公であるフリオニールの墓が登場している。
「ケルナグール」には、「ゆうしゃのはかは めぐりめぐる リンクしかり ロトしかり」というメッセージも登場しているため、上記2作品の影響で作られたものだと思われる。
また、ケルナグールにはお遊びで他社製のゲーム、アニメのパロディーが多数登場しているため、このお墓パロディーもその中のひとつに過ぎない。
こうしたパロディーの問題なのか、「ケルナグール」は移植もリメイクも行われていなかったのだが……。
2020年8月20日、Nintendo Switchでナムコットコレクションのひとつとして移植された。
天外魔境II 卍MARU
1992年3月26日、ハドソン発売の「天外魔境II 卍MARU」では、神戸の外人墓地にはこれでもかと言わんばかりに、多数の他社製ゲームキャラをもじった漢字名のお墓が登場した。
ここでもロトの墓とリンクの墓が登場している。
但し、リメイク版では残念ながら外人墓地はマップごと削除されている。
移植版でも墓地の碑銘が削除されている。(※PCエンジン mini 収録版では復活)
- 亜土留(アドル) 「イース」
- 競押王子(セリオス王子) 「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」
- 嗚呼佐亜(アーサー) 「魔界村」
- 悪胡瓜(ワルキューレ) 「ワルキューレの伝説」
- 死門(シモン) 「悪魔城ドラキュラ」
- 麻里魚(マリオ) 「スーパーマリオブラザーズ」
- 林句(リンク) 「ゼルダの伝説」
- 呂戸(ロト) 「ドラゴンクエスト」
スターオーシャン Till the End of Time
この一連のお墓パロディーはしばらく影を潜めていたが、2003年2月27日発売『スターオーシャン Till the End of Time』(スターオーシャン3)には、カルサアの町で「ユウシャ ロト ココニモネムル。」というお墓が登場した。
こちらは開発がトライエースだが、エニックスから発売されているので、ついに本家でもロトのお墓パロディーが登場することになった。
※その他、この作品にもお墓が登場するよ、という情報があれば、追記するか掲示板へ情報提供をお願いします。
関連動画
お墓パロディーに関するニコニコ動画の動画を紹介してください。
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関連項目
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