自動人形 単語

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ジドウニンギョウ

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自動人形とは、人間の手によらず内部駆動装置により自立して動くことのできる機械仕掛けの人形の総称である。

オートマータとも呼ばれる。人間の手や糸によって操作される操り人形と対されることもある。

東洋のからくり人形と似ているが、に西洋で作られたものがこう呼ばれることが多い。

概要

は人類の発祥の時代までさかのぼるといわれており、ギリシア神話の中でも自分の作った彫刻にをし、その人形が動き回れるようにしたピグマリオンの話などが伝わっている。技師の話としてはやはりギリシア神話からクレタ島タロスの話が有名である。また、ユダヤ教に伝わるゴーレムの話も自動人形の伝説とみなすこともできるだろう。

ただし、実際に自動人形が登場するのには機械文明が発達し、歯車などが登場してからになる。

18世紀になると実物の自動人形が現れ始め、楽器演奏したり、手紙を書いたりと様々な仕掛けが施された自動人形が登場している。

しかし、時代が下ると歯車とぜんまいなどによる自動人形はれていき、レトロアンティークとなっていく。現代ではより精密な機構や装置を搭載した人動物人形などが登場しているが、それらはロボットと呼ばれることが多い。

現代につながるロボット萌えはすでにギリシア時代に確立されていたと考えると非常に感慨深いものである。

創作の中の自動人形

物語の中では自動人形は独立した種族として扱われる場合もあり、その場合人ではない人形としての特性を生かしたり、人形ゆえの美しさなどを誇ったりしている。

ただし、概要部分で述べたように現代文明の技術で作られたものは総じて『ロボット』に分類されることが多く、人であればアンドロイドに分類されてしまうことも多い。そのため、現代作品の中での自動人形の分類は科学技術ではなく、サイバーパンク異世界の技術、あるいは錬金術などの魔術で構成されているものが多いと考えられる。

どの作品においても人に似せて作られたが人と違う存在ゆえの悩みやを抱えていることが多い。人になりたがっている姿や人と別の価値観を持っている姿はよく見かけられる。また、その対としてサイボーグ機械化した人間が登場することも多い。この辺もアンドロイドロボット属性が重なっている。

川上稔の自動人形

川上稔作品に登場する架の種族

初出は都市シリーズ第2弾『エアリアルティ』。その後の『都市シリーズ』や『終わりのクロニクル』にも登場し続け、最新作の『境界線上のホライゾン』にも引き続き登場している。なお、それぞれのシリーズにおいての世界観は違うため、登場する自動人形たちの設定にも変更が見られる。

なぜか女性タイプが非常に多い。

ネタバレ注意 この記事は、原作(既刊)」のネタバレ成分を多く含んでいます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『都市シリーズ』の自動人形

歯車機械部品で作られた自動人形が基本。ただし、この世界の自動人形は自らの意志で体を作り替える機を持っており、望めばどんどん人間に近づいていく。妊娠が可になった体さえ存在している。

クラウゼル

エアリアルティ』に登場する川上稔最初の自動人形。視覚機は持っていない。

後発のほかの自動人形にべて感情表現は豊かに見える。自動人形特有の感覚のずれも少なめのように見受けられる。これはコッペリア効果(長年使い続けた具は命を持つという考え)による成長と言及されており、その効果は左胸のに収められている歯車に蓄積されている。

製造元はスコットランドヤードの技師フランドル・アイレポーク。同のものが32体作られており、作中では26体のクラウゼルが稼働中。一度に複数のクラウゼルが出現したこともある。

最後の戦いで破壊されたが、歯車は取り出されており、スペアパーツをすべて使って修復された。エピローグでは視覚機も手に入れている。

ロゼッタ・バルロワ

閉鎖都市巴里』に登場するメイド自動人形。こちらもクラウゼルと同様、成長機を持つ。ただし、稼働時間の割に成長の度合いは低く、「笑う」といった人として基本的な動作すらまともにできていなかった模様。しかし、作中で主人公少女たちと触れ合うことによって急に成長していく。

閉鎖都市巴里』は登場するキャラクターたちの日記や報告書の体裁で物語が進んでいくため、ロゼッタ日記も登場する。この日記の記述にも当初は段落などが入っていないなどの未熟ぶりが出ていたのだが、成長とともに段落その他の記述のパターンが増えていく。

その正体は身長8ヤードの人駆動機器「重騎」の反応速度を向上させるための「アティゾール計画」で作られた自動人形の生き残り。本来は人間が同化して動かすはずの「重騎」を同じ機械である自動人形が同化して操縦させることで反応速度を上げるという考えのもとに作られた。作中ラストではその本来の機を発揮。同じく反応速度を上げるため人間の体と感情を捨てて義体化を進めた相手と重騎による死闘を繰り広げた。

 

『終わりのクロニクル』の自動人形

10個の異世界のひとつ、3rd-Gにて作られていた人等身大のアンドロイド。また、それをもとに別世界などでも開発が行われていた。川上作品の時代的には『終わりのクロニクル』が自動人形が出てくる作品の最初になる。

Sf

作中で初登場した自動人形。大城・至の女を務める独逸UCAT製自動人形。

感情は持たないはずだが人である至の扱いは悪い。

メイドさんなのでもちろん戦闘もお手の物。スカートの中には重火器がいっぱいいっぱい。

交渉部隊の一員として全巻に登場する。

sfはザインフラウの略。

『境界線上のホライゾン』の自動人形

人を模した血に陶器のフレーム、そして関節部はワイヤー脂材による身体。これが私ども自動人形です。」

概要

処では境界線上のホライゾンに登場する自動人形を説明する。

機物にを宿した種族の総称。の状態で生まれ体のどこかにを宿した器物があり、自動人形の本体となる、故には存在しない。
肌は陶器のようになめらか。 動は地脈に流れる流体で、その流体を抽出する心臓がある。

痛みと関節可動域を無視した可動が可であり、記憶素子さえあれば別の体に移し替える事が出来る。
が外れた体はそのが外れる前の命に従い、基礎フォーマットと余節約動作で稼働する。
その特性から自動人形に襲名させ、分解することで死んだことにしたり、自爆を持って作戦(尚、作戦における報酬が新の体だったりする)とすることも出来る。
しかし心がほとんどいため、最初からインストールされた術式か外燃拝気による術式しか扱えず、武神と合一することも不可能である。(例外としては武神に自らを組み込むか、武神その物を最初から体とするかである)

情報処理に長け、判断速度は人類の一千倍から最速で万倍程度。感情がいため
直諌、冷静、辛辣な物言いをするのが特徴で表情としての感情と言動が直結していない。
理系自動人形はセメント度が増す。高負荷処理時には人工知能を演算処理にほぼ回すため眠そうな眼をする。
あらゆる状況からの最善を選択するのが特徴で、総ての事を精してからでないと結論が出せないため、不測の事態や直感、感性に頼る事、技は人類より劣る。
個人の嗜好よりも信頼のおける価値に判断の重きをおく(武蔵酒井に「高いお茶ですから味わってその様に感想を述べるように」と言ってのけた)また、味覚については美味いものを作り続けると経験の絶対値が偏るため、時々不味いものを作って均を取る。

清掃は種族特性業務。人と客人に奉仕する事を基礎本とするが、敬うかは別。
代の時代から「人に尽くすのは本であるが、敬う事は本ではない」というのが自動人形の存在権である。

体の駆動系とマテリアルによって種類が分かれる。

種族基本技としては

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最終更新:2024/05/01(水) 13:00

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