使用例
依衣子:……光っている花かい…? 覚えているかい、勇?
勇:な、何を?
依衣子:あんたが花をくれた事があったろ? いつも二人だけで、お婆ちゃんは下の村にパートに行ってた頃さ。
あのプレゼント、嬉しかった…。誕生日のプレゼントだった…。
勇:ごめん、覚えていない。(即答)
依衣子:…そうか、そうだろうね! あんたは両親を裏切り、家族の絆なんて断ち切って、オルファンから出て行った!
勇:違う! 姉さんだってオルファンを離れれば、俺の言おうとしている事は解ってくれる!
依衣子:お前はオルファンを…傷つける! (勇に向かって拳銃を発砲)
勇:姉さん! (散る花)
カント君:アッ!アッー!
勇:姉さん!…ああっ!
カント君:アアアッー!
勇:うっ…!まったく抗体になりきってる!
勇:何が不満なんだ!この世界に!
解説
アニメ「ブレンパワード」第11話『姉と弟』での1シーン。主人公・伊佐未勇とその姉・伊佐未依衣子(作品中ではクインシィ・イッサーと名乗る)は姉と弟ながらも互いに敵対する勢力に属するが(勇が裏切った形である)、もともと二人の仲は悪くなく、依衣子は第一話では厳しく接する場面もあったが上記の通り本心では勇の事を気遣っており、一方勇も以前に同じくオルファン側から救う事が出来たカナン・ギモスと同様に依衣子をオルファンから救おうとする。
劇中での勇と依衣子の戦闘の際に互いの機体が不時着し、たまたまそこに居た天才少年・カントが実験の為にグランチャーの手の部分に花を置き、そのグランチャーの中から依衣子が出てきた所から上記のシーンが始まる。そして花を見た事で依衣子は、姉弟と祖母の三人で田舎に暮らしていた頃の勇との大事な思い出を話す。しかし勇はそんな依衣子に対し、思いやる言葉をかけるどころか、覚えていないという。気持ちを踏みにじられたと感じた依衣子は激怒し、勇を攻撃し、彼の元を去っていった。
ちなみにこのシーン、勇は本当に覚えていなかったのではなく、立派なプレゼントをあげられなかったことへの照れ隠しの為に覚えようとしなかった、忘れようとしていたとのだという(小説版より)。もし、この時にもう少し優しい言葉をかけてあげられたなら……
人と人とのコミュニケーションの中で、些細な一言がどれだけ相手に影響を与えてしまうのかという見本である。あなたも動画中のコメントで、或いはネット掲示板の書き込みで、もしくは実生活の中で何かを書き込んだり話したりする際、自分が伝える事を確認し推敲してみてはどうだろうか。気付かぬうちにあなたも「ごめん、覚えていない」のような事を口にしているかもしれないのだから…
関連動画
関連商品
関連項目
- 18
- 0pt