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アッザムとは、機動戦士ガンダムに登場するジオン公国軍のモビルアーマーである。
形式番号はMAX-03。
概要
ジオン脅威のメカニズムを象徴するトンデモメカの一つ。８基ものメガ粒子砲砲台を搭載したタマネギのようなボディに接地用ダンパーを4つ持った、差し詰めクレーンゲームのアームのような見た目をしている。その特徴的な見た目からタマネギや永沢君(ちびまる子ちゃんの登場人物)と言われる事も。
アッザムの原型になったのは、月のグラナダ基地に配備されていた移動式対地攻撃兵器G87「ルナタンク」。このルナタンクを元にアッザムは設計された。地球上で運用するため、ルナタンク時代には無かったホバーエンジンや接地用ダンパーが増設され、新武装として電磁波で敵機を4,000℃に蒸し焼き＆電子機器の破壊を行うアッザムリーダーも装備された。
ミノフスキークラフトを搭載し、大気圏内での飛行能力を獲得しているがジオンのミノフスキークラフト技術は連邦よりも劣っており長時間の飛行は不可能だった(一説では飛行時間5分とも)。しかしファーストガンダムではマ・クベの飛行基地のような扱いで、長時間飛行しているかのような描写があった。
操縦士と射撃手が乗り込み操縦するのだが、非常時はオートパイロットで1人でも操縦できるようになっている。アッザムといいビグ・ザムといいアプサラスⅢといい、ジオンのMAは複座式であっても非常時は1人で操縦が可能となっている場合が多い。
作中でのアッザム
機動戦士ガンダム第18話に初登場。なんと前線の視察に来たキシリア・ザビを乗せ、マ・クベとともに夜間飛行を行い採掘基地の視察をした。その際に護衛としてドップ2機が随伴している。翌日、102採掘基地に待機していたところを偶然にもガンダムと遭遇。アッザム・リーダーでガンダムを捕らえ、アムロを大いに焦らせたが決定打とならなかった(アッザムリーダーにはザクを簡単に弱らせる威力がある)。ガンダムの頑丈さを窺わせる場面と言える。その後、ガンダムの反撃でメガ粒子砲台を幾つか破壊され、撤退した。放ったメガ粒子砲をガンダムのシールドに何度も防がれている所を見ると、モビルアーマーにしては少々火力が低めである。
機動戦士ガンダム戦記及びリメイク版に当たるサイドストーリーズにも登場。オデッサの戦いにて、グール隊隊員が搭乗した。連邦軍に投降しようとした友軍機を「処刑」し、マット率いるMS小隊に襲い掛かる。ビームの雨を四方八方にバラまき、アッザムリーダーも飛ばしてくる強敵。最期はマットたちに敗れ、撃破される。
アッザム・オルガ
ドリームキャスト専用ソフト「機動戦士ガンダム外伝コロニーの落ちた地で…」に登場するアッザムの改修機。ジオン軍オーストラリア方面軍に1機が支給され、ヒューエンデン基地の前面に設置された防衛要塞に配備されていた。基本的にはアッザムと同じだが機体の色が白亜になっており、メガ粒子砲が実体弾に換装されている。また新たにミサイルが搭載されるなど細部にマイナーチェンジが施してある模様。アッザムリーダーも健在である。
既にア・バオア・クー攻防戦が終結した0080年1月1日、防衛要塞の戦力として出撃。突入してきた連邦軍のモビルスーツ隊を壊滅に追い込んだ。後続のホワイト・ディンゴ隊との戦闘では地下からリフトで出撃し、守備隊のモビスルーツとともに迎撃する。オアシスからは「小型の移動砲台」「アッザムタイプ」と評されている。対空迎撃能力を持っており、連邦軍航空隊の進軍に支障が生じる事からホワイト・ディンゴ隊の破壊目標にされた。交戦の結果、アッザム・オルガは撃墜。防衛要塞の対空兵器は全て沈黙し、ヒューエンデン基地への進軍路が開かれた。ちなみに小説版には登場していない。
なお、サイドストーリーズにて字幕が付くまで本機は「アッザモード」と呼ばれていた。どう聞いてもアッザモードにしか聞こえず、コロ落ちのムービーには字幕も無かったため長らくそう呼ばれていた。
リメイク版に相当するサイドストーリーズでは原作同様に防衛要塞に配備されていた。侵攻してきた連邦軍を瞬時に全滅させたような描写がなされ、恐怖感を煽る。一度戦闘をこなしたためか原作と違って地上に駐機していた。そしてアッザム・オルガのパイロットたちの会話が追加された。
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