アブラハムの宗教(Abrahamic religions)とは、宗教の分類の一つである。
概要
中東地域で成立したユダヤ教、およびそこから派生して成立したキリスト教・イスラム教など、同じ流れを汲む宗教の総称。狭義にはユダヤ・キリスト・イスラムの三宗教のみに限定して言う場合もある。
神が唯一であること、世界が6日間で創造されたこと、預言者アブラハムやモーセに啓示が与えられ彼らが神と契約を交わしたことなど、同じストーリーを共有する。これらはユダヤ教の宗教文書「トーラー」に記されていた内容である。
日本の「幸福の科学」やベトナムの「カオダイ教」、さらにアメリカ大陸のアフロ・アメリカン宗教各種などは、「アブラハムの宗教」の教義の一部を取り入れてはいるものの他の宗教の要素も強くミックスしている。そのため通常「アブラハムの宗教」とは分類されないことが多い。
イラン発祥でイスラエルに現在の本拠地がある「バハーイー教」はヒンズー教・仏教・ゾロアスター教などの要素を含むが、歴史的にみてイスラム教から派生している事が明らかであるため「アブラハムの宗教」とみなされる場合もあるようだ。
各宗教のシンボルマークは、ユダヤ教はダビデの星、キリスト教は十字架、イスラム教は三日月で表されることが多い。また、一般にエルサレムが共通の聖地だとされることが多い。
関連項目
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