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フライパン(frying pan)とは、フライや炒め物を調理する際に利用される径が大きく浅い片手鍋である。
概要
他の鍋と比較して、深さがないので容積は小さい。
一般的には"炒める"や"焼く"のに用いるが、餃子や目玉焼きを調理する際にはフタも使って"蒸す"こともある。
たいていフタは使わないが、工夫次第で煮たり茹でたりも揚げたりも出来る万能鍋である。
『パンはパンでも食べられないパンってなーに？』というなぞなぞの解答の一つとしても有名。
フライパン選びのコツ
フライパン選びのポイントは大きさ（重さ）と材質の2つ。
大きさ
コンロ・IHクッキングヒーターの火力・加熱出来る範囲でフライパンの最大半径が決まる。小さなコンロに大きな直径のフライパンで料理をしても､フライパン全体が均一に温まらず、炒め物､焼き物料理が上手く行かない。加熱調理器具の大きさに合った大きさのフライパンを選ぼう。
又､大きくて重い金属製のフライパンを振り回すのも大変である。体格と体力にあったサイズと重さのフライパン選びは大変重要である。
材質
フライパンの材質は鉄・（フッ素樹脂系加工した）アルミニウム・ステンレスが一般的だが銅・チタンなどの金属やホーロー・耐熱ガラスなども使われる。アルミの場合焦げ付きやすいのでテフロン加工されているものが人気である。ここではフライパンの材質として一般的な
の3種類の材質の特徴と料理やコンロとの相性について見てみよう。
鉄は油となじみやすいく、熱に強い。他方他の金属と比較して重い。また錆による腐食に弱い。使用後は水気をよく拭いておかなければならない。ただし、空焚きして高熱を加えることで黒錆（四酸化三鉄）が表面に被膜（黒錆被膜）を形成、これによって腐食を防ぐことができる。使い込めば使い込むほど油と黒錆被膜が馴染んできて長期間使用が可能である。
よって、強い火力で一気に炒める野菜・肉等の炒め物料理や、最初に表面を強火で焼いて肉汁を封じ込めるステーキ等の焼き物料理では鉄製のフライパンとガスコンロが使い勝手が良い。鉄製フライパンは、高熱環境でも他の金属製のフライパンより長持ちがする。
逆にフライパンを空焼きをして､黒錆皮膜を生成出来ない、IHクッキングヒーターと鉄製フライパンは、組み合わせとしては良いとは言えない。黒錆皮膜を事前に生成加工済みの鉄製フライパンが発売されてはいるが､空焼きのお手入れが出来ない以上お薦めは出来ない。
フッ素樹脂系加工したアルミ製のフライパンは手入れが簡単である。丁寧に使えば油を敷かなくとも焦げ付くことはない。鉄と比較して軽いというメリットもある。他方高熱に弱く、耐用年数が短い。鉄製で必要だった空焚きをフッ素系樹脂加工したもので行うと、フッ素樹脂が変性してはがれやすくなる。さらに空焚きを続けると異臭を伴うガス（有害）が発生することもあるので注意が必要である。また摩擦にも弱いので研磨剤のあるクレンザーや金だわし、金属製のヘラ等の使用は控えなければならない。一旦剥げてしまった樹脂は元には戻らない。専門の業者に委託して再加工してもらうことも可能ではあるが、比較的安価であるため再購入することが通常である。
よって、卵料理やパンケーキの様な､強火を使わない料理は､軽くて洗浄の容易な､フッ素樹脂系加工のアルミ製フライパンが取り回しが良いと言える。特に卵料理・パンケーキ専用のフライパンを通常料理のフライパン以外に用意しておくと便利である。またリゾットや魚介のムニエルのように弱火で柔らかく火を通す料理にも有効である。
他方、チャーハンのように強火でいためる料理をつくる場合、水気が残ってしまい、どうしてもべチャットした感じになってしまう難点がある。
ステンレスは保温性がよい。手順さえ踏めば蒸し焼きをしても鉄製のように焦げ付くことはない。フッ素樹脂系加工のように寿命は短くない。錆びない。他方焦げ付き防止のための手順が若干煩雑である。手順とは１、フライパンを空焚きし水滴を落とした時水が転がるくらいまで加熱する、２、まんべんなく油を敷いて火を止める、３、濡れ布巾の上において2分ほど放置し温度を均一にする、４、調理を始める、である。
黒錆被膜の形成が不要であるため、IHクッキングヒーターを使って料理する場合には使い勝手がよい。また高温による劣化を心配する必要はないのでステーキなどの調理も可能である。
上述のように使用前の手順がやや煩雑であり、これをおろそかにすると鉄以上に焦げ付きやすい材質である。手間を惜しまない人に向いているフライパンなのかもしれない。
フライパンでの調理のコツ
じっくり中低温の熱を加えるのではなく､強火で手早く加熱する料理はフライパン一杯に食材を入れて加熱調理するのではなく､出来るだけフライパンの大きさを考慮して少な目に食材を投入し､加熱調理すべきである。フライパン一杯に野菜を入れて野菜炒めとかお米を大量に入れてのピラフ・チャーハンとかは加熱が中途半端になり､水分が大量に出たり､べとついてぱらぱらに仕上がらない原因となる。自分の料理の腕とコンロ・ヒーターの火力に合わせた食材の分量調節がフライパン料理の勝利の鍵となる。
フライパンのお手入れ・収納
お手入れはどの材質も必要以上に洗い過ぎないことが大切である。鉄の場合は黒錆被膜や馴染んだ油を落としてしまい錆びの原因になる。フッ素系樹脂加工の場合は必要以上にごしごし洗うことでテフロンを傷つけてしまう。ステンレスの場合も油の膜を落としてしまい、次回使うときの焦げ付きの原因になる。
フライパンは平面積が大きくかつ片手鍋であるため、重ねづらくて収納に難がある。レストランなどではコンロの近くにぶら下げていることも多い。なお「取っ手のとれるティファール」でお馴染みのT-fal社から出てるフライパンはこの点を見事に克服している。
ゲームでの役割
RPGやアクションゲームで、装備品や状態異常(睡眠や混乱)からの回復アイテムとしてたびたび登場する。
武器としての強さはゲームによってまちまちで、初期装備の場合もあれば最強の装備という扱いの場合もある。
眠り状態から覚醒させる場合にはおたまとセットになることしばしば。。
もちろん、生産スキルの料理用の装備などとして真っ当な使用方法で登場することもある。
関連動画
関連項目
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