概要
アルミホイルは銀色でピカピカしているので、作り方によっては金属兜っぽい感じにもなる。そのため、キッチン用品のアルミホイルを用いて子供のごっこ遊びなどのために家庭で制作されることがある。
また、アルミニウムは金属であるので、電磁波を通しにくい。その特性から、「私は電磁波で脳を攻撃されている」とか「電磁波によって思考を盗聴されている」とか「電磁波によって他の人には聞こえない声や音を聴かせられている」と信じる人々などが、頭部を守るために自作したりして被ることがある。
なぜか「テレパシーなどの超能力で攻撃/思考盗聴されている」という文脈でも、超能力から脳を守るために用いられることがある。超能力が電磁波を介しているという解釈なのであろうか。
「電磁波で攻撃されている」等の主張をする人々はいわゆる「陰謀論」系と見なされることも多いので、「陰謀論系の人々の戯画的イメージ」として「アルミホイル帽子をかぶった姿」が用いられることもある。
「てっぺんがとんがった形状」で作成/描写されることが少なくない(例1、例2、例3)。これはなぜかというと、最も簡単な作り方が以下のようなものであり、この方法で作ると上がねじられるからだろう。
作り方
※この作り方はあくまで一例である。
- まず、アルミホイルを頭に巻き付けて筒状にします。これでは上方が開けっ放しで、いかにも防御力が弱そうで頼りないですね。
- そこで、上方をねじって絞ります。ねじねじ。
- しっかり絞れたら完成。先ほどまでがら空きだった上方がしっかりと閉じられましたね。頼れる!
よくわからなかった方は以下のYouTube動画を見てみるとよいだろう。
- How to make a tin foil hat in less than two minutes - YouTube (「2分未満でアルミホイル帽子を作る方法」。おっさんが英語でしゃべりながら作り方を実演している。めちゃくちゃ簡単な作り方なので、英語を聞き取れない人でも見ればわかる。)
英語での名称
英語でアルミホイルの事を「ティンホイル」(tinfoil、またはtin foil)とも言うので、英語では「ティンホイル・ハット」(tinfoil hat, tin foil hat)と呼ばれることが多い。
「ティン」(tin)は金属の「錫(すず)」を意味し、「ホイル」(foil)は「箔(金属の薄片)」を意味する。「ハット」(hat)は帽子。
「なんで『アルミ』ホイルなのに別の金属の錫の名前で呼ぶんだ?」と思うじゃん? アルミホイルが一般的になる前には錫のホイルが使われていて、その名残らしいよ。
有効性
「家庭にあるアルミホイルで作られる」事からもわかるように、基本的に素人が自分で作るものでもあり、有効性に関する科学的な調査の記録は少ない。
だが、2005年にMIT所属のAli Rahimi氏らが発表した実験結果はある。
かいつまんで言うと、様々な形状のアルミホイル帽子に様々な周波数の電磁波を浴びせてその減衰率を調査したところ、全ての形状のアルミホイル帽子で確かに様々な周波数の電磁波の減衰効果が認められたらしい。だが、ある範囲の周波数の電磁波では逆にアルミホイル帽子内で増幅されてしまったそうである。
関連動画
関連静画
関連立体
関連商品
「陰謀論者っぽい装い」をするための「おもしろコスチューム」扱いで、既製品も販売されている。アメリカにある妙なものばっかり売ってる雑貨店チェーン「Archie McPhee」の商品。
猫ちゃん用もあります。
関連項目
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