エクスキューショナーズソード(Executioner's Sword[英]、リヒトシュヴェーアト;Richtschwert[独])とは、武器・刑具の一種である。日本語訳は「処刑人の剣」。
概要
中世(主に17世紀)ヨーロッパの斬首刑において死刑執行人(Executioner)が使用していた剣である。発祥はドイツ。なおイギリスにおいてはこれではなく斧が用いられた。
刀身は80-90cmほどであり両刃で、戦闘用の武器ではないため先端部が尖っていないのが最大の特徴。鍔は短く、柄頭は洋梨状もしくは切子状。両手持ちで扱う。
中世ヨーロッパにおいては斬首刑は比較的名誉な死であり、対象の多くは貴族であったため、刀身には豪華な彫刻や銘が刻まれているものが多かった。
より迅速かつ人道的に人の首を斬るために作られた剣ではあるが、対象がほぼ止まっているとはいえ一撃で人の首を刎ねるというのは技術的には至難の技であり、処刑人には相当な技術と経験が要求された。実際一撃で死なないケースは多かったようである。
18世紀末にギロチンが開発されてからはこれに取って代わられ御役御免となったが、その後は司法権の象徴として儀礼的に用いられ続けた。
創作作品においてはだいたい中の上から上の中クラスの武器として登場する。
関連商品
ジャイロ・ツェペリのモデルとなった人物シャルル=アンリ・サンソンの伝記。
ただしルイ16世はギロチン処刑である。
関連動画
https://www.youtube.com/watch?v=tbsUjGHjayg
関連項目
- きゅうしょにあたった!
- 鉞/戉(えつ) - 古代中国で使われていた斬首刑用の斧。変な顔が彫られている。
- 常行杖(じょうぎょうじょう) - 古代の中国と日本で使われていた杖刑(杖打ち刑)用の杖。
- 笞杖(ちじょう) - 笞刑(鞭打ち刑)用の鞭。
- 刑具
- 死刑
- 斬首
- ギロチン
- 剣
- 武器・防具の一覧
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