処刑人(英:executioner)とは |
処刑人(英:executioner)とは、処刑を実行する人物の事である。
死刑執行人とも。
概要
司法機関による裁判の後、死刑判決を受けて刑を実行する者。
国または政府から任命されるもので、ヨーロッパではおおよそ世襲制だった。
法の名の下とは言えど人が人を殺すという最大の禁忌を扱う意味もあってか、その身分は最底辺として扱われ、強い差別を受けていた。
政変により政権が交代してもそれは変わらず、数百年に渡り一族のみで継承された例も多い。
近代から現代にかけては刑務官が刑を実行するケースがほとんどで、日本ではランダムに選ばれた刑務官らが担当している。ダミーを含め、絞首台の足元の床を開くボタンを複数用意して同時に押す為、誰が執行したのかは解らないようになっているが、相当の精神的重圧があると言われている。
特定の死刑執行人が存在する国は、シンガポールやマレーシア、ニュージーランドなどに限られている。処刑方法は国ごとに異なる。
処刑人の一覧
実在した処刑人
創作の中の処刑人
関連項目
処刑人(映画)
処刑人(原題:The Boondock Saints)とは、1999年の映画である。
概要
監督はトロイ・ダフィー。主演はショーン・パトリック・フラナリー、ノーマン・リーダス。
トロイ・ダフィーがバーテンダー時代に書いた脚本が元となっており、当初はクエンティン・タランティーノに続く新進気鋭の監督としてデビューを飾る筈だった。しかし破天荒な性格が災いしてプロダクションから契約を解除され、自費で製作している。
ケレン味が強いあらすじやキャラクターが評価され、一部からはカルト的人気を誇る。
2009年に続編が発表され、2017年にはTVシリーズとして第三弾が作られると報じられた。
あらすじ
ボストンの裏路地に住む双子の兄弟、マーフィー・マクマナスとコナー・マクマナス。
食肉工場で働く二人は敬虔なカトリック教徒であり、日曜日には教会に通っている。そんな彼らはひょんな事からロシアンマフィアとの抗争に巻き込まれ、自宅を強襲してきた彼らを返り討ちにして殺害してしまう。
二人は自首した後に正当防衛が認められて釈放されるが、拘置所の中で「悪党は殺しても構わない」という「神の啓示」を受けていた。ボストンの街を悪から守るべく、彼らは次々と悪党どもを「処刑」していく。兄弟の友人であるロッコが協力者となり、二人の活動は更に加速した。
連続殺人事件を担当したFBI捜査官・スメッカーはマクマナス兄弟が犯人であると確信するが、法に頼らず悪人を駆逐する彼らに共感を抱くようになる。
一方、度重なる襲撃に危機感を抱いたイタリアンマフィア「ヤカヴェッタ・ファミリー」のボス、パパ・ジョーは、一人の男を雇い入れた。「伝説の殺し屋」イル・ドゥーチェと、マクマナス兄弟の対決が迫る。
登場人物
- コナー・マクマナス(ショーン・パトリック・フラナリー:CV - 山路和弘)
27歳、アイルランド出身。マーフィーとは双子(二卵性双生児)。
左手の人差し指に「VERITAS(真理)」のタトゥーが入っている。
語学に堪能で五か国語を操り、高い知性を持つ。ただし行き当たりばったりの一面も。
兄弟思いで、マーフィーの為にビルの5階から飛び降りたり、トイレの便器を引きちぎってぶん投げるなど規格外の力を見せる。 - マーフィー・マクマナス(ノーマン・リーダス:CV - 宮本充)
27歳、アイルランド出身。コナーとは双子(二卵性双生児)。
右手の人差し指に「AEQUITAS(公平)」のタトゥーが入っている。
コナーに比べると喧嘩っ早い。兄同様に五か国語を喋り、人に会話を聞かれたくない時に使う。
兄弟仲は良いが、兄弟喧嘩は日常茶飯事。男女平等パンチの使い手。 - ポール・スメッカー(ウィレム・デフォー:CV - 江原正士)
FBI捜査官。ロシアンマフィア殺害事件の捜査にあたり、自首してきたマクマナス兄弟と知遇を得る。
クラシック音楽を聴きながら指揮者になり切り、極めて的確なプロファイリングを行う。連続殺人事件の犯人がマクマナス兄弟であると気づくが、法に縛られず悪を裁く姿に共感を抱く。
表向きはホモフォビアだが、実はゲイ。女装すると絶世の美女(?)になる。 - ロッコ(デヴィッド・デラ・ロッコ;CV - 中田和宏)
マクマナス兄弟の友人で協力者。イタリアンマフィア「ヤカヴェッタ・ファミリー」のパシリ。
天然の気があり、結果的に二人の足を引っ張っている。それでもなんだかんだ仲良し。ユウジョウ!
「2」にも登場。激烈にアツい言葉で兄弟を叱咤激励する場面は屈指の名シーン。 - イル・ドゥーチェ(ビリー・コノリー:CV - 池田勝)
「統率者」の名を持つ伝説的殺し屋。女子供以外の殺しは確実に実行するという評判。
25年間収監されていたが、ヤカヴェッタ・ファミリーの手配により釈放。ファミリーに雇われてマクマナス兄弟を始末するよう依頼される。
実は兄弟の実の父親。家族にだけ伝わっている「祈りの言葉」を口にした事からそれが発覚。
後に二人に協力し、ヤカヴェッタ・ファミリーのボスを裁判所で「処刑」する。
よく聞け
貧乏も飢えも許す 怠慢も堕落も許す
だが不正は許さん
悪事は見逃さない
地獄の果てまで追いつめる
悪事を働く者を殺し血の雨を降らせてやる殺すな、姦淫するな、盗むな
これが神を信じる者の掟だ
人としての基本的な振る舞いだ
守らぬ者は死で報いよ罪悪にも程度がある
それが軽い罪悪ならとがめはしない
だが度を超せば俺達の出番だ
お前達も罪を犯せば必ず俺達が現れる
それは報いを受ける時だ
お前の信じる好きな神の下へ送ってやる
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関連項目
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