エスカレーターとは、高さが異なる2つの場所の間で人を運搬する、階段状の運搬機である。
概要
エスカレーターでは、階段状になり自動で斜め方向に昇降するステップに人間が乗り、移動する。また、人間がつかまるためのベルトもステップと連動して動く。動いているステップに人が直接乗るために移動速度が遅く、建物の複数階層間の移動には乗り換えが必要になることが多いため、エレベーターと比べて高さに大きな差のある階層間の移動には向いていない。しかし、(長い待ち列に並ぶ必要がある場合を除き)待ち時間が無いため、隣接した階層の移動には、エスカレーターの方が向いている。
屋内外問わず、様々な場所に設置されている。特に、デパートやスーパーマーケット、ショッピングセンターなど、複数階層に売り場が分かれている商業施設の必需品と言える。
2機が隣接して設置され、それぞれが上り、下りで運転されているものが多い。駅などでは、その片方の代わりに階段が設置されている場合も多い。
直線型のものがほとんどだが、スパイラルエスカレーターと呼ばれる曲線型のエスカレーターも存在し、横浜ランドマークプラザなどに設置されている。実はこのスパイラルエスカレーター、日本の三菱電機のみが実用化している。スパイラルエスカレーターを見かけたら、乗り場の床板を見てみよう。そこには間違いなく、三菱が製造したことを示すロゴや模様があるはずだ。
エスカレーターのほとんどは、エレベーターの大手・中堅メーカーが製造している。メーカーは、乗り場の床板の模様、ステップの形状などで判別することが出来る。これがマスター出来れば君もエスカレーターマニアだ!
片側空け
日本や他の多くの国では、2人分の幅があるエスカレーターに乗るときに、1人分の幅を急ぐ人を通すために空けておくというマナーが存在する。
しかし、もともとエスカレーターはステップを歩くことを前提に製造されておらず、転倒や機器の故障の原因になるとして、メーカーや設置されている施設などは、そのような利用をやめるように呼びかけている。
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関連項目
- ビル
- エレベーター
- 昇降機
- エスカレーターの日
- 普通名称化している商標や固有名詞の一覧
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