概要
ガジェットとは遊戯王OCGプレイヤーにおいて、
「レッド・ガジェット」「イエロー・ガジェット」「グリーン・ガジェット」
の三枚を指す言葉である。
「ガジェット」と名前のついた遊戯王のカードは7枚あり、また「ガジェット」の名前を参照とするカードは一枚だけ存在する。
しかしプレイヤーにとっての「ガジェット」は三色のガジェットだけである。それほどまでに昔から存在し、プレイヤー達に強い印象を与えてきた。
詳しくは下記で説明する。これら三色ガジェットを組み込んだデッキは「○○ガジェ」と呼ばれる。
2016年4月には、これらの三色のほかに、「シルバー・ガジェット」、「ゴールド・ガジェット」が追加された。ただし、この二色のガジェットは上記のガジェットとは、属性・効果などに違いがみられる。
「ガジェット・アームズ」「ガジェット・トレーラー」「ガジェット・ドライバー」も名前にガジェットが入る。
しかし効果は「D(ディフォーマー)」よりのため、ここでの紹介は省く。
カード説明
2004年4月、週刊少年ジャンプの応募者全員サービスパック"LIMITED EDITION 6"
イエロー・ガジェット/Yellow Gadget
効果モンスター/星４/地属性/機械族/攻1200/守1200
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 デッキから「グリーン・ガジェット」１体を手札に加える事ができる。
レッド・ガジェット/Red Gadget
効果モンスター/星４/地属性/機械族/攻1300/守1500
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 デッキから「イエロー・ガジェット」１体を手札に加える事ができる。
グリーン・ガジェット/Green Gadget
効果モンスター/星４/地属性/機械族/攻1400/守 600
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 デッキから「レッド・ガジェット」１体を手札に加える事ができる。
ガジェットの基本の三種類。当初は手に入れるのが難しかったが、機械族をテーマにしたストラクチャーデッキに二度再録され現在は入手は容易である。
効果はサーチと単純だが強力。手札1枚が重い遊戯王において手札が減らず戦線を維持できる。その効果で毎年、大会に現れては成績を残している。
攻守が低いという弱点もあるが、シンクロ召喚やエクシーズ召喚と下記の「マシンナーズ・フォートレス」の存在により、その弱点はあまり意味をなさなくなった。また、相手ライフを削るには十分な攻撃力である。
発売されて以来、その柔軟性により様々な三色ガジェット各種を中心としたデッキが生みだされてきた。その際それぞれ2枚ずついれるか3枚ずついれるかで、安定性が変わってくる。
遊戯が最後のデュエル「闘いの儀」において使用している。
Ｖジャンプ2004年6月号付属
機動砦 ストロング・ホールド/Stronghold the Moving Fortress
永続罠
このカードは発動後モンスターカード（機械族・地・星４・攻０／守２０００）となり、 自分のモンスターカードゾーンに守備表示で特殊召喚する。
自分フィールド上に「グリーン・ガジェット」「レッド・ガジェット」 「イエロー・ガジェット」が全て表側表示で存在する限り、 このカードの攻撃力は３０００になる。（このカードは罠カードとしても扱う。）
攻撃名は「スチール・ギア・クラッシュ」。モンスターとなる罠カード。
攻撃力は高いものの、ガジェット三種を場に出し維持するのは困難。奈落の落とし穴にかからないランク4素材としてガジェットとともに運用するのは有り。
「闘いの儀」において武藤遊戯が使用している。
2006年9月14日発売"ストラクチャーデッキ－機械の叛乱－"
起動兵士デッドリボルバー/Boot-Up Soldier - Dread Dynamo
効果モンスター/星４/地属性/機械族/攻 0/守2000
自分フィールド上に「ガジェット」と名のついたモンスターが表側表示で存在する限り、 このカードの攻撃力は２０００ポイントアップする。
ガジェットが存在すれば高い攻撃力を誇るが、現在は元から攻撃力2000の下級モンスターも存在する。
古代の機械巨竜/Ancient Gear Gadjiltron Dragon
効果モンスター/星８/地属性/機械族/攻3000/守2000
このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
以下のモンスターをリリースして表側表示でアドバンス召喚した このカードはそれぞれの効果を得る。
●グリーン・ガジェット：このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、 その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
●レッド・ガジェット：このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、 相手ライフに４００ポイントダメージを与える。
●イエロー・ガジェット：このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、 相手ライフに６００ポイントダメージを与える。
攻撃時に魔法・罠の使用を封じる古代の機械シリーズの一体。機械族の中でも高い攻守を誇る最上級モンスター。
ガジェット三種をリリースしたアドバンス召喚の場合、貫通攻撃もしくは条件付きバーン効果を得る。
しかし「歯車街」、
(フィールド魔法：「アンティーク・ギア」と名のついたモンスターを召喚する場合に 必要なリリースを１体少なくする事ができる。 このカードが破壊され墓地に送られた時、自分の手札・デッキ・墓地から 「アンティーク・ギア」と名のついたモンスター１体を特殊召喚する事ができる。)
からの特殊召喚ならばアドバンテージを失わずに召喚できるので、効果を得るとは言えガジェット二体を失わずに出せるこちらの方が優先される。
ガジェットデッキに無理に組み込む必要性がないが、どちらも地属性機械族なので組み合わせても問題はない。リリース二つの効果が重複すれば、強力なモンスターになれる。この組み合わせを「歯車ガジェ」と呼ばれる。
古代の機械合成獣/Ancient Gear Gadjiltron Chimera
効果モンスター/星６/地属性/機械族/攻2300/守1300
以下のモンスターを生け贄にして生け贄召喚した場合、 このカードはそれぞれの効果を得る。
●グリーン・ガジェット：このカードの攻撃力は３００ポイントアップする。
●レッド・ガジェット：相手プレイヤーへの直接攻撃に成功した場合、 相手ライフに５００ポイントダメージを与える。
●イエロー・ガジェット：戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、 相手ライフに７００ポイントダメージを与える。
上記の古代の機械巨竜の小型版。
古代の機械のはずが攻撃時に魔法・罠を封じる効果がない。得られる効果も強力と言えるものがない。
三色ガジェットと起動砦もこのパックに入っているため、デッキ作成は容易であった。
その他
ガジェット・ソルジャー/Gadget Soldier
通常モンスター/星６/炎属性/機械族/攻1800/守2000
戦うために造られた機械の戦士。 さびない金属でできている。
2001年4月19日発売"Spell of Mask －仮面の呪縛－"。もっとも最初に登場したガジェット。
攻撃名は「全弾発射」。原作において海馬瀬人が使用。
血の代償/Ultimate Offering
永続罠
５００ライフポイントを払う事で、モンスター１体を通常召喚する。
この効果は自分のメインフェイズ時及び 相手のバトルフェイズ時にのみ発動する事ができる。
1999年7月発売"BOOSTER3"。第一期から存在するカード。
ライフを支払えば自分のフィールドをガジェットで埋め尽くせる。現在はエクシーズ召喚の存在により、攻守の低さもカバー。過去にはその展開力からガジェットとセットで考えられていた、現在も強力なコンボ。この組み合わせは「代償ガジェ」と呼ばれる。（ただし2014年4月以降、このカードは禁止カードとなっている。）
マシンナーズ・フォートレス/Machina Fortress
効果モンスター/星７/地属性/機械族/攻2500/守1600
このカードは手札の機械族モンスターを レベルの合計が８以上になるように捨てて、 手札または墓地から特殊召喚する事ができる。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、 相手フィールド上に存在するカード１枚を選択して破壊する。
また、自分フィールド上に表側表示で存在する このカードが相手の効果モンスターの効果の対象になった時、 相手の手札を確認して１枚捨てる。
2009年12月12日発売"ストラクチャーデッキ－マシンナーズ・コマンド－"。このパックにも三色ガジェットが入っている。
機械族においてのフィニッシャー。ガジェットならば、その効果を十分いかせる。「マシンガジェ」と呼ばれる。
他にも除去系統を多数入れてアドバンテージで勝つ「除去ガジェ」、そのときの主流のデッキに強いカードを多数入れる「メタガジェ」、他にも様々な目的に使用できる。ガジェットが高い汎用性を持つ事を示している。
関連動画
関連静画
関連項目
- 0
- 0pt
