ガードベント単語

72件

チカクニイタオマエガワルイ

2.0千文字の記事

掲示板へ

記事編集

ガードベントとは、攻撃をよけるために手近な誰かを盾にすることである。近くにいたお前が悪い。

＼概要ベント／

そもそもガードベントとは『仮面ライダー龍騎』に登場するアドベントカードの一種で、盾などを召喚して身を守る効果がある。

龍騎第19話において仮面ライダー6人における乱戦が繰り広げられたのだが、この際に仮面ライダーゾルダ・北岡秀一は「こういうゴチャゴチャした戦いは好きじゃない」と、ファイナルベント「エンドオブワールド」で周囲一帯を吹き飛ばす。
この際に仮面ライダー王蛇・浅倉威はなんと仮面ライダーガイ・芝浦淳を盾にして爆風から身を守っていた。
そして「近くにいたお前が悪い」と言い放つと、瀕死のガイに対しファイナルベント「ベノクラッシュ」を繰り出し止めを刺す。

この「脱獄した凶悪殺人犯が変身するライダー・王蛇」を印象付ける一連のシーンは視聴者の記憶に刻まれたのだが、同時に「ガードベント＝他人を盾にすること」「ガイ＝王蛇専用ガードベント」などとネタとしても扱われるようになる。ちなみに王蛇のカードデッキにはガードベントのカードは入っていない。

現在では仮面ライダー関連の場を中心に、他人を盾にする行為がガードベントと言われたりする。

ネタ化した原因

考えられる要因としては、芝浦淳が

他者を扇動して殺し合いをさせたりするようなクズとして描写されていた
ライダーバトルが命のやり取りである実感がなく、ゲーム感覚で参加していた
浅倉の凶悪さを見抜けず乱戦に巻き込んで、ある意味自業自得な最期を迎えた

ことなどから、視聴者から「ざまぁｗｗｗ」と思われた点が大きいとみられる。

また後述する「みんなよけろ。おうじゃだけはゆるせない！」ネタ人気も影響したと考えられる。

みんな　よけろ。おうじゃだけはゆるせない！

児童雑誌「たのしい幼稚園」でこのシーンが紹介されたのだが、その画像がネットに上げられると、幼児向けに大きく簡略化・改変された説明文やセリフのシュールな面白さなどから人気を呼んだ。
「こういうゴチャゴチャした戦いは好きじゃない」の台詞も「みんな　よけろ。おうじゃだけはゆるせない！」と、あくまでも王蛇だけを狙ったということにされており、原典の北岡が言いそうもないので特にネタ度が高い。

詳細はこちらの外部リンクを参照。

余談

龍騎第26話では、仮面ライダー龍騎・城戸真司がゾルダと共闘した際、ゾルダの契約モンスター・マグナギガを利用して敵の攻撃を防いでいる。

＼ちょっと借りるよ！／＼お前、マグナギガを盾に！／

また、昭和ライダーでは、怪人からの攻撃を敵戦闘員を盾にして防ぐ場面が度々見られる（現在ニコニコで配信中の初代仮面ライダーでも確認できる）。
さらについ最近の作品では、あろうことか近くにいた仲間を盾にした悪いライダーがいるとかいないとか… ﾐﾂｻﾞﾈｪ!!

ガードベントは、実は仮面ライダーの伝統的な防御手段なのかもしれない……？

海外版(KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT)では

＼フハハハハハッ！！　ブラッド・バレットの華麗なフィニッシュでぇーす！！☆／

アメリカ版龍騎に当たる海外作品「カメンライダードラゴンナイト」でも勿論ガードベントは健在。こちら側では第14話「Xa viax's Promise/悪魔の約束」にてストライク(王蛇)がトラスト(ガイ)で防ぐ流れとなっている。

トラストの変身者であるブラッド・バレットの性格はオリジナルの芝浦とは異なり正々堂々とした戦いを好んでおり、設定も濡れ衣を着せられた上で戦いに参加させられた元レーサー。物語上でも戦いが敵首領(ゼイビアックス将軍)の罠ということに気づきつつある状態であった。

このため、オリジナルの「ざまぁ」と感じさせる様なシチュエーションから一転して「折角改心の余地が出来たキャラクターが敵ライダーによって殺害されてしまう」という描写に変化。日本版のストライクの声優の杉田智和氏による強烈な吹き替えと浅倉並かそれ以上の残忍性を持つJTC/仮面ライダー・ストライクの存在も相まって、「みんなのトラウマ」扱いされやすいシーンになってしまった。

余談だが、ドラゴンナイトが地上派で放送された際は第14話「Xa viax's Promise/悪魔の約束」の放送をもって打ち切り終了している。地上派では番組の最後にJTC役の杉田智和が軽快な口調でMCを務める「KRDK FACT FILE」も併せて放送されていたのだが、よりにもよって「FACT FILE」の最終回が本エピソードと同時だった点も視聴者にトラウマを残している。