ゴム人間 (――にんげん) とは、以下のものを指す。
- 漫画『ONE PIECE』の主人公、モンキー・D・ルフィの体質を指す言葉。「ゴムゴムの実を食べたゴム人間」として良く紹介される。
- 漫画『蹴撃手マモル』の登場人物、マンティス・ボーイのあだ名。「ラバーメン」と読む。
- 漫画『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』で登場人物が行っている挨拶の一つ。2.が元ネタ。
- 陰謀論において、ある人物がマスクを被ることで他の誰かになりすましているとするもの、およびそのなりすましている人。
- 都市伝説として語られる、明治神宮で見られる異形の怪人 / UMA。
本項では4.を解説する。
陰謀論におけるゴム人間 (――にんげん) とは、ゴムで出来たマスクを被り、特定の誰かになりすます、あるいは自分の身元を隠匿するといった内容の陰謀論、およびその人物。
パターンとしては人間が別の人間になりすますもの、他の生物種 (レプティリアンや宇宙人など) が人間になりすますものがある。ゴムマスクとも。
概要
陰謀論において、アメリカの歴代大統領であるバラク・オバマやジョー・バイデン、日本では100-101代総理大臣・岸田文雄や31代日本銀行総裁・黒田東彦などが、しばしばマスクを被り、人間になりすましていると評されたりする。あるいは、ビル&ヒラリー・クリントン夫妻が既に死亡していて、別の人がマスクを被ってなりすましているとも言われている。
こうした陰謀論のおこる背景として、「写真を見ても耳の穴が見えない」や「顔と手の肌の色が違う」「首元や耳のシワやたるみが酷い」などといった『根拠』が陰謀論者から提示され、「世界のエリート層はマスクを被り正体を隠しているのだ」と主張されるのである。
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https://twitter.com/9n7eWQtutsamatw/status/1328138493759946753
例えば上記Tweetがまさに好例だが、このTweet主はオバマの耳の穴が見えないとしてゴム人間なんだと主張している。この映像だが、そもそもカメラの品質はどうなのだろうか。テレビ局ならいざしらず、市民なら何年も前に買ったビデオカメラで撮影しているとかもあるかもしれない。また撮影場所は明るい場所なのだろうか?オバマのいる位置は撮影者に近いのか?ゴムマスクの品質を疑うよりも真っ先に疑うべきポイントがいくつもあるはずであるが、陰謀論者は結論から理由を組み立ててしまうため、このような主張に陥ってしまうのだ。
このように、例えば肌の色が違うとか、耳の穴が見えなかったりとか、そういったことがあったとしても、
- 照明の光源の位置はどうか?
- 顔と手のどちらかだけ日焼けしている可能性は?
- 撮影距離は十分な画質を担保できる距離か?
- 撮影場所は明るいのか?
- そもそも映像に見やすいように撮影者があとから手を加えた可能性は?
- カメラの品質は?
- そもそもアイドルのグラビアならともかく政治家の演説に高画質は求められているのか?
- 政治家は肌にハリがある年齢か? (そもそも若くても政治家はハードな仕事であり、疲れが身体に出やすいこともありうる)
といった内容を疑ったほうが早かろう。
なぜ被るのか
では次に、なぜゴムマスクを被るのか、といったことについてである。もちろん本人たちはゴムマスクなんて被っているわけもないので、被っていることにされる理由付けである。
なりすまし説
一番わかり易いケース。もちろんいくつかパターンが有り、「本物のあの人は実はもうこの世にはいなくて、別人がなりすましているんだ」というパターンから、「○○という人物はそもそも存在せず、複数の人間がマスクを被って存在しているように見せかけているだけだ」といったもの。
また、「実はトランプによってヒラリー・クリントンは既に処刑されていて、今のヒラリー・クリントンは偽物だ」なんてパターンも有る (参考) 。別にわざわざ代役を立てなくとも、ヒラリー・クリントンは高齢なのだから亡くなったことにすれば良さそうなのだが、陰謀論者のなかでディープステートや光の戦士はジュラル星人並の回りくどさを誇るので、自然に聞こえてしまうのかもしれない。
正体隠匿説
実はレプティリアンや宇宙人だけど正体を隠しているのだとする説。実際レプティリアン陰謀論では全身スーツを着用してとかそういった陰謀論はあるのだが、ゴムマスクなんだと主張する者も現れている。逆にマスクかぶらなくても手足はある程度人間のそれにごまかせるの?
神真都Qはこの説を採用しており、レプティリアンに有効とされる松脂を常に活動の際に携行している。このため彼らのデモを止めようとした警察はしょっちゅう松脂を顔に振りかけられる羽目になる。お巡りさんいつもお疲れ様です……。
詳細は『レプティリアン』を参照のこと。
アドレノクロム副作用隠匿説
陰謀論者のなかで、アドレノクロム濫用者は目の周りに黒いパンダのようなクマができ、それがアドレノクロム濫用の動かぬ証拠になってしまうことから発覚を恐れてゴムマスクを着用しているのだという説も唱えられている。なお着用していない者はなぜ着用していないのかの理由付けはなされることはない。ひとりでも発覚したら大問題になるはずだが……。
詳細は『アドレノクロム』を参照のこと。
関連リンク
関連項目
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