スパイダーグウェンとは、スパイダーマンの力を手に入れた並行世界のグウェン・ステイシーである。
概要
『スパイダーバース』で登場した白と黒と紫のフード付きスパイダースーツに身を包んだ並行世界のグウェン・ステイシー。元の世界ではスパイダーウーマンを名乗っている。
マスクの下は正史グウェンと同じくブロンドの美女。初登場時は卒業間近の高校生で、MJたちとバンドを組んでドラムを担当している。
2014年の『スパイダーバース』が初出の、アメコミの中では非常に若いキャラクターだが、『スパイダーバース』で人気が出て、個人誌が発刊されるほどになった。また、更なる派生キャラとしてデッドプールの力を手に入れたグウェン・ステイシーことグウェンプールも存在するが、こちらは厳密に言えばグウェン・ステイシーとは別人である。
オリジン
正史世界アース616のグウェン・ステーシーは『スパイダーマン』におけるヒロインの一人。最初期のメインヒロインであり、ピーターと恋人になったのはMJことメアリー・ジェーン・ワトソンより早い。正史世界ではグウェンは過去にスパイダーマンとグリーンゴブリンとの戦いに巻き込まれて死亡している。
スパイダーグウェンの世界ではピーター・パーカーではなくグウェンがクモに噛まれてスパイダーマンの力を手に入れたため、ピーターに代わってスパイダーウーマンとして活動する事になった。
一方、スパイダーマンの力を得なかったピーターは、グウェンと並び立つために自らの体で人体実験を行い、ヴィランのリザードとなってしまう。グウェンはリザードの正体がピーターだと気付かないまま交戦し、結果的にピーターは死亡。ピーターからは死ぬ間際に「君は特別な存在だ」と言われ、世間からはピーターの死の責任を追及され、グウェンは「大いなる力には大いなる責任が伴う」ことを学び、街の平和のためにスパイダーウーマンの力を使うことを決意するのだった。
コミック『スパイダーバース』
無数の次元のスパイダーマンが集結する『スパイダーバース』では、スパイダーグウェンはこのシリーズが初出の新参でありながらも出番に恵まれている。『エッジ・オブ・スパイダーバース』で上記のオリジンが語られるほか、サイドストーリーではメインを務めるエピソードもある。
本家ピーター・パーカーと出会った際にはかつての恋人グウェンがスパイダーウーマンとなっていることに驚かれている。同時に、グウェンはかつて失ったピーター・パーカーが複数の次元でスパイダーマンとして活動していることにも驚いている。
また、ヴィランであるインヘリターズが手駒としている複数のグリーンゴブリンを放ってきたときには、正史グウェンのエピソードのせいで、まわりのスパイダーマン達からかなり心配されている。
最終決戦にも生き残り、自らの次元に戻った彼女の物語はまだまだ続いていく。後日談はスパイダーグウェンの個人誌や『スパイダーゲドン』で読むことができる。
映画『スパイダーマン:スパイダーバース』
スパイダーグウェンは映画『スパイダーマン:スパイダーバース』にも登場する。厳密に言えばコミック版とは同名の別人である。
キングピンの行った複数次元の連結実験のために主人公であるマイルス・モラレスの世界に召喚されてしまった別次元のスパイダーウーマンであり、そのオリジンはアメコミ版とほとんど変わらないようだ。
始めてマイルスと出会ったときはスパイダーウーマンであることは隠しており、ただの転校生としてマイルスと接する。しかし、翌日にはマイルスもスパイダーマンの力を手に入れており、力に振り回されている様子を見て意味ありげな表情を浮かべる。なお、グウェン本人も力に振り回されるマイルスの被害を受け、指の吸着が取れなくなった髪をしかたなく刈り上げ、個性的な髪型になってしまった。
その後、アルケマックス研究所から次元連結用の加速器を止めるプログラムを組むためのパソコンを盗んで逃げるマイルスとピーター・B・パーカーと合流。さらにマイルスの世界のピーターの家へ向かい、スパイダーマン・ノワール、スパイダーハム、ペニー・パーカーとも合流し、元の次元に戻るための行動を開始した。
映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
映画『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編である『アクロス・ザ・スパイダーバース』でもスパイダーグウェンは続投している。
今作はグウェンのための映画といっても過言ではないほどに彼女が物語の中心に位置している。原作コミックとほぼ同様のピーターとの死別、警察署長でありスパイダーウーマンを逮捕しようとする父親との対立、無数のスパイダーマンが参加しているスパイダー・ソサエティへの加入、マイルス・モラレスとの再会などを経て、すべてのスパイダーマンが直面すると言われる【カノンイベント】に向き合うことになる。
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