グリーンゴブリンとは、コミック『スパイダーマン』に登場するヴィラン(悪役)である。スパイダーマン最大の宿敵の一人。
概要
スーパーソルジャーを生み出す計画の試薬を投与したオズコープの社長ノーマン・オズボーンが、薬の副作用で精神を蝕んだ姿。軍事計画の産物である薬という事もあって身体能力、頭脳が大幅に強化される。
原作コミックでは伝統的な妖精の姿に似せて、緑色の皮膚をしたようなスーツと緑のマスクを着用。飛行機能があるグライダーなどの兵器を使用する。武装はカボチャの形をした手榴弾、パンプキンボム。同じくカボチャ型のパンプキンラング、ブレード等。
多くの作品では初代グリーンゴブリンのノーマンの息子、ハリーもゴブリン化し親友であるピーター(スパイダーマン)を友情と責任の間で揺れ動かす事となる。
スパイダーマンを苦しめる難敵であり、作品によっては彼の親しい人や近しい人の命を奪った宿敵と言える。そのため軍事装備のようなガジェットの格好良さもあって人気は高い。
原作のアメリカンコミックスではノーマン・オズボーンとしての活動も盛んで、政府管理下にあるヴィランによるヒーローチームのリーダーを務めたこともある。
バリエーション
- 『アルティメット・スパイダーマン』などでは、スーツではなく肉体が変化してモンスター化する
- 実写映画では妖精の姿というよりも、サイバネティックなスーツのスタイルとなる
- マルチバースを駆け巡るコミック版『スパイダーバース』では、グウェンを殺されたピーターがグリーンゴブリンを殺し、二代目グリーンゴブリンとなってしまったユニバースも登場する。
映画シリーズ
サム・ライミ版
『1』ではノーマン・オズボーンが扮しての登場。メイおばさんの精神を病ませたり、MJや息子のハリーを脅かしたり、ヴィランとしての暗躍を見せる。スパイダーマンを敗北寸前まで追い詰めるが、最期はスパイダーマンに奇襲する自身が操るグライダーのブレードに貫かれ死亡した。最後は父親の顔に戻り「ハリーには言うな」と遺し死亡。スパイダーマンであるピーターも父親代わりとして接した彼について思うことがあったようで、オズボーン邸に遺体を運ぶが息子のハリーに目撃され、父の正体を知らずに『スパイダーマンがノーマンを殺した』と誤解させ彼への憎しみを募らせてしまい、『3』での対立に繋がっていく。
スーツやグライダーは軍事計画の産物であるが、鬼のようなマスクはノーマンの私物を改造したものと言う設定。
『3』ではハリーがニューゴブリンとして登場。脚本の都合で一時的な記憶喪失になったが、記憶を取り戻し再びゴブリンとなる。最後はMJを攫ったサンドマンとヴェノムを打倒するためにピーターと共闘。闘いの中で致命傷を負い、彼との友情を再確認して静かに息を引き取る。
マーク・ウェブ版(『アメイジング』シリーズ)
『2』ではノーマンが病死したためハリーが初代グリーンゴブリンとして登場。終盤でエレクトロ戦後のスパイダーマンを苦しめ、グウェンを間接的に死に追いやった。物語全体を見てもハリーが闇堕ちしたままで、さらなる続編への伏線が色々張られていたのだが、興行収入的にちょいコケしたのとソニー・ピクチャーズがアメイジングシリーズを打ち切った為にお流れとなった。非常に残念。
また『2』の序盤で病死したノーマンは続編でクローン人間として復活、ゴブリンとなってスパイダーマンと対峙する予定だったとのこと。見たかった。
スパイダーマン:スパイダーバース
2018年公開のアニメ映画。もはや人間としての原型を留めていない全長22フィートの巨大なガーゴイルのようなモンスターの外見でノーマンのグリーンゴブリンが登場する。スパイダーマンと大迫力の序盤戦が繰り広げられるが、ノックアウトされたきりで出番は終了。
この姿の元ネタは2000年から始まったコミック版『アルティメット・スパイダーマン』シリーズ。本家スパイダーマンがアース616の世界を舞台にするのに対して、アース1610が舞台の『アルティメット・スパイダーマン』ではグリーン・ゴブリンは全く違う姿で登場した。
関連動画
関連項目
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