チリの人とは、オンライン戦車ゲーム「World of Tanks」において、大日本帝国陸軍の開発した五式中戦車チリを中心にプレイし、ゆっくり実況プレイ動画ならびに東北きりたん実況プレイ動画を投稿する人である。本名はキャラメルマンらしいがたぶんチリの人の方が通りがいい。本記事では、World of Tanks(以下WoT)におけるチリ車についても概略を記す。
概要
上記の通り、投稿動画のほとんどがチリのプレイ動画である。WoTには2018年1月時点で11ヶ国の戦車が用意されているが、チリの人の場合ほぼ日本とフランスしか使用していない。中でも何が琴線に触れたのか、チリだけで5000戦(2016年2月時点)以上戦っており、3優等マーク[1]も所有している。
チリの人の動画の特徴として、戦車ゲームらしからぬのどかなBGMが大半を占めることや回を重ねるにつれ上昇するプレイスキルなどが挙げられるが、最大の特徴はチリを使い続けること自体にあるだろう。
チリ(ゲーム内表示ではType5 Chi-Ri)は日本中戦車ツリーtier7に位置し、戦前戦車の最後を飾る。その長所として、
- 1発130ダメージ×3発を発射できる自動装填装置を持ち、全弾貫通すればtier10中戦車と同等のダメージを与えられる
- 砲の俯角が大きいため、身を大きく乗り出さなくても起伏に車体を隠して下方を射撃でき、被弾面積と機会を抑えられる
- 1250ものHP(同tierの重戦車であるソ連ISやアメリカT29を上回る)を誇り、終盤まで残しておけば被弾を前提として相手にダメージを与えるダメージ交換に有利
- 史実では試作に終わった車両を存分に扱えるロマン性
などが挙げられる一方、
- 砲の貫通力(155mm)は前の四式中戦車から代わっておらず、課金弾(186mm)を使用してもあまり向上しない
- 課金弾は1発3200クレジット=3発セットで9600クレジットと高額なうえ、命中しても貫通力のなさから弾かれることも多い
- 課金弾をばらまけばどんどん赤字になるが、少しでも貫通力を稼がなければ格上どころか同格戦車にもダメージを与えられないことがよくある
- よって活躍には課金弾使用が前提、活躍しても(むしろ活躍するほど)赤字を垂れ流すジレンマ
- 元の図体が大きいので俯角を活かして砲塔だけ出しても結局はかなりの部分がはみ出る
- 車体重量の割にエンジンが貧弱で、もっさりした機動性が被弾のおそれに拍車をかける
- 重戦車並みに大きいのに軽戦車並みに装甲が薄く、あっという間にHPが吹っ飛ぶ[2]
といった様々な欠点を抱える。無論、どの戦車にも長所・短所があるのだが、走攻守それぞれで欠点が目立つうえ、日本人プレイヤーの中には当然チリユーザーが多く、その嘆きの声も自然と大きくなるのである。
そんな中、チリの人は動画投稿を続けるうちに実力と搭乗員のスキルを高め、スーパーチリとでも言うべき機体へと仕上げている[3]。万が一チリの人のプレイにあこがれてチリを使い始めた物好きプレイヤーがいたとしても、チリの人のように扱えるには相当な時間と手間と愛がかかることを承知されたい。
最初のうちはチリのみのプレイ動画投稿であったが、上記のように赤字を垂れ流すプレイスタイルになることから、金策については疑問が持たれていた。その答えは課金中戦車であるSTA-2と重戦車オニ車であることが明かされ、チリだけでなく時おりこれらのプレイ動画も投稿されている[4]。
関連動画
関連静画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- World of Tanks
- ゆっくり実況プレイ
- 東北きりたん実況プレイ
- BGMや音声mod、ゆっくりボイスの元ネタ
- がんばれ♥がんばれ♥(苦戦する味方戦車によく掛けられる死亡フラグ、Part35で初出)
- おまけが本編
脚注
- *過去14日以内にプレイしたプレイヤーの中で平均与ダメージ・アシストダメージの合計が上位5%に入った場合与えられる。ゲーム全体の戦績とは関係しない実績表示で、その車両のスペシャリストであると言えよう。
- *同格中戦車にも同じように装甲が当てにならないものは多いが、車体が小さかったり、隠密性が高かったり、機動性があったりと被弾を減らす余地がある中、チリにはそれら全てが乏しい。
- *一例を挙げると、本来10秒かかる再装填時間が2018年1月投稿の動画の時点でパーツ・乗員スキル・アイテム利用で7.85秒と2割短縮されている。
- *オニ車乗員育成のため六式重戦車(日本向けタイガー戦車)も購入したようであるが、継続して使用しているかはプレイ動画が投稿されていないことから明らかでない。
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