人影はニンジャスレイヤーに向かってオジギをした。「ドーモ。ニンジャスレイヤー=サン。ダークニンジャです」「ドーモ。ダークニンジャ=サン。ニンジャスレイヤーです」オジギ終了から0.02秒。ニンジャスレイヤーは跳んだ。後悔は死んでからすればよい。今は目の前の敵を倒さねばならない!
概要
twitter上にて連載中のサイバーパンク・アクションニンジャ小説『ニンジャスレイヤー』における、宣戦布告めいたアイサツの言葉。オジギと共に口にされ、ニンジャのイクサには欠かすことの出来ない絶対の礼儀作法として描かれている。
一方が「ドーモ、(相手の名前)=サン、(自分の名前)です」とオジギした場合、 された方も「ドーモ、(相手の名前)=サン、(自分の名前)です」と返さなくてはならない。
例え相手がロボニンジャであっても変態であっても肉親の仇であっても、対面した際のオジギとアイサツは不可欠であり、これらが済む前に攻撃を仕掛けることはスゴイ・シツレイにあたる。自分のアイサツの後に相手のアイサツを待たず攻撃を始めることもかなりシツレイである。
ただし、アイサツ前のアンブッシュ(不意打ち攻撃)は一度だけ認められている。これで死亡するようなニンジャは未熟なサンシタであり、イクサに参加する資格すらないということになる。
古事記にも記されている通り、実際奥ゆかしい作法であり、ニンジャによる襲撃や、ニンジャ同士のイクサ等の緊迫したシーンでは必ずこのアイサツが行われ、ファイア・カバー・カッティングめいた効果をあげている。サツバツ!
メタ的な視点では各キャラクターがアイサツで名乗り合うことで、お互いの呼び名を知りやすくなるという点が挙げられる。ナレーターも解説しやすく、ほとんど活躍がないモブニンジャであっても読者の印象に残りやすい。実際便利な。
その他
- 相手の名前を知らなければ「ドーモ、(自分の名前)です。」と相手の名前を省略可能。もっとも、相手の名前を知っていても省略されている場合もある。初対面の場合は、ドーモを「はじめまして」に変えると奥ゆかしさ重点。
- 喋れないニンジャでもショドー(書き文字)でアイサツしたり、仲間が代わりに紹介するなど、アイサツする意思を示すことができればシツレイには当たらないらしい。
- 多対多の場合は代表者同士が組織名を用いてアイサツすることもあるようだ。
- 狙撃など、相手ニンジャが遠く離れている場合にアイサツ無しで複数回攻撃してもシツレイだと非難されていない。この場合、声をかけられる程度の距離まで接敵したときに改めてアイサツが行われる。
- アイサツの掟はあくまでニンジャの掟であり、ニンジャではない者には全く関係ない。よって、ニンジャがアイサツを返す僅かな隙を突くことで攻撃に成功した非ニンジャも若干ながら存在する(とはいえ冒頭のニンジャスレイヤーとダークニンジャのアイサツを見るように、そもそもニンジャのアイサツは非ニンジャが容易に捉えられるようなものではないが)。
- (宣戦布告めいたものではない普通の)アイサツ自体は存在し、ネオサイタマ一般市民の間でも普通に行われている。
- 一度きりのアンブッシュが許されることについては、掟が作られた当時にアンブッシュを得意とするコブラ・ニンジャが自分達の特技を奪われてしまうことをニンジャ総大将のカツ・ワンソーに訴え、特別に許可されたものとされている。慈悲はあった。
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関連項目
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