ファイナルファンタジーX-2.5~永遠の代償~は、SEBOOKSより2013年に発売された小説。
2001年発売のファイナルファンタジーX(以下FF10)や2003年発売FFX-2の正統な続編小説である。
価格1540円。単行本242ページ。電子書籍版190ページ。
著:野島一成
・FF10世界の時系列
1000年前にベベルとザナルカンドの機械戦争
→1000年後FF10本編(現代)
→2年後FFX-2本編
→FFX-2真ED(ティーダ復活エンド)
→FFX-2.5~永遠の代償~【当作品】
→FFX-2 ストーリーコンプリート率100%ED(ザナルカンド遺跡エンド)
→3ヶ月後「FFX-2 LAST MISSION」
→ティーダとユウナが1年旅を経てHDリマスター版の特典映像「WILL」(ボイスドラマ)
概要
2013年にFF10ならびにX-2のHDリマスター発売を記念してPS3版・VITA版発売と同時期に発刊されたFF10シリーズの公式続編小説作品。
FFX-2から10年ぶりの続編となる。
電子書籍版は13年後のFF10の25周年にあたる2026年に配信された。
…ではあるのだが、SNSやレビューサイトを同タイトルで検索するとわかる通り、肯定的な意見より批判的な意見が寄せられている。→外部リンク
ニコ百の当記事の掲示板でも批判的な書き込みが多数を占める。
なぜこの作品は批判されているのか?
理由としては、以下を参照。
謎のティーダ虐
本作はFFX-2のティーダ復活イベントエンディングからストーリーが始まる。
同エンディングでは、ティーダはビサイド島の人達から歓声を受けており、ワッカやルールーも彼の帰還に際して笑顔で迎えている。
…が、同小説ではティーダはビサイド島の老人連中から警戒されている事が判明する。
祝福していたはずのルールーもワッカもユウナに近づこうとするティーダをたしなめるばかり。
リュックからは「なんか、君、違っちゃったね」という嫌悪感を露わにされる。
中盤にはボール爆弾と呼ばれる武器によりティーダの首が飛ぶという目を疑うような描写。
直後にティーダはユウナの想いで復活をする。
終盤にはなんとビサイド島の住人たちからティーダ追放を望む声まで出て来る。
ティーダはシンを倒しスピラを救った偉大な英雄の1人のはずでは…。
FF10ファンならここまでデマだと思われるだろう。
なんとこれ公式の続編作品でこの内容が書かれているのだ…。
アンチによる二次創作と間違うような異様な展開のためファンの間でも議論を引き起こした。
暗くて地味な舞台
FF10やFFX-2というと個性的な地理・ユニークな種族やモンスターや召喚獣が出て来たり派手な戦闘シーンのイメージだが、本作品はほぼビサイド島中心という非常に狭い舞台となっている。
べドール(アルベド族の古称)の暗い経緯や下記で述べる新キャラたちもシリアスであり暗さに拍車をかけている事態となってる。
登場するモンスターもプリン系や海でのアダマンタイマイらしき亀や今までに出てこなかったサメとかなり限定的である。サメ映画みたいな描写がある。
ティーダやユウナも技を使わなかったり新キャラの召喚獣が巨大なネズミとかなり地味である。
何がしたかったのか…。
あまりの暗さと地味さに当記事の掲示板でも誰も話題にしないほどである。
感情移入しづらいぽっと出の新キャラ
1000年前の機械戦争で登場する裏の主人公ヴァルム等何人か存在するのだが
作品のための「舞台装置」感が強い。
現代の話の途中に頻繁に描かれており全体の6割近く登場するため、その都度読者を置いてけぼりにする。
読者は「X-2のエンディング後のティーダやユウナ達の話」が読みたくて今作を購入したのに、
気がつけばポッと出のよくわからない新キャラが主役のよくわからない軍事モノを読まされるハメになる。
ストーリー中盤でヴァルムはブライアである事が判明するのだが、新エボン党を「腰抜け」呼ばわり青年同盟を「愚衆」と罵る。
ちなみにブライアはなぜ新エボン党や青年同盟を罵倒してたのか最後まで不明であった。
なんだコイツ…
ブライアはシンラ君の胸に膝蹴りをして「べドールなのであると思ったら罪悪感はなかった」と思う差別的な場面すらある。
所謂「思想が強い系」で感情移入がしづらいキャラとなっている。
頻繁に出て来る新ワードと過去作品のキャラの扱い
1000年前という事で「地獄」「神の掟」「女神ルチェーラ」「獣芯」「召喚妃」というFF10世界に無いはずのワードが突然出て来る。
エボン教以前は異界とは異なる地獄やギリシャ神話のような多神教の宗教があった事が判明する。
イファーナル(本名ジェイト)という数少ない召喚士のキャラが登場するのだが獣芯(祈り子の古い呼び)の説明が回りくどい。
更に混乱を招く謎の迷言や展開もあり読者に分かりづらい。
FF10やX-2で仲間になったキャラたちに至ってはなんと便利なモブキャラの様な扱い。
数十時間、場合によっては100時間超を共にしたFF10やX-2の仲間達とはなんだったのか…。
ティーダはクシュに「行きたい所に行ける魔法」をかけてもらうのだが終盤では「魔法は無かった事」が判明。
まるでティーダが道化である。主人公とは一体…。
結末
上記の通り「行きたい所に行ける魔法」は無かったためティーダとユウナは大部分を徒歩でザナルカンド遺跡まで行く。
奇しくも「素敵だね」の歌詞「歩けたなら行きたいよキミの街」の歌詞と同じ動向になっている。
真面目な伏線回収なのだろうか…。
小説ラストはFFX-2の100%EDザナルカンド遺跡エンドと同じ内容で終わる。
デマと余談
まとめブログや解説動画では一部デマが散見されており、当記事でも「シンが復活」「ティーダとユウナの関係が徐々に冷たくなる」「ユウナはティーダを捨てて再びシンに立ち向かう」などと書かれていたが荒らしやデマの拡散と受け取れるので文章削除した。
当作品にはそのような描写は無い。
おそらく未読者による伝言ゲームと化して内容を想像で書かれていたと思われる。
当記事と当作品が事実であるかは書籍の方を購入して読み自身の目で確かめて欲しい。
「所詮は外伝の小説作品だろ?何マジになってんの?」
と新規ファンから思われそうだが、何度でも言うがFF10のメインライター野島一成による公式の続編作品なのである。
FFX-2の発売から10年後の新作で期待していたファンは怒り心頭になってもおかしくない内容である。
綺麗に完結した作品なのにマジでどうしてこうなった…。
更にここからティーダとユウナの仲が不穏になるボイスドラマ「WiLL」に繋がるという…。
関連項目
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