フリートークとは、
概要
自身の判断や裁量で自由に話を展開させていくことが可能であるが、その分トークスキルも要求されることになる。
略史
古くより演芸では、落語や漫才の冒頭には客の興味を惹かせ本ネタへつなげるための導入である「枕」「ツカミ」という物があり、フリートークと共通する要素が見い出せる。
ラジオ番組やテレビ番組でも黎明期から場つなぎ的にフリートークが挿入されていた。
1960年代、元々放送作家として番組の台本などを書いていた青島幸男、大橋巨泉、前田武彦がテレビタレントとして顔出し出演をするようになると、その軽妙な話術が話題となり人気者となる。
時を同じくして、「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)に代表されるラジオの深夜放送が本格的に始まり、 リスナーからハガキを募りフリートークを展開するという現在ではよく見られるスタイルが一般化した。
1970年代に入ると、笑福亭鶴光やタモリなど深夜放送をきっかけにブレイクしたタレントが数々出現し、テレビでもフリートークの上手なタレントが重宝されるようになる。
1980年代以降はテレビでもフリートーク主体の番組やコーナーが増え、「笑っていいとも!」(フジテレビ)の金曜日名物であったタモリと明石家さんまのフリートークコーナー、「鶴瓶上岡パペポTV」(読売テレビ)の笑福亭鶴瓶と上岡龍太郎による全編フリートーク、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」(日本テレビ)の後半コーナーであるダウンタウン(松本人志・浜田雅功)のフリートーク、「北野ファンクラブ」(フジテレビ)のメインコーナーであるビートたけしと高田文夫のフリートーク、「ウンナンの気分は上々。」(TBSテレビ)の番組最後に設けられたウッチャンナンチャン(内村光良・南原清隆)のフリートークコーナーなどが絶大な人気を博した。
現在では漫才など本芸でブレイクした芸人でもフリートークが上手くなければそのまま埋没し消えてしまうとされており、フリートークの技術が重要視されている。
関連項目
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